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窯元に勤めていた時の朝いちばんの仕事 。
それは門掃きです。

春を感じる頃も、木々や新芽の活動が活発になるせいか、毎日やってちょうどいい。
季節を感じる術が昔に比べて減っていると感じつつ、そんな中で、肌で感じる空気感。
気温だけにとどまらず、香りや映える色なども。
散歩で歩かれる方との「おはようございます!」
挨拶はやはり、エネルギーの源でしょう。

モノづくりと言う仕事は、生み出す作業と壊すことがまさに紙一重。
良きものを作るには良き仕事を。
そのための整理整頓。
言わずもがなだとは思いますが、そこに身を置き、体感するとなお感じることです。

私自身、たくさん作ってきたプログラミングの仕事でも同じ。
自分のコーディングを整理整頓し、コメントを記入し見やすく。
後々、誰でも手を入れやすくもなるという理論よりも実は自分が間を置いてから見たときにも、見やすいものです。
誰しもがわかっていることなのでしょうが、するかしないかの分かれ目があるのなら、是非する方をお勧めします。
その為の時間の余裕と心の余裕を作るべきかな。

やきもののモノづくりの基盤は土。
外で触れる分には砂埃も気になりにくいのですが、工房など建物の中で触れると、やはり。
土の固さにもよりますが、乾くとパラパラ。
また種類の違う原料を使う場合なんかも、他と混ざる危険性もあるので、整理整頓は本当に大事なことです。

結局言いたいのは、そうした基本的なことが、やはり最終的な形になって現れるであろうと。性格や血液型などによる動作の傾向もあるとは思いますが、良い仕事と言うのは、実はある種の癖のようなもので、出来る人は出来るし、出来ない人はずっと出来ない。

門掃きをしながら、季節を感じる。
そして挨拶をして気持ち良い一日のスタートを切る。
そんな当たり前を作り出せるなら、何でも叶えられるかと。
何でも。

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