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「会う」のタイミング

日程を決めるのが苦手だ。

編集さんに打ち合わせの日程を打診されても、予定のある日をあげて「それ以外でしたらいつでも大丈夫です」と答える。

日にちを相手に決めてほしいのだ。

来週末にイベントがあるからそれまでに美容室に行きたいのだけど、美容室は日にちを決めてくれる人がいないから、なかなか予約できない。

なぜこんなにも予定を決められないのか、自分でもわからない。この心理について、フロイトかユングあたりが何か言ってないかな(言ってなさそう)。

こんな調子なので、自分から誰かを誘うことが苦手だ。

誘われるのは嬉しいけど、どうしても日にちを決められない。

だから「○日どうですか?」と日にち指定で誘われるのが一番助かる。

できれば、その日付は先すぎないほうがいい。遠い未来だとスケジュールが読めないから。今日とか明日とか、近ければ近いほど答えやすい。

反対に、「吉玉さんのご都合の良い日に」と言われると困ってしまう。

「吉玉さんのご都合の良い日」はいつも突然やってくる。今日とか明日とか。急に予定が空いたわけではない。その日は前から空いてたはずなのに、前もってそれに気づけないのだ。

そうなるともう、「こんな直前に誘うのも悪いよなぁ……」と気が引けてしまい、永遠に誘えない。

私に日程の決定権を委ねてはいけない。その能力バグってるから。

少し前だけど、noteクリエイターの下瀬ミチル嬢(以下るんみち)と初めて会った。

私は最寄の都会が町田なのだけど(not最寄り駅)、るんみちが町田の書店で私の本を予約したとツイートしていたので、「取りに行くとき教えて。私も行く」とリプライしていた。

その後、るんみちから「○日は?」と聞かれたとき、私は打ち合わせが入っていたので断った。

発売から5日ほど経ったある日、たまたま都心に出る用事があった。帰りは町田で乗り換える。

行きの電車の中で、思い切ってるんみちにDMを送った。「今日の夕方、町田に行くんだけど会えない?」と。

すると、るんみちもちょうど夕方の時間帯が空いていて、その前の予定も町田から遠くない。タイミングよく会えることになった。

このとき自分から誘えた理由を考えてみたのだけど、たぶん、こういうことだ。

るんみちはもともと、町田の書店に行くことを(自分の意思で)決めていた。そのついでに私と会う。私と会うことを目的に、わざわざ町田に来るわけじゃない。

この「私と会うのがメインの用事ではない」という意識が、自分から誘うことのハードルを下げたのだと思う。


今年の1月下旬から今まで、私にしては怒涛のスケジュールで動いてきた。

最近ようやく時間に余裕ができてきて、8月は少しのんびりペースで仕事する予定。

8月はたくさん人と会う月にしよう。

日時指定で誘う練習もしてみたい。




7/27に東京(上野)でイベントやります。会おうよ。日にち決まってるし。


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