富士さんは翌年富士山になった
2年連続で山中湖に行った。
オープンと同時に入店するために最初にさわやかに寄る。さわやかの待ち時間はすごい。ここで待つことは旅行計画上許してもらえないので、とにかく朝を早く出た。
そのまま富士サファリパークに向かった。お昼に着けばイヌの館、ネコの館に間に合うことを前回の旅で知った。娘が飛び跳ねて喜んでいる姿を見て運転の疲れが取れていく。
山中湖に着いたのは出発して13時間を過ぎたころだった。ホテルのベッドを楽しみにしていた娘はこの日一番のはしゃぎっぷりを見せてくれた。子どもの元気の源は”楽しい”からできているんだろう。すごいわ。
天気が良くどこからでも富士山が綺麗に見えるので運転の疲れは出なかった。大阪生まれ、大阪育ちの僕にとって滅多に見られない富士山は少し見えただけでもテンションが激しく上がる存在だ。
西日本や関東以外の方も同じなんじゃないかと思っている。
前回訪れた時は、標高の高い山中湖で娘が急性中耳炎になりホテルで療養することになってしまった。痛みをこらえて泣く娘を抱きながら、不謹慎にも綺麗だと感じた待合室からの景色をよく覚えている。
二度目は無いように娘の体調管理は万全だったのに、また同じ景色を見ることになった。
僕が急性副鼻腔炎になった。ノドもやられて声がでない。飲食店でフライドポテトを頼んだらコーラが出てきたくらい声がでない。受付で「今回は父親です」と伝え、優しく対応していただいた。
気を取り直して富士急ハイランドに観覧車を乗りにきた。しかし困った。観覧車は点検日で動いていなかった。それではメリーゴーランドだと向かったら夕方からだった。
すまん娘と謝りながら、空中ブランコに乗ってすぐに退散したが駐車場で飛び跳ねて喜んでくれたいた。親バカを全開にして、なんてよくできた娘なんだろうと思う。
娘は公園が大好きだから、どこを旅行しても必ず地元の公園に行く。地域毎にいろんな遊具や自然があってこれが結構楽しめる。しかしここも長いすべり台が撤去されていて想像と違ったけど喜んで遊んでくれた。切り替えの早さと、楽しみを見つける力がすごい。親バカを200%全開にして、なんてよくできた娘なんだろうと改めて思う。
河口湖でワカサギ釣りをした。娘の針に餌をつけて糸を落とすと、あっという間に釣り上げた。その後もポンポンと釣り上げた。娘は上機嫌だ。いいぞワカサギ。初めての釣りに飽きない為には釣れないといけない。ここのワカサギはわかっている。ありがたい。
山中湖に戻ってボートに乗った。スワンボートを希望したけど、おじさんにこっち方が漕ぎやすくて景色と餌やりが楽しめるよと教えてもらったので素直に従った。確かにその通りだった。素直に聞いて良かった。
前回の旅行では「富士さん」という人に会うと思っていた娘も成長している。富士山を綺麗だねと眺めてたくさん写真を撮っていた。
『来年もくるからね。』
そう言ってバイバイしていたので、来年も来るんだろう。
今年はたくさん写真を撮るらしい。
いまから楽しみだ。
大阪に帰ってから観覧車に乗った。初めての観覧車はHEP FIVEになった。大きくなってから好きな人と乗るといいよと教えた。成長した娘がカメラを持って、好きな人やこの景色を撮っていると思うとそれだけで嬉しくなる。
ここにある写真はすでに僕の宝物になっている。
未来の娘の宝物にもなる事があれば、そんな嬉しいことはない。
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