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豪雨と7Pay

大阪出張から帰って来ました。九州の豪雨が凄いらしくて「大丈夫か?」と連絡を幾つか頂いていたのですが、空港に降りたら雨も降っておらず、いつもと変わらない感じ。

7Payの不正利用が次々に発覚して、システムの杜撰な設計が明らかにされつつあります。酷いな…と傍観者として感じる反面、システムの受託開発を主な事業とする我々のような仕事では、他人事ではない話でもあります。お金を貰って仕事をする以上、クライアントの要求がどうしても優先されます。クライアントといっても、我々が対話をするのはエンドユーザではなく、大きなシステムを受注してきた元請けです。ここにITの知識が欠乏していると、とんでもない仕様の開発依頼が落ちてきます。このヒエラルキー構造にそもそもの欠陥があるような気がしているのですが、残念ながら、そういうスタイルにならざるを得ない現実もあります。我々、下請けに出来ることは、エンドユーザにまで伝わる大きな声で、きちんと(仕様の不備に伴う)リスクと改善案を出すこと、そして、そうした越境的行為によって万が一、仕事を失っても経営基盤が揺るがないような体力と信頼(=幅広い取引先)を持っておくことだと考えています。

仮に、自由に全てを設計出来るとしても、システムの堅牢さやセキュリティ面の配慮は、常に限られた予算とリソースとのせめぎ合いに晒されてしまいます。本気でシステムを運用するなら、そこは「ケチってはいけない」領域だと思います(自戒を込めて)。

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