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「人生を無駄にしたな」と生き急いでいた昔の自分へ。その「無駄」が今の僕の糧になっている

こんにちは、Yoshi(@motoy0shi)です。

いつもはWebマーケ周りの話が多いですが、今日は僕がこれまで歩んできた人生について少し紹介させてください。

今、僕は岐阜にあるデジタルマーケの支援会社で働いています。未熟ながらも興味のあるマーケティングで飯を食って、ずっと念願だった一人暮らしもはじめて楽しく過ごしています。

しかし、それまでは順風満帆ではなく、むしろ挫折の連続でした。ある時は、人生のどん底で「自分は無駄な時間を過ごしている」と焦燥感に苛まれることもありました。

しかし、ある時気づいたんです。
「人生に無駄なんてない。無駄と思えた経験が今の僕をつくっているんだ」と。

そこで、この記事では僕の過去を振り返り、昔の自分へのメッセージとして書き記しておきたいと思います。

無駄に過ごしてきた8年

遡ること8年前。
僕はいつも空を仰いでは、ため息をついている人間でした。

カフェでのバイト時代

当時、僕は家庭の事情で大学を退学し、フリーターとして働いていました。大手コーヒーチェーンでバイトをしており、仕事も嫌いでなかったので(アルバイトの)マネージャーになることにしました。

マネージャーは、ただのアルバイトとは違って違った辛さがありました。朝番の時は、朝4時半に起きて5時には家を出る。夜番の時は、23時半まで働き、終電に飛び乗って、深夜1時に帰るような日々。

当然マネージャーなので、責任も重大です。発注ミスで在庫が足りない時は、隣の店舗に電話して取りに行ったり、レジ締めをしたら金額が合わず、ゴミ箱をひっくり返して探したりすることもよくありました。

21歳ちょっとの若造だった僕は、ともかく必死でした。

悪夢のような会社員時代

その後に縁あって、とある小さな会社で社員として働くことになりました。同じオフィスには社員が3人ほど。社会人経験がほとんどない僕が飛び込んだら、それはもう大変でした。

ある時は、3時間あった会議の記録の作成を任されました。逐語で文字起こししたら、Wordはあっという間に40ページ近くになります。また行政からの仕事を請け負っていたので、期末となれば大量の報告書作成に追われて、残業は80時間を超え、終電で帰る日が続きました。

一番応えたのは、ある日の上司からの一言でした。その上司は仕事にストイックな方で、自分にも他人にも厳しい方でした。

忙しさのピークが続く中、上司は僕に静かに言ったんです。

「あんたがいると、イライラするんだよね」と。

その頃の僕はボロボロで、毎朝枕に顔を埋めて「会社に行きたくないぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」と叫んでから、気持ちを無にして出社するような感じでした。オフィスに向かう地下鉄の階段がとても長く感じたことを覚えています。

コールセンターのバイト時代

その後、大学に戻ることになり、1年経って無事卒業します。とはいえ、自分が何がしたいか分からなくなって、就活もろくにせず、結局またフリーターになりました。

貯金もほぼなかったので、とにかく高時給のバイトをしようと、駅前のコールセンターで働くことにしました。

働いたことがある人はわかると思いますが、コールセンターはストレスフルな職場です。特に僕は光回線系のコールセンターだったので、いろいろなボヤがあちこちで起きていました。

僕は特にカスタマーサポートの部門だったので、全くネットが分からない方のお悩み相談から、2時間近く詰められるクレーム電話まで、1日中電話し続けました。最初のうちは喉の使い方がわからず、夕方には声が出なくなりました。それでもひたすら電話し続けました。


そんな中、自分が好きだった旅行でブログを書くことにしました。ちょうどブログがブームだったのもあり、好きなことを書いて多少お小遣いでも稼げたらいいなと思ったんです。

本を買ったり、ググったりして独学で勉強し、ひたすら記事を書きました。始めて半年くらいして、ようやくGoogleアドセンスで収益が出るようになりました。今でもその時の感動は覚えています。

そこから半年して、コールセンターのバイト代くらいは稼げるようになりました。その矢先、自分の祖父が病気で亡くなりました。そこである思いが自分の中に芽生えたんです。

「やりたくもないバイトをして、人生の時間を無駄にしちゃダメだ」

そこで、大きな決断をすることにしました。

フリーランス時代

年が明けた2018年。僕は開業届を出して、個人事業主となりました。無謀にも生活を支えていたアルバイトを辞めて、いわゆるフリーランスとしてブログで食っていく決断をしたのです。

ブログの記事を書いて、SEOで記事を上位表示させ、読者の一部が商品サービスを買ってくれて、僕は広告収入を得る。シンプルだけど、奥深いWebマーケティングの世界にどんどんハマっていきました。

どうしたら収益が上がるか考え、ある時は商品サービスを徹底的に使ってみたり、ネットリサーチで生の声を拾ったり、企画書を作って広告主さんに単価交渉をしたり。

もともと探究心が強い僕。すべてが初めてでしたが、自分で考えたことが実際に形になって、それがアクセスや収益という結果になっていくことは、自分の探究心をくすぐっていったのです。

一方で、収益の金額が増えるほど、不安も大きくなってきました。ちょうどGoogleの検索アルゴリズム変更が増えてきた頃。「〇〇アップデート」という言葉を聞けば、GRCを回して検索順位を調べるようになり、「明日はすべてが消えてしまうのではないか」との不安に襲われるようになりました。

その中で、興味が出てきたマーケティングをもっと突き詰めてみようとの思いが自分に芽生えてきました。そこで自分が得意なWebとマーケティングをもっと極められる会社で働いてみようと思ったのです。

すべての経験は無駄でなかった

時は流れ、僕は現在のデジタルマーケの支援会社に転職しました。ただ心の中は、正直不安でいっぱいでした。Webマーケの実務経験はおろか、社会人経験すらほとんどない僕。

周りの人はもう社会人を何年もやっていて、早い人なら部下も持つ年になっているのに、僕は大した経験もありません。ここまで人生を本当に無駄に過ごしてきたなと思っていました。

しかし、それは間違っていました。むしろ無駄だと思えた経験が、実は自分の血となり肉となって、僕を成長させてくれていたのです

例えば、インサイドセールス業務。あまり電話が好きじゃないという人も多いでしょう。しかし、僕はかつてコールセンターの経験があるので、そこまで苦手意識はありませんでした。自分でトークスクリプトを書いて、架電してアポも取れるようになりました。

またクライアントワークでは、カフェで働いていた経験が役立ちました。カフェで混雑している時には、よく先輩から「お待たせしている時ほど、お客様とコミュニケーションを取るように。放置されると、より待たされていると感じるから」と言われていました。

クライアントワークも全く同じです。時間がかかる時は、「今こういう状況です。◯日はお出しできると思うので、もう少々お待ちください」と言えば、クライアントから怒られるリスクは最小限にできるはずです。

他にも、死にそうになりながら書いた報告書のおかげで、文章を書くのが苦手ではなくなりました。その経験があってか、今は記事ライティングなども手がけるようになっています。

さらには書いたnoteの記事をきっかけに、本に載せてもらったり、業界メディアで連載を持たせてもらったりと、思いも掛けない経験をさせていただいています。

おわりに

おそらくこの記事を読んでいる方の中にも、焦燥感に駆られ、もどかしさを感じながら生きている方もいると思います。

かつての僕も、まさにそんな人間でした。でも今だから、こう言えます。

「人生は無駄なことなんてない。だから目の前のことをまず一生懸命やること。そうすれば次の道が開けるはず。」と。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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