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ボカロPさん第3-4世代(黒うさPさん・KEMUさん・じんさん・れるりりさん・DECO*27さん)

『ボカロ大全』という本を出しました。

良かったらどうぞ!


※挿絵全部ぶちょうが描いてます!

  第3世代は黒うさPさんとかkemuさんが代表になると思います。年としては2011年-2013年だと思います。

『千本桜』は歌詞を考えれば考えるほど深い

 「千本桜 feat.初音ミク」は、2011年黒うさPさんが作詞・作曲・編曲し、ボーカルに音声合成ソフト「初音ミク」を使用して公開した楽曲です。

 『メルト』と同様、『千本桜』はボカロを代表とする曲なのですが、結構歌詞が深い。
 『千本桜』は初音ミクが歌うハッピーな曲調でありながら、愛国主義とも取れる歌詞世界や初音ミクの軍服っぽい衣裳に様々な解釈がなされ、中国のネットでは一時期炎上したりと、そのギャップも大きな話題を呼びました。

例えば、

『日の丸印の二輪車転がし
悪霊退散 ICBM』


 「二輪車?」と思ったのですが、二輪車とは文字通り「二つの車輪」を持った車両のことです。

 二つの車輪とはおそらく「東洋」と「西洋」の意味合いがこめられているのでは、と作者は考えました。

「日本製の”東洋”的な考えと”西洋”的な考え。二つの意味。どちらにもよらない中道的意見で見えない悪霊(他の押し付け的な考え・政策)へ立ち向かう」という意味なのだと考えています。

 ICBMとは弾道ミサイルの一種で、長距離弾道ミサイルのことなのですが、あまり多くは語りませんが、「核の抑止力」ということでしょうか。

 しかし単に言葉の韻を踏んでいるだけかもしれませんが。


カッコ良い方が描く曲はカッコ良い-KEMUさん

 PENGUIN RESEARCHのベーシスト兼コンポーザーとして活動中の堀江晶太さんが、ボカロP・kemuであることを公表しましたた。

 堀江さんは主に声優さんに向けてびっくりするぐらい、LiSAさんなどに多くのアーティストに楽曲提供を行っております。

 あと是非本人画像を検索して頂きたいのですが、びっくりするぐらいイケメンで、188cm。

 カッコイイ方が書く曲がカッコイイというのは良いですね。

『拝啓ドッペルゲンガー』の歌詞は『小説』をベース

 堀江さんはkemuとして2011年11月にニコニコ動画に『人生リセットボタン』を初投稿すると、2012年1月には自身のサークル「KEMU VOXX」を結成しました。

 投稿した楽曲すべての再生回数が100万以上を達成する快挙を成し遂げましたが、2013年5月に『敗北の少年』を投稿して以降、Vocaloidシーンから姿を消していたが、4年ぶりに『拝啓ドッペルゲンガー』をニコニコ動画およびYouTubeにて公開して、今でも人気の曲で、作者も大好きでずっと聞いており、もうすぐ1,000万再生です(2021年8月31日)。

 kemuさんは星新一さんのショートショートが好きで、『読み切り型の、謎を残したままパッて終わるような掌編』には大変影響を受けているそうで、歌詞ではそういう作風を意識しているそうです。


 基本的に、kemuの歌詞は完全にフィクションなんですよ。だから他意もないし、現実の自分の心情を表すものでもないんです。もちろん、無意識に自分を投影してる部分はあるかもしれないんですけど。

 で、「拝啓ドッペルゲンガー」の詞は、もし自分が分身の側だったら、分身のままで終わりたくないだろうなって思ったので、そこを起点に。KEMU VOXXでは、僕は毎回歌詞のあらすじというか、プロット案みたいなものを何パターンか書いて、メンバーに見せて、一番ウケがよかった案を練り上げる感じで作詞してるんです。 

 また、『ボカロP、バンド、楽曲提供の3つに、優劣はない』とインタビューで答えており、『能力に偏りがあるから何かをあきらめるみたいなことはしたくなくて、「いやいや、試してみなきゃわかんないでしょ」と思って生きたい』だそうです。 

 レベルは全く違いますが、この点は大変作者は共感しております。

【引用元】音楽ナタリー『kemu / 堀江晶太インタビュー』https://natalie.mu/music/pp/horieshota/page/3

第4世代はじんさんやれるりりさん

 第4世代の代表的なボカロPは『カゲロウデイズ』のじん(自然の敵P)さんとか、『脳漿炸裂ガール』のれるりりさんが挙げられると思います。

小説とボカロのリンク-『カゲプロ』

 じんさんは2011年よりニコニコ動画にて自身の楽曲を公開し始め、歌詞のストーリーがリンクした一連の作品『カゲロウプロジェクト』を発表しました。2012年に同シリーズの小説である『カゲロウデイズ -in a daze-』を執筆しました。

 最近はボカロの小説化はあまりなかったのですが、最近ですとかいりきベアさんの 『ベノム』、『ダーリンダンス』、『失敗作少女』の3曲がキャラクター小説化されています。

【出所】MF文庫J『ベノム 求愛性少女症候群』

https://mfbunkoj.jp/product/venom/322012001003.html

 2012年5月30日にファーストアルバム「メカクシティデイズ」を発売し、オリコンウィークリー初登場6位。

 ファーストシングル「チルドレンレコード」(通称:チルレコ)はオリコンウィークリー初登場3位、「第27回日本ゴールドディスク大賞」ベスト5ニュー・アーティストを受賞しました。

【参考】animate Times『『カゲロウデイズ』の誕生から、小説執筆までを自らが語る!! ボカロP「じん(自然の敵P)」氏インタビュー』

https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1356409341

れるりりさんは『ボカロ曲の「型」』

 れるりりさんの代表曲は『脳漿炸裂ガール』(「のうしょう」と呼びます。「脳漿」は脳脊髄液の通称です。脳のまわりを満たしている液であり、頭脳そのものを指すものとして用いられる場合もあります。)や『厨病激発ボーイ』(ちゅうびょうげきはつボーイ)など。

 れるりりさんの曲も超カッコイイです。


 『ボカロ曲の「型」』って感じですね。影響を受けて多くの作品が生まれたんだろうな。

  DECO*27さんに関しては2011年頃からずっと今まで最先端にいらっしゃる方なので別節で紹介いたします。

 次節ではボカロpとボカロ曲の第5-6世代について紹介していきます!

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