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「書きたい欲」と「読まれたい欲」

先日、このnoteを読んだ。

note公式のおすすめにピックアップされなくて悲しい、だけど、ピックアップされることを目的に書くのはなんだか違う気がする。

そんな気持ちの揺れ動きが書かれていた。

ああ、わかるなぁ。私も、同じようなことを考えたことがある。


私は昨年の2月26日からnoteを毎日更新している。

きっかけは、作家のこだまさんの『ここは、おしまいの地』というエッセイ集を読んで「エッセイ書きたい欲」が燃え上がったからだ。

うおおおおーーーーー! こういうの書きたい!

というリビドーに突き動かされて書いた。

それがこれ。

もちろん、クオリティはこだまさんのエッセイに遠く及ばない。

公開した当時はフォロワーも3人くらいだったので(2017年に12記事くらい書いているのでゼロではなかった)、ほとんど読まれないし、「スキ」もつかなかった。

だけど、そんなことは気にならなかった。なんせリビドーなので、書いた時点で「書きたい欲」は満たされる。

こんこんと湧き上がってくる書きたい欲を処理するため、毎日noteを書いていた。

しかし、そのうちだんだんと「読まれたい欲」が湧き上がってきた。

「書きたい欲」は自分で満たせるが、「読まれたい欲」は自分では満たせない。読んでくれる人がいて初めて、満たされる。

「note公式にピックアップされたい欲」ともなれば、その欲が満たされるかどうかは、ピックする人次第だ。

ここで、「自分の書きたいことを書きたい」というwantと、「公式におすすめされたい」というwantの葛藤が生じる。

ふたつのwantは相反するものではない。心の中に同時に存在してもおかしくない欲求だ。

というか、ぶっちゃけ「自分の書きたいことを書いて、それがピックされる」のが理想。

だけどその理想が叶わないなら、どっちのwantを優先させたいのか、天秤にかけて自分に問う必要がある。

サカエさんは、こう書いている。

じゃあ、狙って書く?
と自問自答すると、「それは違う」だった。
そこが目標ではない。公式でオススメされたいから書いているわけじゃない。そう思うと、モヤモヤがスッと消えていった。

彼女は自分に問いかけた。すると、彼女の天秤は「書きたいことを淡々と書き続けたい」という気持ちに傾いた。

そうそう、自分の欲を知ることって大切だよね。複数の欲を同時に抱いているときは、「満たしたい順」の優先順位を知ることも。

何を優先させたいかは人それぞれだ。

サカエさんとは反対に、「私は公式にピックされることを優先させたい!」と思う人もいるだろう。それなら、「じゃあどうしたら公式にピックされるか?」を考え、実践すればいい。そのための方法論を書いてくれている人もたくさんいる。

ちなみに私は、お題企画にすべて投稿していた。当時は「#コンテンツ会議」が毎週だったので、頻繁に投稿しているうちにピックされるようになた。ご参考までに。


進む方向を決めるには、自分の心に「どこに進みたい?」と問いかける必要がある。

その問いかけをしないままに歩き続けると、モヤモヤして疲れたり、立ち止まったときに誰かのせいにしてしまう。

それに、欲の優先順位はそのときによって変わる。

私も「俺の話を聞け(5分だけでもいい)」という剣さんスピリットで衝動的に書く日もあれば、特定の人に届けたくて書く日もあるし、「本を宣伝したい」という気持ちで書く日もある。

私が気分屋だからかもしれないけど、欲ってそういうもんじゃないだろうか。

今は「書きたいことを淡々と書き続けたい」という気持ちが大きいサカエさんも、日によって「いや、それよりもおすすめ入りを狙って書きたい!」と思うかもしれない。

そんなときはどうか、自分の欲に従ってほしい。

あなたが優先した欲を、私は尊重したい。





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