好きなことでも疲れる

よく、「本当にやりたいことならいくらでもできる」と言う人がいる。

言いたいことはわかる。

「ジミヘンはギターを弾くことを努力とは思っていなくて、ただ好きで弾きまくっていた」とか、そういうニュアンスだろう。

だけど、どんなに好きなことでも、その人の「体力と気力の限界値」を超えれば疲れると思う。

実は私自身、「本当にやりたいことならいくらでもできる」と思い込んでいるタイプの人間だった。

実際、10代後半~20代前半はいくらでもできたのだ。

私は好きなことに集中しすぎる傾向があって、中・高時代は演劇、専門学校時代は小説の執筆に打ち込んだ。

どれだけやっても疲れなかったし、「頑張ってる」とも思わなかった。

やりたいから、やらずにはいられないから、やってるだけ。

やらない人は、そこまで好きじゃないんだと思っていた。

だけど、私の「好きなことに熱中しすぎる傾向」は誰もが持っているものではないと気づいた。

私は20代半ばで突然書くことへの熱が消えてしまい、やりたいことがない時期を5年ほど過ごした。

30歳からまた文章を書くようになってのめり込んでいると、周りの人たちに「よく毎日そんなに書き続けられるね」と呆れられた。

「いやいや、好きだからやってるだけだよ~」と言うと、

「いや、ふつうは好きでもそこまで情熱を注げないもんだよ」と言われた。

なるほど。

そのとき初めて、やりたいことに注げる熱量や、気力・体力の個人差に気づいた(気づくのが遅い)。

また、同じ頃に「発達障害」や「過集中」という概念を知り、

「もしかしたら私はその傾向があるのかもなぁ」

とも思った(検査を受けていないので発達障害かどうかはいまだ不明)。

私は35歳の今も、毎日12時間くらいは文章を書ける。

書いているものの出来はともかく、とりあえず書くことはできるのだ(遅いけど)。

それは二十歳の頃と変わっていない。

けれど、二十歳の頃はどれだけ書いても疲れなかったのに、今は疲れる。それに、集中力も昔ほど持続しない。

年をとったぶん、体力と集中力が衰えたのだ。

いくら「自分はもっと頑張れるはず」という前提でいても、どれだけ好きなことでも、走り続ければ疲れる。

2018年、そのことを嫌というほど思い知った。

だから、

「本当にやりたいことならいくらでもできるはずだよ」

「頑張れないのは、本気じゃないからだよ」

なんて言葉は、真に受けなくてもいいと思う。

過去にその言葉を真に受けていたからこそ言うけれど、本当にやりたいことでも、疲れるときは疲れるよねぇ。



2019年、新しい一歩を踏み出したい人はこちらも是非。


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吉玉サキ

コメント4件

ほんと、疲れる時は疲れますよねぇ…(あけましておめでとうございます。しみじみ同感してしまいました)
いつも楽しく拝見しています。書くことって内側のエネルギー使いますよね。お金をいただく仕事であればなおさら。12時間書き続けられるだけでもすごいと思います!
有沙さん
おめでとうございます!
ほんと、疲れるときは疲れるんですよ。。。
ひらいみかさん
コメントありがとうございます!
ちょいちょい脱線しながらの12時間です笑
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