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数学の学力(狭義)を向上させるために意外に大切なこと

まず、この記事では前提として「学力」というのを、「テストの点数」とします。学力というものの定義は幅広く、人によって違いますが、今回はシンプルにテストの点数を上げるため、ということで書きます。タイトルに(狭義)と書いたのはそのためです。中学校の教師である僕は、今まで500人以上の生徒を授業で見てきました。

その中で、数学が得意な生徒もいれば、苦手な生徒もいるわけですが、今回は点数でいうと中学校の定期テストで30~60あたりの生徒に対して、意外とされていない有効な手立てを紹介します。

まず、この記事では前提として「学力」というのを、「テストの点数」とします。学力というものの定義は幅広く、人によって違いますが、今回はシンプルにテストの点数を上げるため、ということで書きます。タイトルに(狭義)と書いたのはそのためです。


結論から言うと、

「できる」というレベルを教師が示し、生徒との共通理解をはかる。

ということです。

これだけで、10点くらいは違います。


どういうことか。

中学校の定期テストで30~60の生徒というのは、「基本的な原理はある程度わかっているけど、それが完全には定着していないために、計算メインの問題を落としてしまう」というレベルの生徒です。

この得点帯の子たちには、「授業ではわかるんだけど、テストになるとできない」という子たちがいます。自分の状況を正確に言語化できているといっていいでしょう。

つまり、なんとなく「わかって」はいるけど、「できる」ところまでいっていない生徒なのですね。


数学は、「理解」→「定着」が必要な教科です。

理解せずに定着する場合もありますが、今回それは置いておいて。授業で理解したことを、家庭学習なり塾なりで定着させる努力が必要なわけです。

ここで、定着していない生徒には、

①家庭学習をさぼっている。

②家庭学習をやっているけど、定着に至っていない。

の2通りあります。

今回の記事で紹介する方法がきくのは、②の子たちです。


なぜ家庭学習をしていても定着に至らないのか。

その大きな要因として、

「定着するというのがどういうレベルを指すのかが分からない」ということがあるはずです。

大抵の学校では副教材をとっていて、それを宿題として出されます。確かにワークに問題はいっぱいありますが、それをすべてやったから定着する、ということは言えないはずです。個人差がありますから。


まずは、「わかる」と「できる」は全く違う次元だということを生徒に伝える必要があります。

わかる、というのは原理を説明された時に理解できるということであって、自分で説明したり、問題を解けるというレベルには到達していないということを教えてあげなければいけません。簡単に言うと、「先生や仲間、教科書の説明等のサポートがあれば理解できる」ということです。

それに対して、「できる」というのは、

・問題を読み、

・意味を正確に読み取り、

・与えられた条件と、問題で求められているものとを繋げ、

・求められているものに辿り着く筋道をつくり、

・文字情報として紙の上に再生する。

といういくつもの関所を通らなければいけません。そして、これらのことをほとんど数秒でやってしまうレベルが「できる」ということだと教える必要があります。


しかし現実には、この「できる」のレベルは、生徒1人1人によって異なっているのです。

これが、定着できない要因の1つだというのがこの記事の主張です。

したがって、教師が「この問題なら、〇分で△問を全問正解できたらマスターしたと言えるよ」といったように、具体的に到達度を示してあげるのが効果的です。

このようにすると、生徒が「自分はできているのか」「定着したのかどうか」ということを自らアセスメントできるようになります。

これが、数学ができるようになる上で極めて重要だと考えています。

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よし@中学校の先生×人任せ

中学校で数学教師やってます。30代前半一児の父。学級通信年間200号。ゆるい絆、からの楽しい😁学級づくり。教科担任制でも担任学級は学力🆙 不真面目に、真剣に。
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