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(退職予定エントリ) また大雨が降る場所で、雨に濡れながら、仲間と一緒に大きな虹を架けたい

これはなにか

 9月27日を最終出勤日として、メルカリを退職しキャリアトランジション期間に入ります。すこしゆっくりしながら、でも働きながらキャリアを考える時間にしたいと思っています。
 今日は今までのメルカリでの3年間と少しを振り返るとともに、今後のチャレンジについて決意表明、仕事探しを目的としています。
 個別にお伝えできていない方(両親含め)びっくりさせてごめんなさい。少し長くなりますが、どうぞお付き合いください。

退職予定エントリとは

 一般的な退職エントリは退職後に書くことが多いですが、広く社内の方に退職予定であることを伝える方法が無いために、退職日前に公開しています。26日,27日には社内をふらふらしていると思いますので、ご挨拶させてください。

おしょー(私)のことを初めて知った方はこちら

メルカリでの3年間と少し

2016-2017
 メルカリに入社したのは2016年の6月。入社前にコーポの飲み会に参加し、勢いと前職のアパレルとは違うけど、お酒を飲む人がいるなぁというのがファーストインプレッションでしたwコーポ全体でも20名弱だけど、少数だけど、すごい人たちが集まっていたというのを感じました。

 その頃は従業員も350名程度で、東京オフィスもまだまだ少なく、顔と名前がわからなくなってきたなぁ。それが課題かなぁ。ということが大きな悩みとされ、それをネタに阿部リポーターが取材にくるくらいの勢いはあるけど、何となくほんわかした会社でした。

 そこから3年で2000人弱ですので、怒涛の日々であったことは容易に想像できるかもしれません。

 私は労務担当者として、入社手続きから退職手続きまで。本当にゆりかごから墓場まで、社員のライフイベントに寄り添い、経営に寄り添い、様々な仕事をやらせてもらいました。

 そして、それらはメルカリのミッション・バリューに紐づけて様々なことを考え、決断し、行動するということに尽きたと思います。

 最初は少数で300人いるのに経理は2人だし、労務も2人目だし、よーやっているわ。と思いました。その体制は1年位はあまり変わらず、本当に一人ひとりが走りながら考え、隣の業務にも何かしら関わり、幅広い領域で何とか合格点を取りに行くという状況でした。あの時のスピード感とドライブ感はワクワクしながら、仕事を出来ていたと思いますし、なかなか味わうことができない経験でした。
2018-2019
 記事のシェアで、急に2年くらい飛ばしますが、、、、w
2016年から2017年の変化以上に2018年からさらに会社は急激に変化していきます。

 IPOもあり、また社員数の激増、メルペイの設立などもあり、徐々に役割の細分化がされていきました。
 私は日々の勤怠や給与などのオペレーションは同僚に任せ、人事施策等の企画や労務相談、労務対応を行ってきました。
 個別ケースが多いので、書けないことしかやってきてないのですがw

 唯一書けること、ポジティブなこととしては障がい者雇用ですが、パラリンピックやデフリンピックを目指す選手たちを雇用し、支援を行って来ました。面接から、入社受入、目標設定、PR施策、応援などなどメルカリのバリューを象徴する存在として、また社会に対するメッセージとして、今までにない障がい者雇用を模索し続けています。

なぜ退職するのか?

 改めて私がメルカリで実現したかったこと、この3年間何を大切にして仕事をしてきたかを考え見ると、それはメルカリのミッションとバリューの実現でした。

 新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創るというミッションのもと、日本から世界に挑戦するメルカリをコーポレート組織で支えたいという想い。
 そして、Go Bold , All for One , Be Professional(後にBe a proに変更)という3つのバリューに基づいた人財、組織づくり
 また、今までにないやり方で、メルカリが世界で成功することで、メルカリの人財、組織づくりが世界のスタンダードになること

これらを目指してやってきました。
 現在でもミッションは変わっていませんし、それに向けてみんなが行動していることには変わりませんが、変わっていることもあります。

 一例をあげると、それらは仕事の仕方に対する変化です。
 ・会議体、階層が増え、承認スピードの変化
 ・説明責任を果たす為の資料作り
 ・言語、文化の変化
 ・仕事の幅が狭くなり、その範囲で100点、120点を目指す
 ・自由な発言をする人が減った
 ・管理型になり、自由度は狭まった

 これらは2000人近い組織、また上場企業としては必要な変化であると感じており、その中で自身の役割を変化させながら、アジャストさせようとしてきました。
 しかしながら、ミッションやバリューは語られることは減り、日常の仕事で優先すべきもの、価値観の微妙なズレを感じるようになってしまったのかもしれません。
 メルカリの達成しようとしていることはとてつもなく大きなミッションであり、それには困難を伴います。また様々な試行錯誤が必要です。今はさらなる大きなチャレンジにむけた期間であると思います。
 今は一時的にちょっと合わなくなっただけなのかもしれず、将来的にもっと私も成長して、戻って、役に立てればと思っています。

今、そしてこれからのメルカリを楽しめる人

 今、メルカリはさらに大きなチャレンジの為に変化を続けています。「サービスが完成されていて、新しいチャレンジができないのではないか」「上場を済ませ、大きな成長や変化は見込められないのではないか」そんなことはありません。
 mercanにも書いていますが、会社やサービスの成長を優先してきたばかりに、なかなか外からは見えにくい多くの課題が山積しています。
 これらの課題を解決し、メルカリのミッションを達成するためには、0→1や10→100ではなく、過去を大胆に壊し、次を見据えてしっかりとした仕組みを創れる人が必要です。

 私が在籍した3年間は攻めて、攻めて、本来守りの機能である労務や経理などのコーポレート部門も攻めていました。会社が大きくなった今だからこそ、しっかりと守りを固め、会社の基盤を創れる人が求められています

 具体的には、うちのチームのマネージャーやメンバー、リスク、コンプラなどの部門です。

もしかすると、やっと守りが評価される時代がやっと来たかもしれません。

また、私が立ち上げを行ったアノテーターの障がい者雇用もこれからです。

 3名体制になり、障がいを持つ社員も会社も互いに価値を認め合える組織になりつつあります。他にないはないGoBoldな取り組みを一緒に挑戦する方を募集しています。

これから何をするのか?

 退職を伝えると、ほぼ全員から「次どこ行くのですか?」と聞かれるのですが、現時点では何も決まっていません。

前々から新しいキャリアトランジションのあり方を模索しており、コミットメント・シフトの可能性を模索してきました。


 また、入社後のミスマッチによる退職事例なども見てきたことから、どんな仕事を、誰と、どんなカルチャーの会社で行うかという判断は社員側も会社側も難しさを感じており、新しい転職活動を模索中です。

 このキャリアトランジションの取り組みを検証し、モデル化したいと考えていますし、企業同士のコラボレーションの可能性なども探っていきたいと思っています。

企業選びのポイント(9月は就活中ですmm)

 共感できるミッションか?そのミッションをいつまでも追求し続けられるか?企業の大切にしたい価値観(バリュー)が合うか?これに尽きるんだろうなぁと思っています

 ・ミッションを明確にし、達成しようと本気で思っている会社
 ・自分で手を動かし、何でもやります。(泥臭いこといっぱいやってきました。)
 ・30-100名程度の社員数の企業規模
 ・人事労務を中心に幅広く業務にチャレンジできる会社

 ・人事労務を中心としたいと考えていますが、採用にもチャレンジしたいと考えています。入社後のミスマッチを多数見てきた経験から今までにない採用にチャレンジしたいと考えています
 ・HRTech系であればと考えていますが、こだわりはありません
 ・HRTechの会社であれば営業、CS、プロダクト開発などにも関われたら嬉しいです

 フルタイム以外でも必要に応じて、スポットでのコンサルティング、アドバイスやカウンセリング、社労士としての依頼なども随時募集しておりますので、何かしら可能性を感じて頂ければ、ぜひご連絡ください。

 自身で社労士やコンサル等で独立しないのか?という意見も頂きますが暫くは考えていません。それはここ数年で社労士の業務や人の働き方は大きく変わると考えており、それを企業の中で経験することはその先の自身にとって大きな経験になると思います。
 また、SmartHR等のシステムで効率化された会社の中で労務担当者が何をすべきなのか?を実験し、その結果を共有したいと思っています。

連絡先

Facebook:
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twitter:
 https://twitter.com/yoshi451

最後に

 メルカリでの日々は最高に楽しかったと言える。そして、最高に素晴らしい一生ものの出会いにあふれていました。
 全ては成功のために、GoBoldなミッションを達成するために、一人ひとりが当事者意識と高い専門性を活かし、議論を戦わせることができた環境は本当に楽しかった。また、そういう場所を作り、そういう仲間と働きたいと思います。またどこかで逢えます。きっと。

 本当にありがとうございました。そして、これからの出会いを大切に。

3年間と少し、
まったく、キラキラしていませんでした。遠くからは虹がかかっているように見えていたかもしれませんが、ふもとはずっと雨でした。
また雨に濡れながら、大きな虹を架けたいと思います。

自分のやっていることの”意味を”探す必要はない

やったことの結果が、誰かの”意味あること”になればいいんだ

おそろしく、長文になりました。

読んで頂きありがとうございます。お仕事くださいw

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