心理戦

少し前にこの記事を読んだ。

ヤマシタさんが(文脈から察するにおそらくはnoteのコメント欄で)匿名アカウントに揶揄された話だ。

そのアカウントはフォロー1フォロワー0のいわゆる捨てアカウントだったらしい。

素朴な疑問なのだけど、その人はいろんな人のコメント欄にイチャモンつけてるのだろうか?

それとも、ヤマシタさんにコメントするためだけにアカウントを作ったのだろうか?

でもnoteのアカウント作るときってメールアドレスが必要だ。捨てアカウントに、自分が普段使っているメアド使う? それとも、メアド取得からやったの……?

もしメアド取得からやったとしたら、けっこうな手間じゃないか。フリーアドレス取得して、noteのアカウント作って……10分くらいはかかりそう。

もしヤマシタさんにコメントするのに10分費やしたなら、それってもはや恋じゃん?

私はその捨てアカウントの主の心理に興味がある。

別に「分かってあげたい」という優しさではなく、もっと単純な興味。私はわざわざ捨てアカウント作ってまで他人にコメントしたくなったことがないから、その心理を知りたいのだ。

一番気になるのは、「捨てアカ氏はコメントを書き込んだ後、もう二度とヤマシタさんのnoteを見なかったのか?」という点。

コメントを書き込んだ時点でスッキリして、もうヤマシタさんのことを忘れて日常に戻ったのか?

それとも、ヤマシタさんがどんな反応をするかが気になって、彼のnoteをチェックしたのか?

漫画でよく、いじめっこが靴箱にへんなものを入れて、ターゲットがそれに気づくのを陰から見ている場面がある。

それってやっぱり、ターゲットが傷つく瞬間を見たいからだろう。捨てアカ氏も、同じ心理だった可能性があるのではないか。

ヤマシタさんの書き方だと、そのコメントが書き込まれてからあの記事を書くまで、おそらく数日のタイムラグがあるっぽい。

もしもその間、捨てアカ氏が「もしかしたら自分のコメントについて言及があるかも」とヤマシタさんのnoteを見ていたとしたら。

自分のコメントについてまったく触れられない間、どう思っただろう?


「どうしたら捨てアカ氏が一番傷つくか?」を考えてみたのだけど、それは、ヤマシタさんがいっさいのリアクションをしないことじゃないだろうか。

コメントの削除も、ブロックもしない。完全無視。

すると、捨てアカ氏は「あれ? もしかしてコメントに気づいてない?」と思うだろう。ヤマシタさんが気づいてて無視してるのか、気づいていないのか、外からは判別がつかないからだ。

(余談だけど、私はnoteの通知欄を追えてなくてコメントに気づけないから、プレミアム会員になってからはコメント欄を閉じている。過去には気づいてなくて返信できてないコメントもあったと思う。ごめんなさい)

ブロックなしで無視されたとき、捨てアカ氏はますますヤマシタさんのことで頭がいっぱいになるだろう(だから恋かよ)。

自分のことで頭をいっぱいにさせといて、自分は仲良しのアカウントと楽しそうにキャッキャする。そして、noteの内容をポジティブめにする。家族やクライアント、note仲間への感謝を綴り、「ポジティブな人は仕事にも人にも恵まれて幸せになれる」言説を体現する。

捨てアカ氏にとっては、わざわざ靴箱にへんなもの入れたのに、相手はまったくダメージを受けている様子もなく、いつメンと楽しそうにしている。それどころか、相手は自分の存在を認識してないっぽい(同じクラスなのに!)

それって、めちゃくちゃ惨めじゃないだろうか?

……と、相手を確実に傷つけられる方法を考えてしまうあたり、私はかなり性格が悪いなぁ。



追記:

竹鼻さんのこの記事を読んだ。

たしかに、「聞いてほしいけど、その思いをうまく言語化できない」という理由からクソリプしてしまう人もいるのだろう。

もしこの捨てアカ氏がそうだとしたら、「推したいユーザーを表彰するというヤマシタさんの行為が気に入らないけど、自分でもその理由がわからず、言語化もできない」という心理からコメントを残したのかもしれない。

何がそんなに気に入らなかったのか、ヤマシタさんがどう反応したら満足なのか、ふだんの生活の中では何に不満を抱いているのか。

仮に第三者がカウンセリングの手法を用いてそれらを聞き出し、言語化の手伝いをしたら、本人のフラストレーションは軽減されるのだろうか?

気になるし、知りたい。


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