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コスメカウンターでメイクしてもらった話(前編)

メイクやファッションに対する興味が旺盛な時期と、興味を失っている時期が交互にやってくる。単純に、気分屋だからだろう。

だから、興味ない期に出会った人はその後、興味ある期の私を見て「どういう心境の変化?」と聞いてくる。その逆も然り。だけど、聞かれても困る。私の心境なんて、私の知らないところで勝手に変化する。

ここ最近は急に「自分に似合うメイクを見つけたい」という欲求が高まってきた。

私は、口紅だけMACで、あとはすべてドラッグストアコスメだ。口紅は山小屋を辞めたとき唐突に「デパコスデビューしたい!」と思い立ち、購入した。それ以外のアイテムは、惰性で同じものを買い続けている。

だけど、これでいいのか? と自分に問う。

「お金ないからどうせドラッグストアコスメしか買えないし、私なんて頑張ったってこの程度」と思い込んできたけど、そもそも私、頑張ってないじゃないか。

頑張ってもこの程度かどうかは、頑張ってみてから言うべきだ。

と、「青春ぜんぶ賭けても勝てない」と言う太一に「青春ぜんぶ賭けてから言いなさい」と言った原田先生のような気持ちになる(ちはやふるの話です)。

そんなわけで、最近はちょいちょいメイクに関する情報収集を再開した。

インスタやアットコスメを見れば人気のアイテムはわかる。

けれど、それが私に似合うかどうかは、実際に使ってみないとわからない。
というか、ドラッグストアでテスターを試してみても、よくわからない。

はっきりとヘンなときは、「似合ってないんだな」とわかる。だけど、「可もなく不可もなく」だと、それが自分の100%なのか、それとももっと実力を引き出してくれるアイテムが他にあるのか、判別がつかないのだ。

だから、誰かにそれを教えてほしい。コスメカウンターでBAさんに似合うメイクを教えてもらうのが一番いいのだろう。

だけど、コスメカウンターって敷居が高くないか。

私は、コスメカウンターでフルメイクしてもらったことがない。1年半前の誕生日に口紅を探したときも、クリスマス前だからかどこのカウンターもすごく混んでいて、フルメイクはしてもらえなかった。口紅のタッチアップだけ。

私はその日が人生初のコスメカウンターで、緊張で赤面してしまい(赤面症なのだ)、顔色が赤すぎて口紅の色がよくわからなかった。結局、よくわからないまま、MACでピンクとも赤ともつかない色を買った。

正直、赤面していない状態で選びたかった。落ち着いたところ(照明がギラギラしてなくて人が少ないところ)でゆっくりと、BAさんにフルメイクしてほしい。ファンデもアイシャドウもチークもリップも、私に似合う色を選んでほしい。

だけど、コスメカウンターに行く勇気が出ない。

そんなビビリな私に、救世主が現れた。

静岡に住む友人のうっちーが、唐突に「東京のバーに行ってみたいから連れてって」とLINEしてきたのだ。

いや、郊外に住んでる引きこもりの私に、行きつけのバーがあるとでも……?

言わずもがな、私には行きつけのバーがない。しかし、かろうじて知っているバーならある。そこに連れて行く代わりに、コスメカウンターについて来てもらおう!

というわけで、私はうっちーを伴って渋谷の西武百貨店に行った。


長くなったので続きます。


うっちーについてはこの記事をどうぞ



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