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パピプペポーカーピリピーナ②


この国は毎日人が殺される。

ピストルで撃たれたり、
ナイフで刺されたり。

しかも我々日本人からしてみれば、
驚くほどの少額のお金の為に、
人は殺し殺される。

貧困の悲しい現実だ。

フィリピン空港に到着し、
ピックアップの車を探す。

ポーカーハウスの八田さんが
送迎を用意してくれている。

ショウ アイカワと英語で書かれた紙を持っている
フィリピーノ(フィリピン男性。女性はフィリピーナ)
を見つけた。

無事に合流し、車でアンヘレスに向かう。

以前初めて1人でフィリピンに来た時は
本当におっかなかった。

髪型がモヒカンじゃないだけで、
「北斗の拳」の世界
みたいなもんだと聞いて来たからだ。

なかでもタクシーが1番危ない。

念のために、空港のサービスである
VIPタクシーというのを使ってみた。

少し高いが安全第一だと思った。

料金を払うと、
車のナンバーと行き先が
書いてある紙を渡された。

スタッフに案内されてタクシーに乗り込んだ。

その時俺はよく分からずに、
入場券を渡すかの様に
その紙をドライバーに渡してしまった。

あっ!

まずいと思った。

問題が起こった時に訴える事が
出来るための紙を渡してしまった。

案の定、タクシーは暗い駐車場に。

野犬がワンワンと吠えているだけで、
辺りには人っ子1人いない。

ドライバーは携帯で連絡をとっている。

すぐに仲間が1人現れた。

目つきが鋭く、みすぼらしい格好の男だ。

ドア越しに身をかがめてドライバーと
タガログ語で相談し合っている

やばい!

心臓がバクバクしている。

俺はこれから身ぐるみはがされる。

お金も金目の物も全部取られるだろう。

諦めたその時、
タクシーは何事もなかったかのように走り出した。

あれ、諦めた?

一応空港の方で控えがある。

俺が警察に訴えたら、
空港で控えがあるからバレる
と考えたと推察出来る。

助かった〜

早速フィリピンの洗礼を受けたのだった。

それ以来タクシーには気をつけている。

が、また危ない目にあった。

その話はまた後日。

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