選択的夫婦別姓への反論、ありのままに

訴訟を起こすことを公表してから、私は選択的夫婦別姓について積極的に発言してきました。この問題について、反対者が理解を深めて賛成してくれるようになるには、どんな情報を提供すれば良いのだろう。それを試行錯誤する毎日でした。そして、一つの答えを得ました。

それは、

「選択的夫婦別姓に反対する人の理屈にあきれて賛成する」

人が多いということ。なるほど。

そこで、今回は反対者のコメントを集めて、味わってみることにしました。以下の太字の文章は、すべて最近の Twitter から拾ったものです。


「別姓を選択する家庭は子供が可哀想」

親子で別姓になってしまう子供が増えるのは可哀想ですよね。親子でこんな会話が増えそうです。

娘「お父さん、どうして私はお父さんと名字が違うの?」

父「お父さんはね、子供の頃から使っている名字を使い続けたかったんだよ。お前も大きくなって結婚したら、今の名字を使い続けてもいいし、変えてもいいんだよ」

娘「ふーん、どうしようかなー」

子供たちが「名字を使い続けられる」社会を創るのか、「改姓しなければならない」社会を残すのか。どちらが可哀想か真剣に考えていきたいですね。


「どうせ夫婦別姓のある国が祖国だったりして。まあ何千年と続く日本の形が苦痛なら日本から出てけばよろしいかと。」

祖国が日本じゃなければ別姓で結婚できてたんですがね。

夫婦同姓の強制は1898年の明治民法以降だそうです。何千年の歴史のうち、ここ120年のことですね。30年で一世代とすると四世代分、私で言うと曾祖父母の代くらいでしょうか。

今の日本には苦痛を感じますが、出て行く方が苦痛なので、ずっと耐え続けています。もし日本に選択的夫婦別姓の制度ができたら、この人は苦痛で出ていくんでしょうか。


「夫婦が同姓を名乗るのは結婚の形の基本だ。形が取れないなら内縁関係でいいじゃねーか。時代は変わってきてる。それなりの手続をすれば、支障は少ない。いいとこどりは身勝手ってもんだ」

支障が少なくなっているかどうかはさておき、支障があるなら、なくせばいいと思うんですよね。選択的夫婦別姓を求める身勝手さと、日本中の夫婦に同姓を強制する身勝手さと、どちらの方が身勝手でしょう。


「夫婦別姓の是非は取り敢えず置いておいて、もし導入する場合のコストはマイナンバーの比じゃない位に何倍もコストが掛かるがその辺は理解してるのかな」

マイナンバーって、初期費用で2,700億円、維持費で年300億円かかると言われていますから、その何倍もかかると大変ですね。選択的夫婦別姓にすると、現在の様々な戸籍情報に加えて「旧姓」を管理する必要がありますからね。このシステム改修でそんなにお金をいただけるなら、ぜひ受託したいです。


また、私が訴訟したことに対する批判も数多くいただいております。

「株式の名義変更に費用がかかったのならそちらを訴えれば良い。憲法は関係ない。また、個人の信用は姓に付くものではなく個人の能力、また会社に付くものであって姓は関係ない。」

名義変更にかかる費用を減らす努力も大切だと思いますが、そもそも名義変更しなくて済めば楽だと思うんですよね。個人の信用は姓ではなく能力に付くとおっしゃるなら、この人には「ウイリーウイリアムス」に改姓していただきたいです。「ウイリーウイリアムス三郎」とか。空手が相当強いと期待されるかもしれませんね。


「日本にはそぐわない様です、認める国へ行って暮らしなされ!」

ほんとですよね。次に生まれてくるときは北欧あたりを狙います。


反対派の意見をまとめると、こんな感じになるでしょうか。

私は選択的夫婦別姓の国内導入に反対です。「姓が選べす喪失感や改姓トラブルで苦しい」と言うけど、別姓は戸籍法軽視の危険な思想。許可すれば家族が崩壊します。そもそも日本は夫婦同姓文化。仕事では通称を使えばいい。(通称禁止の職種・職場は無理ですが)。どうしても改姓したくないなら、事実婚でいるか、日本から出て行けばいい。同姓にさせられる我慢や苦労があってこそ、夫婦の絆が生まれるのです。実際、私は結婚して苗字を変えましたが、改姓にかかる手続きのたび、「ああ結婚したんだ」と幸せを感じました。なぜそう思わないのか、日本人として不思議。夫婦別姓は一部の旧姓好きのわがままです。


一方、包丁を使うことが認められていないA国では、こんな反対派が。

私は国内での包丁使用に反対です。「魚や肉が切れず苦しい」と言うけど、包丁は人を傷つける危険な道具。許可すれば我が国の犯罪率が上がります。そもそも我が国はコメ文化。タンパク質は豆や卵で摂れる。(アレルギー持ちは無理ですが)。どうしても食材を切りたいなら、ハサミなど別の刃物を使うか、A国から出て行けばいい。調理に手間をかけてこそ、料理が美味しくなるのです。実際、私は包丁を使用しませんが、レタスや豆腐を手でちぎるたび、「ああ料理してるんだ」と幸せに感じます。なぜそう思わないのか、一国民として不思議。包丁を使うのは一部の肉好きのわがままです。


包丁が使える国に生まれてよかったです。(こちらのネタは、からあげさんの Tweet から許可を得て使わせていただきました。)

現在、選択的夫婦別姓の署名活動を展開中です。賛同していただける方は、こちらのサイトからお願いいたします。

それでも賛同できない方は、さらなる反論をお待ちしております。


リンク

選択的夫婦別姓への反論に反論します

選択的夫婦別姓への反論へ(その2)

選択的夫婦別姓への反論へ(その3)

選択的夫婦別姓訴訟で実現したいことへのご理解とご支援のお願い

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