弔辞

病気のことがわかってから、一度まさともくんに死んでもらって、脳内弔辞を読んだことがある。何を読んだかは忘れたな。一人公園でビール飲みながらひとしきり泣いて、だからそのあとメッセージのやり取りをしていると得をした気分になったんだ。


まさともくんに会ってから20年経つ。


20年の思い出はそりゃたくさんあるけれど、一緒に飲んで、くだらない話して、人の文句を言って、でも表向きは見た目にあわず社交的で断れない性格で。

いろんな細かい思い出話なんかどうでもいいや。


11月に病気がわかって助かりませーんっていう決意も見て、事故とかでいきなり亡くなるよりも気持ちの準備ができるからいいかなんて思ってたけど、思ってたけど寂しいな。


いつか来るしみんなに来ることなんだけど、なんだろう、勝手に3月14日は超えるだろうって思ってた。いけるだろって。先週金曜日に病院いったときもさ、まだ文句つけれてたからさ、ああこりゃまだ大丈夫だって思ってた。


「こんどこういうのやろうよ」

「えー、めんどくさい」って髪の毛をホワホワかきながらしゃべるやつ、そんなどうでもいい思い出がでてくるよ。


三月の風も観に来てね。身体があるときだったら途中で寝ちゃってただろうけど、最初から最後まで見れるね。ビール置いといてもらうから。


遊びも仕事も一緒にたくさんやったまさともくん。大切なともだちです。

やっぱりさびしいよ。ありがとう。












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