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「キュン」の構成要素をドラマからまじめに考えてみた

こんにちは、ドラマ好きのshioriです。
今日最近観たドラマの「キュン」をゆるっとまじめに分解してみたいと思います。

1.「キュン」とは

「胸キュン」だとか「きゅんです」だとか、あーなんか若いな…とか思いながらついつい使ってしまっている「キュン」。

「キュン」ってなんなんだろう。いつから出てきたんだろう。

「キュン」は胸をときめかせる様子を表す擬態語(オノマトペ)。
ちなみに、「きゅんきゅん」という言葉は、2017年に三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2017」で10位に選ばれていました。

上記によると、

「きゅんきゅん」(副)―と/―する 
接するたびに息苦しさや言い知れぬ悩ましさを感じ、異常な興奮状態に陥る様子。「あの連続ドラマの主題歌が流れるたびに胸が―して、我を失うような状態に陥る」

とのこと(「新明解語辞典」風で定義されている)

なるほど。分かる。さすがだ。
キュンは息苦しいし、悩ましい。

この「キュン」を構成する要素がなんなのか、「キュン」はつくれるのか?が気になる。あわよくば私も作品で「キュン」をつくり、世を「キュン」で汚染させたい。

いや、「キュン」は清いものだから、「キュン」で世を洗浄したい。

そんな現実味のない理想を掲げながら、第一歩として(もはや娯楽的にだが)最近私がハマったドラマをテーマにキュンを構成する要素というものを考えてみたいと思います。


2.最近ブームが巻き起こったドラマから考えてみる

① TBSドラマ「着飾る恋には理由があって」

まずは、最近までTBSの火曜10時枠でやっていた「着飾る恋には理由があって」。ドラマ放送後のTwitterの盛り上がりが尋常じゃなく、間違いなく多くの国民をキュンキュンさせていたといえるドラマ。

脚本は金子ありささん、演出は新井順子さん・塚原あゆ子さん。3人で手掛けた作品は「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」「中学聖日記」など。

俳優陣は、川口春奈さんや横浜流星さん、向井理さんたち。

(もう、キュンを生み出すプロフェッショナルたち・・・)

キュンポイントはいくつもあったが、私が取り上げたい「キュン」は冷蔵庫前でのキスシーン(第2話)と雨の中で泣いているヒロインを一度隠すシーン(第9話)

まずは手始めに第2話の冷蔵庫のキスシーンで私がキュンとした要素を分解してみました。

キュンの要素分解① ~「着飾る恋には理由があって」冷蔵庫キスシーン~
★よくあるシチュエーション×ちょっと予想外な展開
★理性の中に垣間見えた「本能的」な行動

観てない人のために簡単に説明すると、ワインを飲みながら語っていた男女(付き合っていない)が、料理を取り出そうと両開き冷蔵庫の前に立った、そこで2人は急接近し、キスをする

っていうシーン。

私の説明の下手さも多少なりともあると思うが、
切り取って文字にだけ起こすと意味が分からない。

“え?なんで今キスしたの?”

だって普通冷蔵庫前でわざわざキスなんかしないでしょ?
付き合ってラブラブのカップルだとか、夫婦とかだったらまあかろうじて分かる。
だが、2人はこの時点で付き合っていない。
友達っていうか、まだ知り合いレベルの人となんてなおさら冷蔵庫の前でキスしない。

冷蔵庫を開いて一緒に中のものを観る、顔が急接近するだとかそういうのはよくあるシチュエーションだと思うんだけど、顔が急接近して唐突にキスをしてしまう、ことは予想外。
ここから「よくあるシチュエーション×ちょっと予想外な展開」は1つ、キュンの構成要素としてあげられるのではないかという仮説。

そして次に問題は、なぜキスをしたのか?だ。
ただ、目と鼻の先に顔があって、気づいたらキスしていた。
「だってそこに顔があったから。」と言わんばかりに。
そしてキスした自分に少し驚く。

頭で好き→キスしたいとかしっかり考えたんじゃなくて、本能的に吸い込まれるようにキスをしたというわけ。

「本能で」ってすごい。行動にこれといった理由がないからだ。

さすがにずっと本能的だと、野生児か!と思うだろうけど、理性的な行動をしていた中で一瞬ふと理性の壁をすり抜けて「本能」が出てきてしまう瞬間、このさらけだしてしまった感、理屈じゃなくて遺伝子レベルであなたに惹かれたんだといわんばかりの、理性と本能のバランスが「キュン」を作っているのではないだろうか。


今日はここまで!
こんな感じでゆるゆるとキュンの構成要素を自分なりに分解していけたらいいな~って思います。

ちなみに
「モテ技は雑誌とか記事に取り上げられてしまったらもう使えない」と
昔バイト先の同僚(モテ女)が言っていた。

キュンには、「ありそうでない」というラインが結構大事なんだろう。。。


shiori

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