二次創作、してますか？私は文字を書く人間なのですが、やっぱり時間がなくてまとまった文章が書けない！という人も多いのではないかと思います。自分のことです。しかし、いつもつぶやいているTwitterくらいなら、すらっと文章が書けるのでは…？そう思い立ち、今月からTwitterで二次創作を書いてみました。

題材は今世界一熱い中性Vtuberユニットであるさめのうた(Twitter)と夜宙ルク(Twitter)の二人。なんやかんや今日まで20日、毎日1作以上書いています。
ということで今回は、Twitterで二次創作することの良さをお伝えし、あわよくば書き手に回ってもらいたい、という企てを試みることにします。

Twitter二次創作のここが良い！

・とにかく手軽

まず、Twitter以外の媒体を持つ必要がない。新しくnoteやpixivのアカウントを作らなくてもよいのは楽でいいです。そして強制的な140字制限。必然的に内容を絞ることになり、文章量も多くないので長くても15分あればかけてしまいます。なお、そのうちの大半は文字を削る作業です。投稿して拡散するのも自分のTwitterアカウントを使えばいいので考える必要は特になしです。気を付けたいこととしては、ハッシュタグをつけるならツリーより引用RTのほうがよさそう（タグ検索で内容がぱっとわからないため）なのと、私のように連作にする場合は独自でハッシュタグを作ったほうがよかったな、ということでしょうか。

・二次創作は140字でも書きやすい

文字数に限らず二次創作は書きやすいですが、特に140字の制約があるなかでこれは非常に有利です。二次創作の書きやすさの一つは、書き手と読者で暗黙の前提をとても多く共有できるということにあります。すなわち、最も難しい「魅力的なキャラを書く」ことをせずに、キャラクターや出来事について知っている前提で書くことができるということです。この差は140字においては顕著で、Twitter小説企画の難易度をかなり緩和できます。誰と誰の二次創作であるかさえタグで示しておけば、会話文だけで140字が成立します。

・文章力が上がる！かもしれない

140字、書いてみると非常に短いです。大体において文字数が足りなくなります。後ほど作例のところで細かく解説しますが、「自分はこの文章で何を言いたいのか」「不要な表現はないか、より短く適切な言葉はないか」という観点で140字に収まるように削る過程は、なんとなく文章の練習によさそうな気がしています。どちらにせよ手軽に量を書けるので、上手くならないことはないんじゃないかと思います。

メイキング

参考まで、私がどういう風に書いているか（というよりどう文字を削っているか）お見せします。

1. とりあえずざっと書く

2. 「さめくん」の呼びかけは登場人物が2人で自明なのでカット。わざとむくれて～の部分をまとめて細かく。

3. 「ようにしている」をカット

4. 「ルクが平然と答える」→「ルクを見る」これでも効果は変わらないと判断して言い換え。

5. 「あまり」をカット、「が言う」→「の声」、「嫉妬から出た」→「嫉妬の」で収まったので完成
「気づいてた？～」の部分は最初からコアになる部分で変えていない。基本的に情報量は大きく損なわれてはいないはず。何かをしながら書いていて18分ほど。

1. もう一作。さっきの小説の対になる視点の小説なので、かぎ括弧部分は共通。まずはざっと書く。

2. 「耐えかねて～」→「いい加減～」あんまり字数は削れなかった。「ところがある」を取って断定に。

3. 「いや、俺の見方が～」あたりが不要に思えたので削って回りを調整。「最近」と「近ごろ」がかぶっていて気持ち悪いのでさらにまとめる。

4. 言い回しを整えて字数を削る。下書きに保存し、次の日に投稿することにする。ここまで14分。

5.  下書きを見返していたらかわいらしい、という表現が気に入らなかったので変更。また文字がはみ出る。

6. もう一度表現を整えて完成。トータル20分弱。

こんな感じで、最初は会話文のみで書いていましたが、地の文ありや地の文のみも最近は書いています。二次創作なので、二人のことを知らない人には読み取れななくてもいいと割り切って、自分が当たり前に知っているようなことはわざわざ書かないと決めてしまうと楽です。まあ、あとしょせんTwitterで140字なので、と開き直りましょう。楽しいのでぜひ書いてみてください。できればさめのうた・夜宙ルクをよろしくお願いします。