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【新型コロナ発症11,12日目】苦しいうつ伏せ療法…先生方が支えてくれました

10月20日(火)ICU2日目

仰向けは、肺がつぶれてしまうので、うつ伏せで寝るように言われた。
やってみると、酸素吸入してのうつ伏せは、かなりきつい。
基本、うつ伏せ状態を維持するよう一緒に頑張りましょうと
先生に励まされた。
患者によっては、こんなのやってられないと止める方もいるそうだ。
やるしかないと思い、やることにする。

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前日から、嫁さんも発熱していた。
担当の先生に嫁さんのことを話したら、
「この時期の発熱はコロナの可能性が高いから、ここに来てもらってください。私がみますから」
と・・・うれしい。
嫁さんは、僕がICUに入った翌日に検査を受け、
抗原検査、PCR検査共に陽性となった。
担当の先生に数値も見てもらい、これから悪化することはない、と言ってもらえた。
このまま軽症で済むことを願う。
 
嫁さん、5日前のPCR検査では陰性の結果だった。
ずっと体の中にコロナウイルスはいたのだろうか?

会食を共にした隆二は、金曜日に退院できそうだといっていた。
軽症で良かった。
誕生日には家に帰れるみたいだ。いいね。おめでとう。

10月21日(水)ICU3日目

うつ伏せを続けていると、酸素濃度の数値は、仰向けの時より格段に良い。しかしながら、昨晩は、夜の12時に、
どうにもこうにもうつ伏せが苦しくなって、ギブアップした。
朝まで横向きでいたら、又、挑戦しよう。

夜になると熱が上がるので、看護士さんにアイスノンを頼んだ。
これがうつ伏せに、有効だった。
顔に隙間を作り、吐く息を冷やす効果があった。
僕が3時間置きにアイスノンを頼んでいたので、
看護士さんは大変だったろう。
夜勤の看護士さんは少人数になるし、
感染防止の防護服は3重で、長靴、手袋 、防護メガネにフェイスガード。
装着するのに20分かかるそうだ。
そして、手袋も二重にしているので採血の感覚もままならず、
メガネは曇って廻りが良く見えないそうだ。
本当に、先生、看護士さんたちには感謝しかない。
彼らの支えがなければ、僕は頑張れなかった。

一方、PCR検査で陽性となった嫁さんは、
救急車がお迎えにきて、療養施設に入った。
療養施設では、女性専用フロアに一人切りで、不安になっていた。
僕の担当医の藤原先生が嫁さんに電話をしてくれて、
僕の病状を説明したり、励ましたりしてくれたという。
何か、家族にとっては係り付け医みたいなすごい先生だ。
うつ伏せもやり切れるような気がした。

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