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番外編 「西伊豆旅行日記」2001.9

【むかしむかし発行していたメルマガの記事から】 
娘が1歳半になり、遅い夏休みに伊豆方面にでかけた時のお話。(=^・^=)


2001年西伊豆旅行日記

はじめに
 今年も夏休みは9月になってからとることにした。家族旅行は2泊で、行ったことのない西伊豆方面に決定。いつものように「じゃらん」をみて、旅館を予約。海に面してて景色が良さそうなことと、家族風呂、露天風呂があること、から、「御宿きむらや つわぶき亭」(戸田村)にする。1泊1万5千円、豆柴のような幼児は1泊2500円。2泊合計で6万5千円。豆柴も1歳6カ月になり、いろいろしゃべるようになってきて、楽しい旅行になりそう。
 今回も目的は特になく、家族でゆっくりしよう、というのがテーマ。できたら、豆柴にはサファリパークを見せたいと思うぐらいだけど、本当に行き当たりばったりの旅。とりあえずサライの記事のコピーとか、資料だけはかき集めて持っていくことにする。
 準備は出発前夜にあわててする。天気が少し心配だけど持ってくれればいい、と思う。

01.09.06(木) 晴れのち曇り

 仕事の時と同じぐらいの時間、6時台に起きる。今日から月曜日まで夏休みなので、いつもよりはゆったりした気分。
 8時に近くのトヨタレンタリースにレンタカーを借りに行く。今度、買い換えようと思っている車「ファンカーゴ」を借りて旅行に出かけて、いろいろ試してみようと思う。レンタカーは3日間フルで借りて、チャイルドシート付きで2万6千円。チャイルドシートをつけて、いつも豆柴が乗っているワゴンRに比べると、室内は広いし、普通車だけにエンジンは軽に比べればパワフルだし、室内も静かで言うことなし。背も高いので、ワゴンRから乗り換えても違和感なしで、好印象。旅行を通じての燃費も約15キロと、軽自動車よりいいぐらいで、購入決定。(^.^) 
 

ファンカーゴ    http://www.toyota.co.jp/Showroom/All_toyota_lineup/funcargo/

トヨタレンタリース http://rent.toyota.co.jp/index.html

 8時半ぐらいに柴犬(母)に見送られながら、家を出発。菅原町のデニーズで朝食。柴犬と熊こはアメリカンブレックファスト(トースト、ソーセージ、ベーコン、スクランブルエッグ、オレンジジュース、コーヒー)、豆柴はおこちゃま用オムライス(オムライス、フライドポテト、果物)。デニーズで食事なんて、本当に久しぶり、ファミレスには縁がない生活をしている。

 デニーズの駐車場を出ると、豆柴はすぐにすやすや、お休みモード。浜松インターから東名高速で東に向かう。BGMは今井美樹のベスト。途中、日本平S.A.で休憩。それぞれジュースを買って、また高速へ。裾野インターで降りて、富士サファリパークへ向かう。
 平日なので、サファリパークもかなり空いている。オトナ2名分の割引料金4400円を払って、入場。クマ、ライオン、トラ、、の各ゾーンをゆっくり車を走らせる。それぞれの境界の金網の戸は大好きな映画「ジュラシックパーク」を思い出させる。というより、映画のパークは、いわゆるサファリパークなどを参考にして作っているんだろうけど。(^^.) それにしてもこんなに近くに寄って大丈夫なんだろか、とオトナが心配になるほど、近くで動物を眺められる。
 豆柴は思ったより反応をしていて、車から降りたがって大変。「あけてー、あけてー」というので、困る。(^^.) 草や木の葉を食べながら、うんことかおしっこをしている動物が多い。ざっと1時間ぐらいかけて一周したあとは、駐車場に車をとめ、庭や売店などをぶらぶらする。
 道ばたに落ちてた椎の実を豆柴に見せて、坂で転がしてみせる。するととても気に入ってしまって、坂から転がすのに夢中。コドモって同じ事をよくこんなに繰り返せる、と思うぐらい、延々続ける。
 屋台で、シーフードバーという食べ物とアメリカンドッグを買う。シーフードバーはお好み焼きの材料が入った魚肉ソーセージを焼いて、しょうゆをつけたもの、という感じで、なかなか美味しい。豆柴はアメリカンドッグが気に入ってしまって、自分で串をもって食べるので、せっかくのよそいきの服がケチャップだらけになる。

 2時過ぎに車に乗って、沼津から海沿いに戸田村に向かう。豆柴はまたまたお休みモード。ここから熊こが運転する。BGMは亜羽根綾乃、ビーチボーイズ。
 沼津に来ると、道ばたで売ってる干物が気になってたまらない。試食用に七輪で焼いているのを食べるのが一番美味しい。買って、その場で食べてしまいたい、といつも思ってしまう。淡島マリンパーク、時々来る三津シーパラダイス、海上レストランスカンジナビア号などを通り過ぎて、大瀬崎を抜け、戸田村についたのが、4時半ぐらいだった。途中の道は狭くてかなり運転には神経を使うんだけど、景色は抜群で、晴れていれば最高だろうな、と思う。戸田は典型的な漁港、大きな船も停泊してて、それなりに活気がありそう。海岸沿いの道以外はとても狭くて、車では通れそうもないぐらい。古い喫茶店やお店などがあって、なかなか興味深い。

 「御宿きむらや つわぶき亭」は、お風呂がよさそうなのと、部屋から駿河湾が一望できる、というところが期待できる。高台に建つ近代的な建物で、館内も新しくとても清潔。仲居さんも素朴な感じの方で印象グッド。部屋の大きい窓からは駿河湾が一望できる。海は波がほとんどないのにはびっくりする。仲居さんにお聞きすると、いつもこのぐらい静かだそう。曇っているので、富士山が見えないのが残念。
 
旅の手帖「御宿きむらや つわぶき亭」 http://tabi.joy.ne.jp/inn/htm/101829s.htm
 
 さっそく夕食前に家族風呂に入りに行く。この旅館には2Fに露天風呂付きの大浴場、1Fに、露天風呂付きびジャグジーと露天風呂付きの家族風呂がある。家族風呂はあいていれば中からカギをかけていつでも入れるしくみとのこと。カギがあいててラッキー。豆柴はもともとお風呂好きだけど、家族風呂とはいえ、家のお風呂よりは大きなお風呂が気に入ったらしく、上機嫌。お気に入りのシャベルとバケツを持って、「じゃー」といいながら、水をくんだりあけたりする。やっぱり露天風呂の方が気持ちがいい。

 夕食はお部屋で6時ぐらいから。刺身の舟盛り(鯛の松笠づくり、まぐろ、いか、げそ、しらす、ぼたん海老)、かに(ひとり一杯)などの豪華メニュー。太刀魚を焼いて、枝豆で作ったソースをかけた洋風の皿、オマールの半身をうすいだしで煮たお椀、カレイの天ぷらなどが特に美味しかった。ビールは二人で1本しか飲めないけど、柴犬はばふばふご飯を食べて、満腹で動けなくなってしまう。(^_^.)

 しばし休憩してから、豆柴も眠くなってきて機嫌が悪くなってきたので、もう一度お風呂に行くことにする。今度は2Fの大浴場で、柴犬と入ることに。家族風呂に比べて、浴槽のお湯が熱めで、あまり長く入っていられない。特に露天風呂は大きな楕円の檜風呂で駿河湾も一望できる素晴らしいところで、だれもいなかったのに、お湯が熱くて豆柴が入れない。仕方なく、内風呂にさっと浸かって、あがることにする。部屋に帰って、布団で豆柴を寝せようとしても、いつものごとく、抵抗するので、親たちが寝ているふりをすることにする。すると、親たちが早く寝てしまい、気がつくと豆柴も二人の間で、行儀良く寝ていた。(^^.)

  この日記用のメモをマックに書いてから、今度はひとりでお風呂に入りに行く。今度は1Fのもう一つのお風呂にしてみる。ここは屋内は楕円形の石のお風呂でジャグジーになってる。外には露天風呂もある。入ってみると、時間が遅いのか、ジャグジーの泡は出ていなかったので、がっかり。気を取り直して、露天風呂につかる。遅いせいか、誰もいないので、おじさん風(あ、もうおじさんか、、(^^.))「あー」か「うー」とか声を出しながら入ってみる。(^^.) 

  お風呂から出て、ポットの氷水を飲む。うーん、ビールよりも美味しいような気がする。(^^.) しばらく読書。持ってきたのは村上春樹の「使いみちのない風景」。ウイスキーでも飲みたい気分になる。明日はお酒を買ってこよう。
 明日は近所の海岸をぶらぶらしたりしようと思う。晴れたら、夕焼けを豆柴に見せたいもの。

01.09.07(金)曇り時々雨

 朝の6時ぐらいに熊こと豆柴は起床。柴犬は本を読んでいて寝るのが遅かったので、起きるのが少し辛い。朝食の前に熊こはお風呂に入りに行く。柴犬は豆柴と部屋でしばし遊ぶ。もってきたマックをやる!といって、きかない豆柴。我が子ながらこんなに小さくてすでにマック好きでいいのか、と心配になる。
 
 朝食も部屋で食べる。焼きのり、刺身、そうめん(温泉たまごとだしがかけてある)、つけもの、鰺の干物、かまぼこ、アサリ汁と豪華な内容。そうめんを食べた後のだしとたまごをご飯にかけて食べるとまた最高。またご飯を食べ過ぎる。豆柴は大好物の味付けのりをそのまま、ばりばり食べる。お腹がいっぱいになって、旅館からすぐ下の海岸沿いまで散歩。豆柴は海をみて、入る入る、ときかなくて困る。(^_^.) あとで入ろうね、と説得して、旅館に戻ってくる。

 9時半ぐらいに旅館を出る。本当は旅館の近くで一日過ごそうと思ったけど、雨が降りそうなので、南にドライブしていくことにする。BGMは山本潤子、綾戸智絵。車に乗るとすぐに雨が降ってきて、雨の中をファンカーゴで走る。海岸線のすごい眺めの道が続く。戸田村、土肥町、賀茂村、西伊豆町と通り過ぎて、松崎町に着く。なまこ壁の町並みを見たくて、雨の中を傘をさして歩くことにする。まず寄ったのが、たまたま通りかかった明治商家「中瀬邸」。ここは大きな呉服屋だったらしく、立派な家。入館料の100円を払って、見学。蔵の中の看板などが面白い。入ったところにある帳場の前で、豆柴は番頭さんになって記念写真。
 床の間のある部屋が休憩処になっていて、一休みすることにする。柴犬は冷やしぜんざい、豆柴はカルピス、熊こはアイスコーヒー。冷やしぜんざいは塩昆布と昆布の佃煮がついてて、美味し。けど、目を離したすきに豆柴に昆布を全部ぜんざいの中に入れられてしまって台無し。(×_×)中瀬邸を出て、外にある時計台の中と前で記念写真。時計台はアントニオ・ガウディのデザインかしらと思う奇抜な建物。

 雨も止んだので、町中をぶらぶらする。古い町並みが確かに残っていて、路地などをうろうろするのは楽しい。豆柴がいると、ホントに前には進まない。気が付くと地面に座り込んで、石や砂をいじっている。松崎町のなまこ壁は、蔵だけではなく普通の家の壁にも使っているのが面白い。
 中瀬邸のすぐ近くの魚屋で、太巻き、いなり寿司、コロッケを買う。海岸で食べようと思ったら、車の中で、いなり寿司を落としてしまう。(×_×) 結局、松崎プリンスホテルのすぐ横の海岸にござを敷いて、太巻きとコロッケを3人で食べる。
 太巻きは420円と安かったけど、卵焼きしょうが、シーチキンとか入って甘い味付けで、おこちゃまにも食べられる美味しいもの。コロッケはちゃんとラードで揚げてあるじゃがいものコロッケだけど、中に海老が入っているのは驚いた。
 海岸は海水浴場になってて、すぐ横に不思議な形をした岩がある。近くにおじさんたちが数人座って、大きな声で話をしているけど、平日の昼間から何をしているんだろうと思う。豆柴は海をみると入りたくなってしまい、「はいる、はいる、、」と暴れるので、困る。

 また雨が降りそうだったので、車で戸田村に戻る。再び豆柴はお休みモード。芸がないけど、雨の降る中を同じ道を元に戻る。午後3時過ぎに戸田に戻り、スーパーで買い物。洗濯物を入れるゴミ袋、豆柴用のお茶のペットボトル、柴犬用の菊水の吟醸「無冠帝」の小瓶、熊こ用の巨峰酒を購入。港の横にある漁港の直売所で、お土産を買う。ここらへんの名物、世界最大のかに「タカアシガニ」なんかも生きたまま売ってる。いろいろ検討した結果、わが家と熊この実家用の干物詰め合わせ、さばのみりん干し、まぐろのカマ肉などを買って、クール宅急便で送る。メヒカリ(ここではトロボッチというらしい)の冷凍唐揚げ用が美味しそう。
 
  戸田漁港直売所  http://www.heda-gyokyou.or.jp/syouhin.html

 旅館に戻ろうとしたら、雨も止んだので、駿河湾に円弧状につきだした御浜岬の港側で遊ぶことにする。ここは御浜海水浴場というらしい。さすがに遊んでいるのは、観光客らしい親子連れが1組だけ。水の近くに来てみると、透き通っていてきれいでびっくりする。足を入れてみると、水温は案外高くて、豆柴も大丈夫そう。そういえば、豆柴にとっては海に入るのは初めて。大喜びで、おむつだけで、胸まで濡れるのも平気で遊んでる。30分ぐらい遊んでから、いやがる豆柴をバスタオルでくるんで、車で3分の旅館に戻り、大急ぎで家族風呂に入る。
 豆柴はお風呂も大好きで、ご機嫌が直って、うれしそう。お風呂に入っている間に、コインランドリーで洗濯と乾燥をする。
 
  戸田村観光案内  http://www.izu-kankou.or.jp/heda/HD000000.htm

 夕食は昨日とは当然メニューは違って、刺身、焼きガニ、牛肉のたたき、前菜の盛り合わせ、あなご寿司など。今日は柴犬が豆柴と一緒に食べようとしたら、みそ汁を浴衣にこぼされて大変なことになってしまい途中でギブアップ、熊こママに変わってもらう。今日も特に刺身が美味しかった。またご飯を食べ過ぎる。(^_^.)

 休憩してから、また家族風呂に行く。暗くなってからの露天風呂もいとおかし。自動販売機で三ツ矢サイダーを買って持ちこんで飲む。豆柴も飲みたがったので、飲ませると、炭酸の刺激で、とてもいやな顔をする。(^.^)

 部屋に戻って、今日も豆柴よりも先に寝てしまう。再び起き出して、日記用メモを書いて、今日は2Fの大浴場に行く。また誰もいないお風呂に入るのは気持ちいい。露天風呂で夜の駿河湾を眺めながらゆっくり浸かる。
 
 お風呂から出て、ポットの氷水を飲んで、今日もしばらく読書。余った菊水の吟醸をちびちび飲みながら、今日は池波正太郎の名著「散歩の時、何か食べたくなって」。考えてみると、柴犬は旅行に行かなくても、こういう本を読んだり、どこでも街をぶらぶらしていればいいんだけど、違う環境で本を読むのはとても好きなことに気づく。
 
 明日はまた雨だろうか、、、。

01.09.08(土)曇りのち晴れ

 今日も6時ぐらいに起床。熊こが大浴場に行っている間、豆柴と遊ぶ。熊こが帰ってきて、今度は豆柴を連れて、大浴場に行く。1Fのジャグジーは朝はぶくぶくしてる。豆柴とジャグジー、露天風呂にゆっくり入る。また誰もいなくて気持ちいい。ジャグジーに入っていると、壮年の男性がひとりお風呂に入ってきた。みると、手ぬぐいとパンツを脇に挟んでいるので、(・。)?(。・)? と思ってみていると、パンツに気がついて、あわてて置きに行く。間違えて持ってきたんだ、と思って、何故かホッとする。
  
 朝食はまた小皿が並ぶ。今日は大きなかにの入ったみそ汁が出る。かにはあまり好きじゃないけど、かにのみそ汁はいいだしが出て、とても美味しい。豆柴もお風呂に入ったせいか、いつもより食欲がある。そういえば、旅行中、豆柴が一度もうんこをしていないのが気になる。もともと便通が良くて、1日3回出るのも珍しくないのに(^^.)、環境が変わったせいか、食生活のせいか、、、。考えてみれば、柴犬だって、あまり出ない。(^^.) 柴犬も毎日必ずお通じがあるのに、、、。旅館の食事は肉や魚が多くて、野菜がとても少ないんだろうと思う。
 
 朝食が済んで、3人で記念写真を撮って、支度をしてすぐに出かけることにする。なかなか気持ちよく過ごせた旅館で、熊こも満足。柴犬も昔は汚くてぼろぼろの旅館でも平気だと思っていたけど、最近はそうでもない。それも進歩しているのか、後退しているのか、、、。
 
 旅館を9時半ごろ出発。戸田の漁協直売店に再び寄る。福島の親戚に干物を送る。まずは修善寺に向かって走る。豆柴はまたまたすぐにお休みモード。寝ているうちに移動してしまおうと思う。すぐに山道になるため、天気がとても悪くなる。雨と風がすごい中をしばらく走ると、修善寺に到着。温泉街を車で通ってみる。街の中を川が流れていて、温泉街らしい風情。せまい道をトコトコ走ると射的場、スマートボール屋さんが数軒見かける。豆柴も寝てるので、このまま三島にでも行くことにする。修善寺の街を離れたとたん、豆柴がお目覚め。虹の郷というヨーロッパをテーマにしたらしいテーマパークを通りかかる。道路から小さい蒸気機関車が見えたので、ちょっと乗りたいなと思い、入ろうか迷ったけど、天気もあまりよくないので、やはり三島へ行くことに決定。帰ってきてから最新号のサライ(2001.9.20号)の特集「世界 蒸気機関車の旅」を読むと、虹の郷の列車は、英国のロムニー鉄道で実際に走っている世界で最小の鉄道(レール幅381mm)だそうで、2.4kmも線路があるそう。写真を見るとやはり機関車は小さくて、屋根が大人の背丈よりも小さいチャーミングなもの。是非、乗ってみたかった、と少し後悔する。平日で道も空いているため、すぐに三島市に着く。
 
 三島市は湧水が多くあって、親水公園があるとガイドブックにあるため、街をぶらぶらしようと思う。有料の駐車場に車を止める。駐車場の入口の前にも、駅前にある有名な楽寿園(小松宮彰仁親王の別邸)から流れてくる小川が道の横を流れていて、川沿いを歩く。川には鯉が泳いでいて、噴水とか水車などがあって楽しい。鯉にパンをあげている人もいて、のどかな雰囲気。立派な門構えもある蕎麦屋さんなんかもある。
 そういえば、三島は鰻屋と蕎麦屋がたくさんあるのが、目につくのは、水がきれいなところらしいと思う。次にガイドブックに載ってる源兵衛川親水公圏に行く。観光協会のサイトでチェックすると、源兵衛さんという人が農業用水用に作った川らしい。親水公園というより、堀というか小川そのもので、素晴らしい環境。川の横には人が通れるだけの木組みの道ができてて、歩いていけるようになっている。水はとてもきれいで、沢ガニなんかが歩い
ている。
 後から知るところによると、三島市は10年ぐらい前は街を流れる小川も汚かったらしい。それを有志の市民グループなどが自主的に清掃を行ったりするうちに、市を上げて浄化に取り組んで、今のきれいな水の流れがあるとのこと。水の豊かな土地で暮らす、というのはなんて羨ましい、思うと同時に、普段は考えたこともない郷土愛とか、そういうものを考えさせられる気がした。豆柴はもう入りたくて、足をばたばたさせて困ってしまう。こんなきれいな水に入ってもいいのだろうか、心配になるけど、子供たちがみんなで水に入っているところがあるので、ほっとする。ベンチに荷物を置いて、豆柴は早速おむつだけになって、水に入る。水はさすがに冷たい。柴犬も一緒に裸足になって入るけど、かなり冷たくて心配になる。でも、豆柴は大喜びで石を拾ったり、投げたりしてる。しばらく遊んでから、水からあげるのが大変。二人がかりでなだめすかしながら、体を拭いて、オムツを替えて、服を着せる。ご飯食べたらまた水に入ろうと言い聞かせるけど、納得せず。
 
  三島市観光協会  http://www.iis-net.ne.jp/~mishima/play/index.htm
  三島市      http://www.city.mishima.shizuoka.jp/
  楽寿園    http://www.city.mishima.shizuoka.jp/rakujyu/index.htm
 
 不満そうな豆柴を抱いて、お昼ご飯を食べに行く。飲み屋街の路地をぶらぶら歩くと、道ばたに猫がいたりして、豆柴には面白いみたい。猫ものら猫みたいで、猫に餌をあげないように、との看板がある。でも飲み屋の軒先には、ちくわを刻んだのがのった皿がおいてあったりして、微笑ましい。車で通った時にあたりをつけておいたグルッペというパン屋さんでランチをとることにする。ここはパンを選んで、コーヒーとジュースを買って、外で食べることができる。丸いパンにアンパンマンの絵がチョコレートで描いてあるパンがあって、豆柴は「あんぱんまん、あんぱんまん、、、」と興奮気味。熊こがジュースをトレイにのせて持ってこようとして、こぼしてしまう。(^^.)
 パンを食べ終えてから、駐車場に戻る。日差しが強くて、気温も30度ぐらいありそう。残ったパンをさっきの鯉にあげようとすると、豆柴はそれをつかんで自分で食べてしまう。(^^.) 駐車場から車を出して、清水町に向かう。昨年も立ち寄った柿田川公園に行くことにする。ここは東洋一の湧水と看板に書いてある。あとでホームページなどで調べると、川はわずか1.2キロしかなくて、日本で一番短い一級河川で、東部地域の住民の大きな水源になっているとのこと。わき水をひしゃくをすくって飲めるようになっているので、ごくごく飲む。豆柴も飲みたがるので、飲ませる。まわりにはお土産屋さんも立ち並んでいる。その隣に大きな公園があって、奥には柿田川が流れている。公園へ行って、またまた親水広場(といっても小さい川)で遊ぶことになる。水はさらに冷たくて、オトナでもすぐに出たくなるぐらい。おむつだけになった豆柴は大喜びで遊ぶ。さすがに水が冷たいので、しゃがんだりすると、すぐに立ち上がる。しばらく遊んで、いやがる豆柴を無理矢理タオルで拭いてオムツを替えて服を着せ
 公園横の売店でお土産を買う。もろみにとうがらしを仕込んだものを試食して、これがいいと思う。商品名は「辛味とう」で、三島市のしんづ食品というところが製造元。口にすると、初めは甘いのに、後からぴりっと来る。辛さも3段階あるけど、柴犬は普通ので十分。添加物も未使用のようだし、一瓶500円とリーズナブルプライス。調子に乗って超辛・大辛も入れて8個ぐらい買い込む。家に帰ってから、きゅうり、トマト、冷や奴、ご飯などで試すととても美味しかった。特にきゅうりが一番美味しい。ビールや冷酒が飲みたくなる。

柿田川浪漫     http://www.wbs.ne.jp/bt/shimizutown/roman/roman.htm
  清水町商工会    http://www.tokai.or.jp/shimzu-sci/
  しんづ食品     http://www2.tokai.or.jp/shinzu/
 
 
 柿田川公園を出て、浜松に向かって国道一号線を西に走る。豆柴はすぐにお休みモード。途中、マックのドライブスルーでチキンタッタ(半額)、ホットコーヒー、オレンジジュースなどを買って、車内で食べる。沼津、冨士、由比、清水と通り過ぎて、静岡市内に入る。ここで、休憩を兼ねて買い物でもしようと、市街地に向かう。結局、土曜日で街はかなり混んでいて、さらに背の高いファンカーゴが入る駐車場が少ない。青葉通りから少し離れたパーキングメーターを見つけて、そこに車を停める。車から見かけたカフェに向かって歩いていると、有名なワインショップ「ヴィノスやまざき」(静岡市常磐町)を発見。入りたかったけど、豆柴もいるので、今回はあきらめる。

ヴィノスやまざき     http://www.v-yamazaki.co.jp/
  
  
 オープンテラスになっているキャロット・カーニバルというカフェで、クリームソーダ、オレンジジュース、バニラアイスをオーダー。起きたての豆柴は機嫌が悪かったけど、オレンジジュースを飲んで、アイスを食べたらご機嫌。アイスがなくなったら、怒って、テーブルをばんばん叩く。もうないでしょ、といっても、最近覚えたフレーズ「まだある!」を連発。泣き叫ぶ柴犬を無理矢理抱えて青葉通りへ戻る。デザインのいい雑貨や文具をそろえた趣味のいいお店を発見したけど、不機嫌な豆柴がいるので、そこそこに切り上げる。青葉通りのつきあたりに前はなかった公園(あとで調べると常磐公園という名前)ができてて、大きな噴水がある。環境音楽のようなものが流れて、小さい噴水が吹き出したり止まったりしているので、豆柴は大喜び。Tシャツはびしょびしょで手や足をつっこんで、公園の鳩を追い回して、喜んでいる。大きな砂場と遊具もあるので、そこでも遊ぶ。車から砂場セットもとってくると、濡れた身体を砂だらけにして、夢中で砂遊び。公園で1時間は遊んだだろうか、午後5時を過ぎたので、帰ることにする。「いやん!いやん!」と抵抗する豆柴の服を脱がせ、手足を水で洗い、タオルで拭いて、服を着替える。
 
  青葉シンボルロード http://www.city.shizuoka.shizuoka.jp/kankou/aoba.html
  
  
 静岡からは東名高速に乗って、1時間弱で浜松西インターに着く。まっすぐ家に帰り、西伊豆旅行は無事終了。豆柴は車に乗っている間はぐっすり寝てるので、家に着いても元気元気。親たちはくたびれて死にそうだった。先に宅急便で着いてた干物の中から、さばのみりん漬けを焼いて、残った菊水の吟醸をちびちびなめる。あと、きんぴらごぼう、豚肉のしょうが焼きなどで、ばふばふご飯で食べる。旅館の豪華なご飯も美味しいけど、こーゆー庶民的な食べ物の方が美味しいな、と思うのはただ貧乏なだけか、、、。
 
 旅館も良かったし、借りたレンタカーも良かったし、たくさんお風呂に入れたし、豆柴もたくさん遊べたので、いい旅行だった。
 

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