ウォーキングストリート(歩行者天国)の入口には
ガードマンがライフルを持って立っている。

ポーカーハウスの前にも
ガードマンがライフルを持って待機している。

そういう国だ。

夜中の4時過ぎにアンヘレスに
到着したにもかかわらず、
ハッタさんが待ってくれていた。

目がくりっとしていて、
見事な口髭を生やしている。

フィリピン人からは「ビゴテさん」
と呼ばれている。

フィリピン語でヒゲ。まぁひねりは無い。

「愛ちゃん、久しぶり！」

「遅くまですいません」

「良いの良いの。どうせいつも朝まで店にいるから。」

ポーカーというゲームは
ある程度人数がいないと盛り上がらない。

そこでお店のスタッフが、
お客さんが増えるまで代わりにプレーする。

お客さんが増えたら抜けて、
減ったらまたテーブルに入ってプレーする。

雀荘のスタッフに似ている。

俺はポーカーハウスに100万円を預ける。
専門用語でデポジット。

約50万ペソを受け取る。

軽くプレーして、ホテルにチェックインした。

なかなか暖かくならないし、
暖かくなって来ても、
全然ぬるいシャワーを浴びた。

海外のホテルはシャワーがダメな場合が多い。

お湯が出ない
水圧が低い
固定してるからお尻を洗いにくい等。

まぁすぐ慣れる。

「ふぅ、疲れた。」

移動だけで意外としんどい。

俺はベットに潜り込んだ。

そしてすぐに眠りに落ちた。

お昼過ぎに目を覚ますと、
ハッタさんから着信がある。

「昼食を食べに行こう！」

八田さんがベンツでホテルまで迎えに来てくれた。

エアコンが良く効いていて最高だ。

日中は凄く蒸し暑い。

「愛ちゃん、韓国料理好き？」

「好きです」

ここアンヘレスには韓国料理屋が多い。

八田さんオススメの韓国料理店に入った。

コムタンスープ美味い！

シメにライスを入れてコムタンクッパに。

大満足！

韓国からアンヘレスのあるクラーク空港までは、
直行便が飛んでいるらしい。

そのせいか韓国人の姿が目立つ。

マニラの大渋滞を避けて来れるのでかなり楽だ。

フィリピンはまだまだインフラが整っていない。

少ない道路を皆で一斉に使うので渋滞が悲惨な状態だ。

今は少しづつ解消されて来た。

日本の援助で初の地下鉄も出来る。(もう出来たのかな？)

これからフィリピンは確実に凄い発展をとげる。

日本も、うかうかしていられない。