蒼い蝶-ハニスト蒼月エリの引退の衝撃


 ハニーストラップというVtuberグループは元から知ってはいたが、特別な思い入れを持って追っていたのかというと正直なところそうではなかった。
 しかしながら、5月18日から5月21日の3日間に受けた衝撃はとてつもなく、未だにその余韻が胸を打ち続けている。
 一、Vtuberを追っかけるものとして、今回「ハニスト」へ思い馳せたことを忘れたくないので形として残しておくことにする。

 事の発端は、18日に予定されていたコラボ配信が突如と中止になったところから始まる。機材トラブルとTwitterでは知らされたものの、コラボ参加予定だったメンバーの一人堰代ミコのTwitterの更新が止まったことから界隈に動揺が広がった。
 彼女に何かあったのでは? そんな心配な声が上がる中、19日に予定されていた他メンバーの配信の中止もお知らせされ、その動揺の輪はさらに広がった。
 そして翌日19日コラボ参加予定だった別のメンバーの蒼月エリの引退のお知らせがTwitterに流れ、電撃的に21日に引退配信をすることが告知された。
 
 ハニストが仲のいい5人グループだったことから、何があったのかは察しがつく。

 Vtuberの引退。
 引退という言葉を聞いて、単純に寂しい気持ちになる。
 しかしまたVtuberの引退となると一線変わる。
 魂が離れる――それはキャラクターの死に等しいから。

 引退配信も、言い方は悪いがお葬式のような配信になってしまうのではないかという心配もあった。が、サムネイルや配信概要欄はそんな湿っぽさを感じさせない蒼月エリらしさで溢れていた。

ハニストを引退する理由を「やりたいことができたから」と言った蒼月エリと、それを受け止めたメンバー。

 前向きな理由であったことや本人の意思からか、配信は、心配していたような雰囲気は感じられず、自然と明るい感じで進んでいった。

 でも、メンバーそれぞれから言葉を贈る場面。
 一番手に名乗りを上げ、それまでは泣かないようにと頑張っていたであろう西園寺メアリが耐えきれず感情を溢れさせ爆発させるようにしてからは、メンバーも、画面の前の私もやられてしまった。
 各々メンバーから語れる思い出や決意だったり、激励だったりに心を打たれ、もらい泣きをしてしまい、youtubeの配信でこれほどまでに感情を揺さぶられると思っていなかったから驚き、ただ感動したとしか言えない「衝撃」を受けた。本当に仲がよかったんだな、という感想が素直に言える。

ハニストはできてから10ヶ月の作り物の箱ではあるかもしれない。
けれど、そこには映画や小説、漫画やアニメでは見られない「本物」があったと思える。

『蒼い蝶』

 配信の最中、彼女の武器でもある歌を3曲披露した蒼月エリ。
 切なさの中にあった力強い想いの乗った弾き語りには、言葉には言い表せない説得力があったように思える。
 3曲の中にはメンバーの周防パトラが作詞作曲をして、蒼月エリに贈った「蒼い蝶」という曲も含まれていた。


 その歌詞――

 『 自分の羽で 越えてゆけたら  

    いつか こんな ガラス割って 飛び出して 

      蒼い羽根を揺らして この声で浮かんでいる 

         永遠の中では踊りたくない 美しく枯れたいの 』

 周防パトラが「ハニスト」を「額縁」と喩え、最後に贈った言葉――

 『 額縁に戻らないで 新しい世界でちゃんとは羽ばたいて

                 美しく枯れて ちゃんと生きてね』

 今現在落ち着いて見直してみても、あまりにも出来すぎている言葉や歌詞に、何かを感じずにはいられない。

 それぞれに背負ったものは大きいかもしれない。 

 けれど、その羽ばたきが巻き起こした風が、

   今もこれからも吹き続け、いつか大きな風へとなることを願いたい。


※現にTwitterのトレンド、モーメントに載ってまとめられたり「蒼い蝶」の楽曲がストアランキング上昇したりと影響は大きかったように思える。これからのハニストを応援し続けていこうと思った!

※2019年7月現在。蒼月エリチャンネルの動画が削除されたため、蒼い蝶の紹介の動画が再生できなくなりましたが、リンクそのままにしております。

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よるか

思ったことなどをつらつらと書きます。個人的見解。

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