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RubyKaigi 2019に参加してきた

他にレベルの高いレポートばかり目につくので書くのを躊躇ったんですが、市井のRubyユーザとしての目線もあっても良いかなと思って忘れないうちに3日間の振り返りです。

「言語って人間が作ってるんだ」という考えてみれば当たり前だけど、普段は思いもよらないことを目の当たりに出来たのが3日目の「Ruby Commiters vs the World」。date,datetimeは廃止してtimeモジュール一本に絞っていくこと、型宣言について、Ruby3に向けた高速化についてなどなど興味の尽きない話題が続きます。bundlerがgemに統合されていく流れにあるというのも嬉しい知らせでした。

時々お世話になる、csvやrmagickモジュールの開発の裏話なども聞けました。Asakura.rb、面白そう!ついつい「枯れた」と言ってしまいそうな古参のライブラリでも未だにメモリリークの不具合があったりするのか、と認識を新たにしたり。

rubyのサブセット(mruby)で動くモジュールが宇宙に飛んだ話とか、肥大化しきったRuby(rails)のプロジェクトをリプレースして安定稼働させる話とかも。

少し視点を変えると、県知事がわざわざオープニングの挨拶に来てくれて、夜のパーティは商店街を貸切にしての盛大なものだったり、国際会議と名乗るだけの存在感が十分にあるものでした。英語の発表も多く、日本人でも英語で発表、少なくともスライドは英語表記のものばかりです。

Rubyという言語を基盤として多くのサービスが世界中に展開されていることを如実に示すのが多彩なスポンサー陣です。展示ブースを回ってこれだけのステッカーを集めました。

「投票はしない」という優しい独裁者の存在が、こんなに多くの動きを作り出すんだってことに改めて感動してきた3日間でした。言葉には力がある、と良く言われますけど、その言葉(言語)自体を作り出す彼らの最大の目標が「楽しむ」こと、だというのは大きな希望です。使う側もしっかり楽しまないと。

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