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アドバイスしてほしい人に限って、アドバイスをしてこない

先日、「生き方の路線変更したら、おせっかいな人から無益なアドバイスをされて辟易した」と書いた。

このときに感じたことを、もう少し補足してみる。

2015年~2016年頃のこと。

当時、私たちは「この先どういうふうに生きていこうか」をすごく考えていた。私はライターに、夫はイラストレーターになりたかったからだ。やりたいことをどのように実現していくか、模索していた。

もちろん「うまくいくのかな」という不安はあった。当時も私は、noteではない別のプラットフォームでブログを毎日更新していたのだけど、私はその不安を馬鹿正直に書いていた。

そのブログはけっこう知人が読んでいたため、反応があった。

「頑張って!」と応援してくれる人。
「大丈夫?」と心配してくれる人。
「こうしたらいいんじゃない?」とアドバイスをくれる人。

私の周りはポジティブな人が多いので、だいたいの人が温かく見守ってくれた。「何やってんの? バカじゃないの?」といったネガティブな反応はひとつもない。それは、純粋にありがたかった。

だけど残念ながら、アドバイスはどれも無益なものだった。

そもそも、アドバイスをしてくる人はみんな、「ライター」がどういう職業なのか理解していない。「小説家」との区別がついていない人が大半だった。

また、夫は当時、クライアントワークで印刷物デザインを手がけていたのだけど(チラシとかパンフレットとか)、それもよくわかっていない人が多かった。

「私たちが何を目指していて、そのために今何をしているのか」という前提条件を理解していない人が、理解していないままにアドバイスをしてくるので、結果はてんで的外れなものになる。

「私の知り合いにも工芸作家がいるから紹介しようか?」と言われたりとか(デザイン=芸術家=工芸作家という連想らしい)。

なんていうか、「あー、そもそもそういうのじゃないんですよ」としか言えない感じ。

正直、的外れなアドバイスは度重なると鬱陶しかった。だけど、その根底には応援の気持ちがあるから、トンチンカンでも無視はできない。

不思議だったのは、私が「この人のアドバイスが欲しい!」と思う人に限って、アドバイスをしてこないこと。

「フリーランスとお金」についてアドバイスしてくるのは、みんなお小遣い程度にしか稼げていない主婦の人。

一方、フリーでサラリーマンと同じくらいの月収を得ている友人(業種はライターでもデザイナーでもない)は、私のブログを読んでるにも関わらず、何も言ってこない。

「なんで、何も言わないの?」と聞くと、「えっ、何か言ってほしかった?」とキョトンとされた。

「別に、サキが困ってる感じしなかったから。なんか困ってるならぜんぜん助けるよ! 私に聞きたいことあるならなんでも聞いてー。私にわかることだったら教える」

その後、私は彼女にいくつかの相談(質問)をした。

彼女のアドバイスは具体的で的確で、ものすごく有益だった。

あー、うまくいく人ってこういう感じだよなぁ。

辛い人や、困っている人に対しては寄り添うし、手を差し伸べる。求められたらアドバイスする。

有益なアドバイスができる人ほど、「相手が求めていないのに勝手にアドバイスしてくる」ということがないのだ。

逆に、私が「どうしたらいいと思う?」と聞いたわけでもないのに、「あなたはこうしたほうがいいよ!」と言ってくる人のアドバイスは、無益なものが多い。

もちろん例外もあるけど、だいたいはそうだよなぁ。




あと3分なにか読みたい気分の方はこちらをどうぞ。ふだんnoteに書いてるような内容です。

嫉妬心から相手を叩く人間が本当に嫌いなんだけど、私も嫉妬はめちゃくちゃする。

自分以外の人間がみんな恵まれてるとは思ったことないけど、「自分以外の人間がみんな自分より優れてる」ように見えて、自分のダメさが辛くなる。

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