見出し画像

リーダーを育てる土壌

リーダーを育てる、というテーマですが、実は私はこう考えています。

リーダーは育てられない。

リーダーは育てられません。

というより、育てられるようなリーダーではいけないと思っています。

しかし、そうは言いつつも、一応リーダーを「育てる」という表現で書いていきます。

中学校だと、4月と10月(もしくは9月?)の学級役員決めで立候補者が1人出るかどうか、というのはざらです。社会脳が発達する中学校段階において、自ら人の前に立とうという生徒が何人もいる状況にするためには、ある程度意図的にリーダーを育てなければいけないということです。

リーダーが生まれやすい学級、生まれにくい学級というのは確実に存在します。

私の学級では、ここ3年間は前期も後期も学級役員への立候補がだいたい3名~5名でした。(4月は1人しか出なかった時もあり。)

そして、今年度は2年の担任ですが、2年後期の生徒会役員選挙に6名が立候補しました。学校全体で13名の立候補があり、そのうち6名が我がクラス、他は全員3年生という状況です。

そして今公示された選挙でも、私のクラスから8名程度が立候補する予定です。

どの学級もこうなっているわけではありません。

1年からのもちあがりの学年ですが、1年のときから並行学級である他学級よりも生徒の自主性や積極性はありました。

なぜそうなるのか?

以下の3点に絞って書きます。

①「誰でもリーダーになれる」と言動で伝え続ける。

②リーダーが楽しくなる仕事を与える。

③必ずリーダーに力を付けさせる覚悟で策を講じていく。

①まずはっきりと言っておきます。上に生徒会役員選挙に6人立候補したと書きましたが、その6人は決して他の先生達から認められている子たちばかりではありません。

 「え…お前が出るの…?」と言われるような生徒も何人かいます。笑

 しかし、大切なのはそこなのです。

 周りがどう思うかよりも、自分に気持ちがあれば動け、ということを4月から伝え続けてきたからそうなっているのです。

 例えば、学級役員の選出は、立候補して定員オーバーとなったら、演説した上でじゃんけんで勝った人が役員になります。「え?」と思われるかもしれませんが、そうやってじゃんけんで決めるという方法を採用することによって、「この先生は誰がリーダーになってもクラスは大丈夫だと思っている。」⇒「誰でもリーダーができるんだ!」⇒「自分もやってみよう。」という思考になるのです。

 多くの先生が、「ふさわしい人がリーダーになるべきだ」と考えています。しかし、「リーダーになるからふさわしい人間になっていく」というのが私の考えです。結局、小学校でリーダーをやってきた子がリーダーらしい存在で入学してくるのは、リーダーをやってきたからなのです。

 日本国憲法では、「教育の機会均等」が最高理念として掲げられています。社会ならばいざ知らず、公立の中学校で、教師が勝手に自分のやりやすい子をリーダーにするようなことはあってはならないことだと私は考えています。あくまで私の考えですが。

 もちろん、力のない子がリーダーになったら、その分担任が頑張る部分も必要になります。しかし、それが教育です。

 リーダーをやる力のある子がリーダーになって何がおもしろいのか。リーダーをできないような子が、リーダーとして力をつけていくから教育なのだと思います。

 精神論ばかりになってしまいました。しかし、これくらいの覚悟と熱意を持っていなければ、「誰でもリーダーやっていいよ」という言動になっていかないと思います。何が言いたいか分からない文章になったかもしれませんが、ご容赦を。

②「リーダーやってみよう」と思わせるために必要なのがこれです。

 リーダー以外の子が、「リーダーって楽しそうにやってんだよなー」と思うような仕事ぶりを見せるのです。もちろん、打算ではなく、本当に楽しそうに仕事ができるようマネジメントをするのです。

 一番やりやすいのはレクの企画・運営などでしょうか。こうしたことをやらせて、みんなで楽しむ時間の中心にリーダーがいる、という状況をつくり出せば、なんなくリーダーになるメリットが伝わっていくのではないかと思います。

③私がやっているのは「リーダーレポート」というもので、学級役員の持ち回りで、1日に1人ずつレポートを書かせています。内容は学級に関することなら何でもよいです。A6のノートを使っています。リーダーレポートをやる目的は、「問題発見力をつけるため」です。学級のリーダーは楽しい事ばかりではなく、時には学級の問題を解決する先頭に立つことになります。その時に、いつも教師が問題を提示していたら、それはリーダーではありません。リーダーで最も先に問われるのが問題発見力なのです。問題を発見しなければ解決もできないからです。そして、問題というのは、日常生活の中に埋め込まれています。それを掘り起こす目を養うのが、リーダーレポートです。

 あとは、とにかく仕事をさせます。問題発見はレベルが高いので、最初はできませんから、教師側からいくつか選択肢を用意して、それを解決させます。他には上に書いたレクもそうですし、ボランティアのようなこともさせることがあります。大切なのは、「人は仕事で成長する」ということです。仕事でしか伸びません。極端に言うと。仕事をたくさんやっていくことで力がついていくのです。

 最後に、周りへの影響も考えての部分なのですが、リーダーの成長を時折学級で話題にします。「○○くんは、前期はこれができていなかったけど、後期になってリーダーになってからできるようになっている。やるねぇ。」というように、リーダーの成長を周りが見えるようにするというのは担任にしかできない仕事ではないかと思います。これが日常的になっていくと、「リーダーやると楽しいし成長できそうだな」と思う生徒が生まれ、積極性が増していくという流れです。メリットを増やす、という感じです。

以上、私がリーダーを育てる上で意識していることでした。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

1

よし@中学教師

中学校で数学教師やってます。30代前半一児の父。学級通信年間200号。ゆるい絆、からの楽しい😁学級づくり。教科担任制でも担任学級は学力🆙 不真面目に、真剣に。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。