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近藤勇の髑髏

中学生の社会の資料集をペラペラとめくっていたら、目に飛び込んでくる写真がありました。髑髏の刺繍がされた黒い稽古着の写真で、よく読んでみると新撰組局長の近藤勇が出稽古の際に着用していたものだそう。

最近、骸骨の作品を作っているからか無意識にこの図柄に目がいったのですが、すぐにこれまで集めた骸骨の写真の中で一番のお気に入りになりました。詳しく調べてみると、これは妻のつねが刺繍したもので、古武術では髑髏は決死の態度を意味すると知り、しばらくなるほどと感心してしまいました。

近藤勇の白黒の写真とこの稽古着の写真を見比べると、倒幕に燃える尊攘派志士に血の雨を降らせた彼らが京都を闊歩する姿が目に浮かび、日本男児が髑髏を背負うとはこういうことかもしれないと、見飽きた骸骨の模型にまた新しい表情を見つけました。作品制作にも決死の覚悟が必要です。

英語塾を開校し、授業の傍ら、英検や受験問題の分析や学習方法を研究しています。皆さまの学習に何か役に立つ事があれば幸いです。https://highgate-school.com/