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9つの掌編と9つの楽曲 +4

掌編は、いつも、3分ほどの音楽のようにつくりたいと思っている。

マガジン「しょうへん」に収めている9つの掌編。それぞれの小説の最後には、それぞれの小説にインスピレーションを与えてくれた楽曲が付けてある。そんな楽曲のカンタンな説明をまとめてみた。見出しは小説のタイトル。リンクされているURLはnote内の、とある場所だ。安心して飛んでください。

noteのマガジンはこちら。

トランスパレント・マシンガン

Simon&Garfunkelのカバー。「The Sound of Silence」は映画「卒業」の挿入歌としても知られている。歌詞は暗い。Nouelaというアーティストはよく知らないが本家よりもさらに暗い。でも、とても秀逸なカバーだ。

緑紫色の苔を飼っている

The SugarcubesはBjörkがソロとしてデビューする前に活動していたバンド。Björkの公式アカウントには「Birthday」の英語バージョンとアイスランド語バージョンの2つがアップされている。もちろん、アイスランド語のほうが心地よい。

Corrupt Island Baby

Tame Impalaはオーストラリアのサイケデリック・ロック・バンドだ。Tame Impalaが登場したのは2010年あたり。彼らの音楽を聴いていると、いまここが本当に2019年なのかと疑ってしまう。Tame Impalaをドラッグで喩えるとどれになるんだろう? この小説のタイトルはLou Reedの「Coney Island Baby」をもじったもの。

カンブリア紀の白い壁

XTCはイギリスのバンド。いわゆるビートルズフォロワーのひとつだ。解散していないけれど、実質的に解散状態。「Dear God」は子どもの歌声から始まる。だが、途中から神様に向かって文句の言い放題。神様、あなたのことは信じられません、だもんね。XTCのこういうひねくれかた、とても好き。

空っぽの空の気

Belle and Sebastianはスコットランドのバンド。冬になると、Belle and Sebastianが聴きたくなる。グラスゴーの冬が寒いのかどうかは知らないけれど。「The Wrong Girl」が収録されているアルバムは『わたしのなかの悪魔』。『Fold Your Hands Child, You Walk Like a Peasant』からどうしてこんな邦題が付けられたのだろう。不思議、不思議。

子どもたち - 20th Endless Boys -

Sonic Youthはアメリカ、ニューヨーク出身のバンド。こじらせた初期衝動を感じる。1988年にリリースされたアルバム『Daydream Nation』が最高。「Silver Rocket」はアルバムの2曲目。超名曲「Teen Age Riot」のこじらせ感をさらに増幅させてくれる。サブタイトルはあれだ、あれ。「20th Century Boy」から。

どこかのふうけい - Somewhere in True

「Over The Rainbow」。あまりにも有名な曲。あまりにも多くのアーティストにカバーされている曲。映画「オズの魔法使」も良い映画だ。ライマン・フランク・ボームの小説が素晴らしいのだけれど。そういえば、今日始めて映画版のタイトルに「い」がつかないことを知った。思い込みって怖い。

φ

Throbbing Gristleはイギリスのバンド。いわゆるインダストリアル(電子音楽+ノイズミュージック)の草分け的存在だ。どの曲もこの場所はどこだ?という不安感を与える。「What A Day」は、なぜだか妙に爽やかなジャケットのアルバム『20 Jazz Funk Greats』に収録されていた。タイトルは空集合。以前につくった原稿用紙100枚ぐらいの短編の一章。

ホワイトアウト・ルーム

Mazzy Starの魅力はHope Sandovalのボーカルだ。気怠い。虚ろで媚びない。でも幼さを残している。10代独特の甘さだ。この甘さにリスナーはやられてしまう。「Fade Into You」はMazzy Starの代表曲。タイトルはCream「White Room」をもじったもの。なので、ラリってる。


おまけの+4。ボーナスTr。

三 タイムマシーン

「三」は「3」。縦書き表記を意識したので漢数字にした。これは下に貼った中編の第3章にあたる。「トムライ」は第9回海燕新人文学賞の最終候補6篇に残った小説。ところどころ修正したり加筆した。

(無題)- ある小説の冒頭

こちらを大幅に加筆して引き伸ばしたものが下の雑誌に掲載された。原稿用紙30枚分ぐらいの短編だ。今のところ、どこかに転載する予定はない。いずれ、書き直してみたいモチーフのひとつ。

「気づいてないかも」  「紅い草」

この2つはいわゆる偽物の翻訳小説だ。ボリス・ヴィアンが別名ヴァーノン・サリヴァンでハードボイルド小説を書いていたのを真似てみた。ここに出てくる架空の作家Anvil Novels Urnはヴァーノン・サリヴァンのアナグラム(アルファベットを順序バラバラにしたもの)だ。タイトルもヴァーノン・サリヴァン名義の小説に似せてみた。こういう設定ありきの遊びは演じる感があって妙にテンションがあがる。

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あとがき

自作の小説をWeb上で晒すことに抵抗感がある。公募の条件に未発表の作品と書いてあることだけが、その理由ではない。ここに挙げたものはすべて過去の小説だ。書いてしまった小説は過去のゴミだと感じている節がある。いや、どのように冷静に捉えたとしてもゴミ。それ以上それ以下でもない。手直ししているとイヤになってくる。

自分がおもしろいと思っていないものを他人に見せるようなことをするなよ。ごもっともだ。ごめんなさい。でも、しかたがない。本当にそう思っているのだから、しかたがない。自作の小説をおもしろいと感じる人たちが羨ましい。素直にそう思う。でも、絶対に「拙作」なんて言葉は付けないよ。こういう日本語、好きじゃないんだ。好きになれないんだ。

いくつかの小説はこちらにもアップした。縦書きで読めます。過疎っているというか、太平洋の真ん中で漂流しているような気分がするほど誰も訪れない。そういうの、なかなか心地よかったりする。

それぞれの小説への感想はコメント欄へ。作品に関連することなら、何を書いてもOK。ご自由にカキコミしてください。別テキストでの批評も勝手にやってもらってだいじょうぶです。小説が個々人の自由であるように、感想や批評も自由。それが当たり前だと思っているので。

しばらくは、このような掌編を自発的に書くつもりがないので、まとめてみた。という感じ。


連絡先 yoshikawa.ash@gmail.com
Twitter @yosh_jp_ash

#小説 #掌編 #音楽 #ビョーク #テームインパラ #XTC #ベルアンドセバスチャン #ソニックユース #スロッビンググリッスル #ラブリーサマーちゃん



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文章と音楽。灰色の脳細胞です。京都生まれの京都育ち。自己紹介&ポートフォリオ(ライター) https://note.mu/yosh_kyoto_ash/n/n04bcedab00cf はこちら。連絡先 yoshikawa.ash@gmail.com

コメント6件

えっと、「4」っていうのは文芸ラジオ4号のことです。
小説のノートのほうもリンク先が3号になってますので。伝わってなかったらごめんなさい。

それにしても、翻訳ってまさかの嘘だったんですね……(汗)。
伝わっていたのに同じものを貼ってしまってましたw
はい、翻訳はウソです。タイトルも登場人物名もすべて元ネタありです。やってみたら意外におもしろかった…ということで(^^)
こんばんは。どこにコメントしようか迷ったのですが、最近姿をお見掛けしないのはTwitterに書かれた理由でしょうか。Firefoxで異常が起きるのは伊豆平成さんもおっしゃってますね、他のブラウザーを使うわけにはいかないんですかね……?
(このコメントにしばらく気づいてもらえないかも?)
いやいや、いま気づきましたよ。Chromeで別のアカウントを登録しているのでFirefoxでログインするのが面倒なんですよ。そのうち直るかなと思いつつ…。
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