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英検準2級対策 ー効果的な学習方法 (筆記試験)

英検は、よく言われる事ですが、単語力が重要となる英語試験です。第1問には必ずどの級も単語力を試す問題が出題されます。英検準2級は、高校一年生から二年生レベルで、英検準2級を習得した生徒は、私の経験では対策をすればセンター試験で、100点から120点ぐらいの点数をとることが出来ます。

一般的に、中学生の間に約1500語、高校生に間に3000語を覚えることが基本的な目標とされています。(ネイティブが日常で使う単語は約5000語と言われている。) 英検3級が中学生レベルで、単語数1500語前後ですから、準2級は3000語前後と言えるでしょう。

どのように単語覚えるか

英検の対策をするにあたって、単語を覚えるのが苦手な生徒が少なからずいます。その原因のほとんどが発音を理解していないということです。学校の授業では、声に出して英語を読む時間が少なく、また発音記号の読み方を詳しく解説しない事もあります。その為、生徒は、単語の読み方がわからないまま覚えようとしていることが大きな問題です。漢字でも同じ事が言えますが、読み方のわからない言葉は覚える事ができません。まず、単語の発音とスペルを一致させる必要があります。
最近は、便利な英語アプリも多いので、「出る順パス単」や「ターゲット」のアプリをダウンロードして、繰り返し発音を聞きながら覚えるようにしたいものです。同時に、授業で音読などをみっちり行ってくれる先生の下で学習を進めるのがいいと思います。
単語帳を開く回数と覚える単語の量は比例します。1日で単語を覚えようとせず、一週間に決まったページ数を何度も見て、自分で確認テストをしてみましょう。何度見ても覚えられない単語にも必ず遭遇しますが、その場合は、紙に何度も書いたり、苦手な単語だけを集めたシャッフルカードなどを作ると効果的です。

第1問について
1問目は、単語に関する問題や文法や時制を問題や熟語を問う問題が20問出題されます。英検準2級対策の単語帳を覚えて、ここで最低20問中12問は正解出来るようになりましょう。

第2問について
会話文が出題されます。この問題が苦手な生徒は、リスニングの会話問題でも点数を落とす事があります。その場合、会話文の形式に慣れていない事が多く、会話の流れが想像できていません。登場人物が2人いる事を意識して読みましょう。また、会話文の慣用句を重点的に覚えて下さい。


長文問題でどのように点数をとるか


意外と点数を落としてしまう問題が、メールの内容を問う問4Aで、ここが苦手な生徒は、メール文の基本的なルールを理解してもらえば出来るようになります。送り手が誰かにメッセージを送っているという状況を想像しながら読んで下さい。文書の中に登場する、登場人物に気をつけて、誰が何をしたのかをしっかりと把握しましょう。

長文は、1パラグラフで1問なので、パラグラフごとの意味を理解しましょう。文法構造は基本的なものが多く、単語の意味がわかれば解ける問題です。もし長文で苦戦しているようでしたら、もう一度中学生の基本的な文法に苦手な箇所がないか確認しましょう。
一番大事なことは、質問と関係のありそうな文章に線を引く事です。英検の問題は、答えになる文章が本文中に書かれており、その文章を見つける事が出来れば問題は解けるように出来ています。本文に質問の答えが違う英語で書かれているのです。線を引く事で、どれだけ自分が文章を理解出来ているか明確になりますし、教える先生も対策をたてやすくなります。関係のある文章に線を引く癖をつけましょう。


英作文の効果的な書き方


英作文は、英作文の決まった構成方法を覚えると半分の点数はもらえます。8/16点程度は以下の方法で確保出来るでしょう。

例えば、

Do you think it is better for students to study alone or in a group?
(2018年10月7日実施の過去問より)

質問の内容を繰り返し自分の意見を答える。賛成の場合は、I think、 反対の場合は、I don’t thinkで文章を始める。質問の英文を使いながら文書を完成させる。
I think it is better for students to study alone.

理由が2つある事を述べる。
I have two reasons.

1つ目の理由を書き始める。
First,  

2つ目の理由を書き始める、
Second,

最後にまとめて
Therefore, I think it is better for students to study alone.
と、もう一度質問の答えを書く。

肝心な事はFirst, とSecond, の後にどれだけ上手に英文をかけるかです。なぜ自分が質問に賛成なのか反対なのかをわかりやすく書きましょう。難しい事を書こうとするのではなく、まるで小学一年生になったつもりで内容を考えると書きやすいです。「部活は楽しい」とか、「体に悪い」とかそのレベルの言葉を英語にすれば準2級レベルの英作文が書きやすくなります。この方法を骨組みにして、単語を変えたり文法を少し工夫することでより良い文章になります。

英語塾を開校し、授業の傍ら、英検や受験問題の分析や学習方法を研究しています。皆さまの学習に何か役に立つ事があれば幸いです。https://highgate-school.com/