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誰でも釣れるお助けルアーを作りたいのはどうして?という話

 お助けルアーを作りたい。その理由。

 もしもの話、管理釣り場で隣に釣れていない人、初心者や子供がいるとする。その時、自分の作ったルアーを渡した事で、その人が忘れられない思い出を作る、大切な1日を過ごす、大切な1匹釣りあげる、そんなお手伝いができたらどんなに幸せだろう。自分自身、釣りが上手くないのにそんな事を考える。

 いつもnoteに書いているが、管理釣り場の釣りは初心者や子供、お年寄りまで誰でもできる、誰でも始めやすい釣りで、1番敷居の低い釣りだと思う。

 ただ、初心者には難しすぎる事もある。そして基本的にルアーは結構高価だ。釣具は天井知らずに高価だ。さらに、なんでも釣れちゃうようなルアーはない。釣れる人が釣れる状況を見極めて、釣れる動かし方で使った時に釣れる。だから、たくさんのルアーを持っている必要がありそうだ…。

 そんな管理釣り場で、初心者は絶対に釣れると言っても良いお助けルアーに助けられる。それらがセニョールトルネードやXスティックな訳です。素晴らしいルアー達だ。

 ある程度釣果が約束されたルアーを、過度なテクニックを要することなく操作できる。そして魚を釣る成功体験を積み上げられる。それがお助けルアーだと思う。そんなルアーを自分が作れたら、きっと誰かを楽しくできるに違いない。そして、もしもそのルアーをその誰かが自分で作れたら、そこまでお金が無くても、初心者でも、釣りを楽しめると思う。

 私が釣りを始めて1年ちょっとした時に、娘と一緒に釣り納めに行った。午後から釣り始めたけど全然釣れなかった。この時も自作ルアー縛りという無謀さだった。

 夕方になり、数匹釣れた程度。それでも娘も私の自作のスプーンで釣れたんですけど…本当に親子でほとんど釣れてなかった。

 見かねたのか、隣にいた方が私のルアーを見てこう言った。「どんなルアー使ってるんですか?」と私のルアーボックスを覗く。
 そして、「私、こういうルアー作っているんですけど、是非これを使ってみて下さい。釣れますから。あそこに投げて1、2、3くらい待ってゆっくり巻くといいと思います(…のような声掛けをいただいた)」
少し釣り方のアドバイスを受けて、当時小学生の娘は一つの不思議なルアーを貰った。見たこともない形だった

 数回投げるうちに、もう釣れてきた。そして、竿がとんでもなく曲がるヒットがあったが痛恨のバラし。それでもまだいける気がする!

 そして結局、最後の最後に50cmくらいの鱒を釣ることができた。

この鱒!!

 娘と2人で笑顔になり、最高の釣り納めになった。人生で忘れられない思い出になった。

 釣れるルアーがあって、その時その時の釣れる方法や使いどきを理解する。そして、それを伝えることで、初心者も釣りを楽しめる。管理釣り場の楽しみには数釣り、トーナメント、大物釣り、とか色々あるけどはじめの一歩がどうかによって未来は変わってくる。ファミリーフィッシングとかファンフィッシングは釣りの大切な土台になると思う。

 いただいたルアーは、正確にはお助けルアーのジャンルではないけど、使いやすくて、初心者が投げたらかなりお助け要素は強いと思う。安定してる。

 対して自分の作るルアーはどうだろう。当たり前だけど全く比較にならない。今はまだまだインチキルアーだ。でも、いつかまたあの人にお会いしたらお見せできるようなルアーを作ってみたい。恐れ多いですけど、いつかお見かけする事があったらお礼を言えるくらいに取り組みたい。

 …まぁ恐れ多いですけど、真面目に楽しんでいたら、恥ずかしくないものを作れるんじゃないか。本気で頑張って作ったルアーだったら、胸を張ってこれだと言って見せられるんじゃないか?

 いつかそんなルアーが作れるんじゃないかと思う。誰かを幸せにできるようなルアーをつくってみたい。

楽しもう!




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