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パピプペポーカーピリピーナ④


この町には娼婦が2000人以上いて、
わずか2000円でセックスが出来る。

昔、米兵が20ドル札1枚で遊べる様に
価格設定されたからだ。

レイプが起きない様に。

地元有力者の金儲けのために。

そして貧困女性の収入のために。

これが世界の現実。

日本から1歩外に出ると、
弱肉強食の世界が待っている。

お手手繋いでみんなでゴール?

そんなこと言ってる奴は食い物にされてお終いさ。

ここウォーキングストリートとその周辺には、
ゴーゴーバーと呼ばれる店が
大小合わせて100軒以上ある。

1店舗に20人前後、
大型店では100人にも登る女の子を抱えていた。

「のぞくのは無料だし、
飲むだけなら400円くらいなもんだから。」

ハッタさんに連れられてバーホッピングをする。

サンミゲルというビールが美味い。

サンミゲルライト
サンミゲルレモン
サンミゲルアッポー

薄味でサラッと飲めるビール。

今でも時々飲みたくなる。

ステージの上では女の子達が、
水着やボディコンを来て、
ゆらゆらとスローなダンスを踊っている。

彼女達はみんな笑顔で明るい。

売春宿にいる陰気くさい女。

そんなイメージがまったく無い。

フィリピン人の大半はクリスチャンである。

仏教の教えは諦めが肝心な諦観的で、
どこか穏やかな人が多いイメージ。

キリスト教の教えは、
幸せを自ら掴む幸福論的な感じで
ポジティブで明るい人が多いイメージがある。

スペインの植民地だった事で情熱的になり、
アメリカの植民地だった事で
ポジティブ思考になったのだろう。

フィリピンという暖かい気候も影響していると思う。

とにかく街全体から

「裕福に成りたい!」

素敵な明日を夢見て、信じて、頑張る。

そんなエネルギーに満ち溢れていた。

彼女達も、この町も好きになって来た。

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