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ヴェトナムの壇蜜似の彼女

「君が好きだ!俺と付き合ってくれ!」

当時の俺は何の中身もない粋がっていただけの男。

しかし不思議と女にモテた。

オラオラ系のヤンチャ系。

今思えば何であんなクソみたいな男がモテたのか。

答えは簡単で、クソみたいな女にモテていただけ。

お似合いのカップルだっただけだ。

だからいつもつまらない恋愛をしていた。


それなのに悪いのは女のせいにしていた。

俺が変わらなければ、付き合う女も変わらない。

その事に気づかず、ちょっと女性不審になっていた。


海外でも行くか。


「大志君、海外旅行でも行こうぜ。
冬だし暖かい国でのんびりしたい。」

当時居候していた友達の大志君に提案した。

大志君は海外旅行が大好きだ。

「良いですね。行きましょう!」

フットワークの軽さと優しさが彼の取り柄だ。

どうせなら可愛い女の子と恋でもしたいという事に。

「タイなんかどうでしょう?」

「カジノが無いからなぁ。他の国が良い。
フィリピンは?」

「あの国は騙そうとする人が多いし、
女の子が金カネしてて僕はあまり
好きじゃ無いんです。」

ふむ。

カジノが趣味の俺は基本的にカジノのある国に行く。


そう言えばヴェトナムはカジノが有ると
聞いた事があるし、丁度行ったことが無い。

ちょっと検索してみた。


ヴェトナム女性は色白で優しく、平均がDカップ。


その事を大志君に伝えた。


「Dカップ!行きましょう!ヴェトナム!」


大志君はおっぱい星人だった。


2人の意見が一致して、
ヴェトナム旅行へ行く事となった。

2週間のバカンスだ。

ホーチミンという場所。


早速航空券をポチッとな。


夜中に出発して6時間、
イミグレを出た時は朝の7時だった。


俺はヴェトナムではそこそこのホテルにチェックイン。

2週間で9万円だ。


大志君は予約サイトに無い現地の安い宿を探す予定だ。

初日だけ荷物を俺の部屋に置いて、
昼ごろから宿探しの旅に出る。


朝食をホテルで食べてちょっと休憩。

部屋はダブルサイズのベットが2台。

大志君にひとつ使わせてあげる。


昼頃に町を探検に行く。

バインミーというフランスパンに色々な具が入っているサンドイッチを食べてみた。

意外と美味い。

夕方には歩行者天国になる有名な
ストリートをぶらぶらする。


昔懐かしい匂いがする。

建物はどれも低くて、1番高い建物でもせいぜい5階建。


道路にはバイクがひっきりなしに走り回っている。

俺は適当にマッサージのお店に入る。

海外旅行の楽しみの一つにスパがある。

特に東南アジアは物価が安いのでお得感が凄い。


大志君と別れて2時間コースを堪能する。

オイルマッサージ2時間で1000円。

安い。

腕はまぁまぁだったが1000円で
この気持ち良さなら大満足だ。

丁度大志君から連絡が入り、
1泊500円の宿を見つけてチェックインしたと報告。

大志君はケチ、いや、ミニマリストだ。

バックパッカー的な旅行が好きで、安い物が大好きだ。

安宿をちょっと見に行く。

想像よりも普通に寝れる感じ。

2週間で7000円。

凄いな。


2人で町をさらに探検。

今回の旅は観光名所にはほとんど行かない予定。

のんびりバカンスを楽しみ、
あわよくばヴェトナム人の彼女をつくる事。

出会いスポットを中心に探検する。

一応クラブみたいのがある。

後は日本人駐在員相手のカラオケやスナックがある。

女の子達は多少日本語が出来るみたいだ。

言葉の壁がある事を考えて、
俺はカラオケやスナックにする。


大志君はお金をかけたく無いので、
中国語と英語を武器に一般人を狙う。

お互いに良いパートナーがみつかれば
ダブルデートしようと約束して、
我々はそれぞれの道をゆく。





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