無駄だとしても書きたいんだ

昨日、「何かを創るためには時間をケチっちゃいけないと思った」という記事を書いた。

お金に余裕がないと「お金にならないことに時間を使いたくない」という思考に陥ってしまうんだけど、そうなるとクリエイティブなことなんてできなくなるよね、という話。

これについてクリエイターの方々から多数の反響をいただき、共感することが多かった。

私の場合、「文章」と「お金」の関係は以下の3種類に分類される。

①お金をもらえる文章
②お金にならない文章
③お金になるかどうかわからない文章

ひとつずつ説明していきたいと思う。


①お金をもらえる文章

仕事で書く文章。今の私にとっては、「webメディアの編集者さんから執筆依頼をいただいて書く文章」のことだ。

仕事だから当然、手は抜かない。原稿料をもらえるので、納期にさえ間に合えば妥協する理由がない。というか、妥協したら次からその媒体の仕事がもらえなくなるかもしれないので、妥協にはデメリットしかないと思う。

なので、これについては時間が惜しいと思ったことはない(もっと早く書けるようになりたいとは思うけど)。


②お金にならない文章

私の場合、わかりやすいのはnoteだ。

仮にnote1記事の執筆に費やす時間を1時間とすると、11月は30時間を費やしていることになる。売り上げ(有料記事&サポート)を時間で割って時給換算すると、400円台だ。0円ではないけど、「お金になっている」とも言えない。

(「もっと上手くマネタイズしないの?」と言われそうですが、今は戦略的にほとんど無料公開にしています)

ともあれ、時給400円という事実を「たいしたお金にならないのに時間がもったいない」と思うかどうかは個人の自由なので、別にそう思ったっていい。

だけど、私はそういう思考に陥りたくない。お金になるかどうかは別として、書きたいから書いているのだ。

だって、noteを書かなかったら、この和牛愛をどこにぶつければいいの?

こういったモヤモヤを、どう昇華すればいいの?

私は、日々湧き上がってくる「俺の話を聞け、5分だけでもいい」的な感情を文章化することでなんとか精神の平穏を保っている。その場所がたまたまnoteなのだ(いい場所を見つけた)。

文章にしろ絵にしろ音楽にしろ、創りたいから創る。

「創りたい!」というリビドーを、「でも、こんなもの創ってもお金にならないから時間のムダ」という思考で封じ込めてしまっている人が、きっとたくさんいる。

noteはそういう人たちに創作活動をあきらめてほしくないから、クリエイターが自分でマネタイズできるプラットフォームを提供しているのだと思う。


③お金になるかどうかわからない文章

たとえばこういう、「仕事に結びつくかどうかは結果次第」のもの。
・コンテストの応募作
・メディアに応募するためのテスト原稿(及び企画書)
・出版社に持ち込むための原稿(及び企画書)

私は、これらにもけっこう時間をかけている。

cakesコンテストも、14本のエッセイを応募して連載権をゲットした。それにかけた日数は、少なくとも14日以上。

これがもしも、「結果的に入選できたからよかったけど、入選できなかったら14日間が水の泡じゃん」という思考だったら、応募原稿を書いている段階で挫けてしまったと思う。

過去には、出版の当てのない原稿を半年がかりで書いたこともあったし(結果的には執念で出版に漕ぎ着けた)、1年がかりで小説を書いて新人賞に応募したりしていた。

これをぜんぶ「金にならない」という理由で書いていなかったら、私はほとんど何も書いていない。

先日、noteで仲良くしている嘉晶さんが、note酒場参加者たちをイラスト化してくれた。

(上段の左から2番目が私!!)

めちゃくちゃ素晴らしいイラストだと思う。似てるし、(実物よりずっと)可愛いし。嬉しくて、スクショとって何度も見てはニヤニヤしている。

これは、嘉晶さんが無償で自発的に描いたものだ。もしも嘉晶さんが「お金にならない作品は描きたくない」という思考だったら、このイラストは生まれていない。

それってめちゃくちゃ残念なことだ。想像しただけでゾッとする。

私は「無償で創るのがクリエイティブ」だなんてちっとも思わない。マネタイズできればそれに越したことはなくて、私もそこを目指している。

だけど、マネタイズだけを目指しすぎると自分自身が苦しくなるのも事実だ。

あくまで私の場合だけど、

「この時間は無駄じゃないはず!」と信じるより、

「無駄だとしても書きたいんだ、バカヤロー!」

と開き直ったほうが、健全なメンタルでいられる。


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吉玉サキ

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コメント2件

いいぞ。もっと、ともに、やっていこう。
遠山さん
おー!
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