もうかれこれ２０年ぐらい前からトロント周辺のハイキングトレイルをいろいろ歩いてきました。最初はトロントのコリアンハイキングクラブのメンバーに加えてもらいまして、（日本人のハイキングクラブはそのころありませんでした）毎週土曜日朝、車で１時間ぐらい行った集合地点に集まり、往復約４時間、歩いたもんです。総勢４０人ぐらいいました。日本人は私とワイフとのちに数人、加わりました。

トロントの北西にブルース・トレイルという全部つなげば８００キロぐらいになる有名なハイキングトレイルがあるのですが（あのナイアガラ滝が起点になっています）、その部分部分を毎週土曜日朝に皆で歩くわけです。ここオンタリオ州には山が全然ありません。その代わり、森林や湖、草原はごちゃまんとあります。オンタリオ州だけで確か日本の６倍の広さとか言われていますから。登ったり降りたりはあまりないのですが、ひたすら歩き続けるという感じです。あのころは少しは若かったから約４時間歩けましたが、今はもうしんどいですね。３年ぐらい前から遠くまでドライブせずにトロント周辺のトレイルを数人の人たちと週２～３回歩くぐらいにしています。１回に１時間３０分程度。８０００～９０００歩ぐらい。

現在、平均して週２回は歩いているのがルージュ・パーク（正式名は　Rouge National Urban Park）といって、トロント市の東端に位置するカナダ初の「大都市近接国立公園」です。今のトルドー連邦自由党政権の前の保守党政権の時に国立公園に昇格したのですが、以前と何も変わっていません。このパークは広大でいろいろなトレイルがあり、体力があれば往復４～５時間歩けますが、私たちはシニア・ハイカーなので毎回、１時間半ぐらいで満足しています。基本的に丘に毛が生えたような感じで、起伏はほとんどありません。それが我々にはちょうどいいようです。

ルールによると、犬を連れて歩く人は必ず犬に首輪をつけて歩くようにということになっていますが、これを守っている人は５０％ぐらいですかね。ほとんどすべての犬がよくトレーニングを受けているようで、首輪をつけていなくても人に向かって吠えたり、アタックしたりということはまず見たことがありません。

私たちが歩くのが週日の朝ということもあって歩いている人の数はごくまばらです。ここでもよく出会うのが常連のコリアンのハイカーたちです。中に昔、同じコリアンハイキングクラブに属していた夫婦がいて、いつも出会うと肘で挨拶します（コロナ騒ぎのため）。そのほか、チャイニーズのグループやトロントらしくいろいろな国から来た人たちともちろんカナディアンたちが歩いたり、走ったりしています。