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新型コロナウイルス感染症 重症患者退院後の初めての通院

退院してから7日目、採血とレントゲンの撮影を事前にすませてから担当医の診断にのぞんだ。
先生の紹介状の効力はすばらしく、整形外科と皮膚科の各先生からお手紙がもう届いていた。
整形外科は見立て通りだったが、皮膚科の先生からは、乾燥による湿疹ではなく、ステロイドの大量投与による湿疹だった。
何故、皮膚科の先生僕に乾燥肌と言っていたのか?
先生によると紹介状にステロイドの投与かも知れないと書いたそうだが、皮膚科の先生は、臨時の大学病院の先生だったから、紹介状を見ないで診断したのかも知れない。
そして指のしびれは、メチコバールの服用を続け、湿疹は、軟膏を塗ってかかりつけ医に見てもらうという方針に変わりはなかった。

肝心の血液検査の結果からは、CRPの値が0.1(基準値0.14以下)と基準以下に下がったので、抗生剤の服用は飲み切り次第終了となった。
(明日、飲み切れば終了だ)
又、レントゲンの結果も、左の肺炎が強く淡くスポンジのようなものが残っているが、右肺は大分、影が薄くなって良くなっていると言われた。
血中酸素濃度も95と落ち着いているので、これからもバランスの良い食事と適度な運動で心肺機能を高めて、肺の酸素取込量を増やしていけばもう少しは回復するという。

いくつか質問もさせてもらった。

●先生!僕の肺炎はどうなったのでしょうか?
肺炎が直っている途中で、ウィルスはいません。もし、ここでインフルエンザに発症すると困るので、予防接種は今日やります。また、風邪とかひいて熱でハアハアになったら救急車で私のところへきてください。今、開発中のワクチンの接種も第一選択の候補に入っているので、安全性に問題なければ接種された方が良いです。」
なんて心強いことだ。

●今後の治療はどうなんですか?
「1か月後、診察にきてください。今度は、採血、レントゲンの他に肺活量を見ます。」

●後遺症については、月単位で経過を見るのですか?
「3か月後、6か月後に肺機能検査、胸部CT検査などの標準的な検査をします。」

後遺症についても確実にケアしてもらえる!
その恩返しになるかも知れないが、コロナ感染の重症者としてのデータの提供と後遺症の経過についての実態調査に協力することを承諾した。
重症者の実態としては、去年に武漢で発生してから1年も経っていないので、日本人の後遺症の実態が少なく、僕はこの研究の適任者だという評価だった。

僕のコロナとの戦いはひとまず終わった!!
先生から許可も出たので、ワインで乾杯!
一口なめただけで、酔いが急に回ってしまったのでノンアルに切り替えた。
少しずつ体をアルコールに慣らしていけば、そのうち飲めるようになるだろう。

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