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ちょっと嫌なことが続くとき

大きな不幸を経験したことがない。

事故や事件の被害者になったこともないし、被災したこともないし、大病もしたことがない。日々のほほんと生きていて、わりかし幸せだ。

それでも、日々の中で泣きたくなることは多々ある。不幸と呼ぶほどではないけど、ちょっと嫌なこと。ちょっと悲しいこと。

最近、ギョッとするほどそれが続いている。

・友達でもなんでもないちょっとした知り合いから「あなたのためを思って」と上から目線の説教を食らう。

・Amazonレビューで酷評される。

・夫が懸賞で当てた、あるレストランの開店記念の立食パーティーに行ったら、会場のキャパ以上に客を入れていて、皿がなくて何も食べられない。

・撮影された自分の写真を見て、久しぶりに容姿コンプレックスが爆発し、ものすごく落ち込む。

・体調悪い中出かけたのに、場所と時間が変更になっていたことを私だけ知らされてなくて、悲しくて外で泣いてしまう。

・花火大会に行ったら、花火の破片が落下して顔に直撃して怪我をする(軽症で済んだ上に、実行委員の方からお見舞いの桃をいただいたけど)。

・スーパーのポイントを貯めてもらった500円券を紛失する。

……そんなこんな。

決して大きな不幸ではない。誰しもが日常の中で経験する、よくある出来事。

けれど、かすり傷程度のダメージでも、積み重なればじわじわと元気が奪われる。

「ちょっと嫌なこと」を5個集めたら大きなハッピーに交換されるとか、そういう仕組みになってないだろうか? それならまだ耐えられるのだけど。

少し前、あまりにもダメになって仲のいい人たちのDMグループに、「メンタルがダメになったときの回復方法」を聞いてみた。

回答は以下のとおり。

写経
ブランコ
人に話す
歌う
掃除
寝る
音楽を聴く
テレビを見る
独り言で罵倒する

なるほど。みんな自分なりの方法を編み出して、なんとかメンタルを回復させながら生きてるんだな。

写経・ブランコ・掃除は、そこそこ気力が充実しているときならできるけど、体が動かないほどダメージ受けてるときはできなさそう(ブランコのある公園にたどり着けない)。

人に話すのはできそうだし、よくやる。夫は何を話してもスピリチュアルな返しをしてくるから余計にイライラするので、聞いてほしいときは友達か姉にLINEする。

歌うのは、近所からクレーム来そうだから無理。落ち込んでるときはカラオケ行く元気もないし。

寝るのは理想的なんだけど、もともと寝つきが悪いせいか、イライラしてるときは寝ようにも眠れない。

音楽を聴くのはやってみたんだけど、聴いててもイライラや悲しみの原因について考えてしまって、あまり意識が逸れなかった。

テレビを見るのは、実はテレビを押入れに収納しちゃってて(見ないし邪魔だから……)すぐにできないんだけど、良さそうな気がする。テレビ、出そうかな。あ、ラジオは聴くしyoutubeは見る。アマプラやネトフリは入ってない。

独り言で罵倒するのは、実はよくやってる。本当にイライラしてるときは、普通に「てめぇごときの雑魚が」とか言ってる(90年代を地方のギャルとして過ごした人間は口が悪い)。そんな妻が家にいて、夫がかわいそう。

私の場合は、人に話す、お酒を飲む、noteを書く。外に出る気力があるときは、TSUTAYA行って少女漫画10冊くらいレンタルしてきて一気読みする。

それでもダメなときは……どうしたらいいのか自分でもわからない。

夫に「どうしたらいいと思う?」と尋ねたら、「アイス食べたらいいんじゃない?」と言われた。

……そうだね。



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