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星降るメモリー。ハニストに魅せられてライブに一人で行った話とそこにあった『答え』


 前回記事に書いた件(https://note.mu/yorukarin/n/n9efc85292e8b)より、
ハニストに魅せられて(5月末から今に至るまでのメンバーの全ての配信をほぼ追って)、そこから一人でライブに行った話。
 自分の中でいろいろな気持ちを整理するため、そして今回は何よりもハニーストラップというグループを少しでも多くの人に知ってもらいたいし、
その中にあった素敵な曲を広めたいという思いも込めて。微力ながらこうして文章として形に残しておくことにする。

●「Honey Feast」1杯目 - ハニーハウスへようこそ! - 大成功に終わったライブの感想

 

 まずは前日談。ハニーストラップはこのライブの前日7月14日で活動一周年を迎えた。めでたい。

 その際にメンバーの全員が集まって放送したのがこちら。

 ライブ前日ということもあり、4人集合での記念配信。
 それぞれが1年経ってメンバー間で変わった印象の話や今だからメンバーに言える秘密にしてきたことなどを話した楽しい配信だった。
 そしてその最後に、4人各々がハニストへの手紙を書いてきており、それを披露する場があった。普段の感謝だったりハニストへ出会った感謝だったりを述べ、明日のライブへ向けての気持ちの高まりを感じるような配信でもあった。
 特に西園寺メアリちゃんの手紙が印象深い。今回も一番手を切ったのはメアリちゃんであったし、彼女の言葉は的確に刺さるんだよなと思った故に。
「グループと言えど、だいたいはソロで頑張る系だよなぁ~と心のどこかで薄っすら思っていた。月日が経つにつれてどんどん仲良くなっていって今では常にメンバーのことを思って活動するように変わりました。すごいことだなぁと思います」(実際語った手紙はもう少し深いものではあったがここでは軽く抜粋して言葉を借りました)
それは画面の向こうから見ていても伝わっているすごいことなんじゃないかな、と素直に思った。
 私はもうこの時点で泣いたし、ライブへの期待感は最大値に達していた。

 そして迎えた7月15日#ハニフェスタの日。


 物販列に並んでグッズを購入し、無事に難なく入場し、座席についたとき、「あぁやっと来られた」ともうここで幸せを実感した。

 そしていよいよはじまる開演の18時。
 少し遅れたものの会場での注意事項の前説を始めるハニストの4人からは、ハニストらしさ全開の空気で、開幕から会場も笑いに包まれていた。

 そこからの2時間はあっという間だった。

 最高としか言えない舞台。
 余韻の中にいるときは言葉にまとまらなかった。一夜たった今でもちゃんとまとめられるか怪しい。
 彼女らがそれぞれ考えて創り出した舞台は、ハニストのための、4人のための最高の舞台だった。

 という謳い文句通りの、メンバーのがんばりの結果がそこにあった。

 はじめて3Dで同時に動く4人の姿を見たとき、
 4人で「ぶいちゅっばの歌」を歌っているのを見たとき、
 ハニーストラップはここに生きているなというのを感じたし、
 3会場全てとコールアンドレスポンスできている時間を感じたとき、
 ここにしかない時間のすごさを体感したし、
 周防パトラちゃんがソロで「ハートサーモグラフィー」を歌っているのを見たとき、周防パトラの音が響いているのを感じたし、
 彼女らの曲のほとんどがパトラちゃんの作曲であることをほんとにすげーんだなとも改めて感じたし。


 もう、一つ一つが、言葉で言い表せないようなくらいに、本当に最高だった。

 真っ直ぐに答えたくて全力でサイリウム振ったりしていたので満身創痍にはなったけど、最高に楽しくて最高に幸せで、生を実感する時間だった。

 日本初業界初となる全国3ヶ所同時インタラクティブARライブ、少しのトラブルはあったものの、
 3会場、パブリックビューイング、ニコニコ生放送、どこから見ても大成功に終わった最高のライブだったんじゃないかと思う。

 触れようか迷ったが、素直に告白すれば、ライブ前に一つ考えてしまったことがあった。
 私は蒼月エリちゃんの卒業配信からハニストを本格的に追い始めた新参者ではあったけど、やはりライブと言えば歌という強力な武器を持っていたエリちゃんがいたら……と思ってしまっていた部分が、ライブ前には少ないながらもあった。

 しかし、今の4人を、今のハニストを見ていたらそんな気持ちは思い出すこともなかった。消え去っていた。

 ハニストの生き様が刻まれた舞台は、4人の『答え』だったから。

 そして最後にそんなライブの中でも一段と忘れられないことに触れる。

 ライブも終盤へと近づき、プレゼントクイズ企画などを終え、4人が退場したあとのライブ恒例の、あれ。

 パトラちゃんが「ライブと言ったらあれやりたいよね」と言って、沸き上がった会場。

「アンコール!」

 そこで披露されたのが初公開となった新曲、「星降るメモリー」だった。


 アニソン風なキャッチーなメロディと、星空を歌った綺麗な歌詞。
 アンコールの雰囲気の中だったのもあるけれど、聞いた瞬間に惹かれる曲だった。

 最高潮の盛り上がりのまま、涙する4人を見送って、ライブは終演。
 その余韻の中最大限の感謝の「おつはに!」の挨拶を交わして。

 余韻冷めきらないままではあったけど、その後すぐにこの新曲が配信されるという発表があって、「ああこれは是が非でも買うしかないな」と思いながら帰路についた。


 気になったらぜひ聞いてほしい。


 最高のライブを体感し、最大値だった期待感以上のライブであった。
 けれど、話はこれで終わらない。
「星降るメモリー」が配信され、聞き入ったとき、

 あのライブの中では気付かなかったことに気付いてしまった。
 それをこの続きに綴ろうと思う。ここからは個人的な見解や解釈、考察も含まれるので御容赦願いたい!

※前回記事に書いた件(https://note.mu/yorukarin/n/n9efc85292e8b)も合わせて読んでいただけたらと思います。


● 星降るメモリー 『キミへ贈る歌』


 この曲をライブで聞いたとき、最初はリスナー、『君』へ向けた歌なのかなと思った。アンコールという雰囲気の中からも、キャッチーで軽快なメロディからもそう思った。
 だが、彼女たちが歌い終わって、ライブが終わったあの瞬間、彼女たちに見えた涙。
 落ち着いて歌詞を考えながらこの曲を聞いた今は、そこに2つの意味があったように思う。
 ライブを終えたことによる感動と、
 4人での『答え』を謳ったことによる感動。
 一見同じ意味合いに見えるかもしれないが、そこには明確な違いがあると考える。

 今なら考えられる。

 これは1つの、『キミ』へのアンサーなんじゃないかと。
 額縁から飛び立った、星空からは消えてしまった、彼女への。

 蒼月エリちゃんへの。

 まず、私が思ったのは星と夜空のことを歌っているのに、そこには『月』が出てこない。
 調べてみてわかったことだったのだけれど、月が明るいと、綺麗な星空は見えないらしい。つまりは、星空とは月が欠けて、見えるもの。
 そう考えたとき、この1番の歌詞、

『どんな角度から見ても きっと君はアーティスト』

 これは『月』のことを言っているのでは……? そこに続く歌詞も考えるとそうとしか思えない。
『月』が欠けたから、星空が、星座が見えた。教えてくれた。

 比喩にしても直接的過ぎる。
 けれど、彼女らの歌はいつだってそこに直接的過ぎるほどの気持ちがこもっていた。

 引っかかったのは曲に、音楽に一番近しい周防パトラちゃんの楽曲配信前のツイートだ。

(音猫とは、ハニーストラップ運営の灰猫ななしの仲間のことだと思う)

「この曲の作曲は~」というところ。では、作詞は……? 「になるよ」という言い方も。
 単に言葉尻を捕らえただけの考察だったらアレだけれど、私の何かに引っかかったのはたしかなので1つとして書いておく。

 そして、楽曲配信に関してのメンバーそれぞれのツイートを見直してみて、これらの点と点が繋がっていくような感覚があった。

 それこそ星座のように。


 『暗がりは不安になるけど ねえ いつもより輝いて見えるよ
  子供のままの星 大人になってもキミ
  いつでもここにいて いつでも逢いにきて
  星の数出会って 星の空願って
  憶えてなくていい 想い出は星座に
  カタチは変わるよ キミとの星降るメモリー
                     大切なメモリー』 ※引用


 最後の歌詞、多くは語るまい。
 もう考えても考えても、そうとしか捉えられない。
 ハニーストラップの形は変わってしまうけど、キミとの想い出は星のようにたくさん、大切な想い出なんだ、と。

 この部分だけじゃない。
 この曲全体が、4人が導き出して、そして示し出した『答え』なんじゃないかと、今はただただ思う。

 蒼月エリちゃんは卒業する配信の際に、4人に弾き語りで曲を贈った。
 その中には周防パトラちゃんが彼女のために創り贈った『蒼い蝶』もあった。
 曲を贈り合い、そうして共鳴し合うことで、ハニーストラップという奇跡は、軌跡となるのではないか。

 この『星空のメモリー』はハニーストラップという奇跡のグループが紡ぎ出した物語を謳った曲なのだと思う。

 しかし。

 彼女らの物語は、一曲謳ったくらいでまだ終わらないしこれからも続く。
 ライブも1杯目で止まる器じゃないだろう。

 この文章を書いている間にも、何度も何度もリピートし、そしてドンドンと好きになっていっている。

 だから今は思うんだ。

 少しでもこれから先の彼女らの物語を追っていけたら、と。


         気になったらぜひ聞いてほしい。

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