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オンラインサロン 開設のきっかけ No.2

2018年12月にオンラインサロンClinical Anatomy Lab(以下:CAラボ)を開設しました。

オンラインサロンとは、オンラインを中心に、同じビジョンを持つ方々で集う会員制コミニティです。

私がイメージするオンラインサロンについては過去に記事にしていますので、気になる方は、こちらもご参照ください ⬇️

CAラボのコンセプト

『自信と根拠を持って臨床に取り組める』まさに、このコンセプトを追求しています。

なぜこのコンセプトであるかというと、私は以下のような経験をし、困った経験があったからです。

私自身が臨床で担当させていただいた患者さんのリハビリに、自信も根拠をまったく持てずに、常に不安を抱えながら臨床に取り組んでいた過去があります。

正直、自分のしている内容に不安を通り超して、これでいいのかと怖い時もありました。あまりにも分からないため、患者さんに少しお持ちいただき、急いでスタッフルームに走り、教科書を確認してから臨むような時までありました。

そのようなことから、先輩に自分のリハビリ場面を見られるのが怖く、仕事の後に「今の患者さんになんで◯◯の評価をしたの?」「なんで◯◯のアプローチをしたの?」と確認されることが、本当に不安でした。

どうして、学校で沢山勉強して国家試験も合格したのに、こんなにも分からず辛い想いをするのだろうと悩みました。

そして、臨床は基礎知識を応用することと、様々な知識を総合的にまとめて判断していく必要があるということが、少しずつ経験的に分かるようになりました。

その結果、臨床の疑問をなぜ、なぜと突き詰めて考えていくと、ほとんどのことが、解剖学的情報に辿りつくことに気が付きました。それと同時に調べていくと、教科書の解剖学の知識だけでは情報が足りないということが分かってきました。

そのような背景から私と同じ悩みを抱えている方がいるはずだ! 私が学んできたことを、少しでも多くの方に届けたいと思い、セミナーを通じて私が学んできた知識を発信させていただくようになりました。

ただ、セミナーをさせていただくと、新たに気付きがありました。

それは、セミナーでは多くの方々とお会いでき沢山の刺激をいただけるため、とても好きなのですが、どうしても単発的になりやすく、お伝えできる人数、日時、会場に限界があり参加できる方が限られてしまいます。そのため「違う日にちに開催してほしかった」、「◯◯都道府県でもやってほしい」などのご意見をいただくようになりました。

またセミナーでは会場の使用時間の関係等でセミナー後にディスカッションを行う時間も限られてしまいます。今までもセミナー終了後ご質問のために多くの方が並んで下さっているにも関わらず時間の関係でお応えできずに終了になってしまうことがありました。


これらの課題を解決したくブログでの情報発信を開始しましたが、ブログもやってみた結果、新たな気付がありました。

それはブログでは情報発信がこちら側からの一方通行になってしまうということです。

そのようなことから、セミナーとブログの課題の両方を解決してくれるのがオンラインサロンであると感じました。
CAラボは専用の非公開グループです。そのためクローズドな場であり互いに意見交換など積極的に交流がしやすい環境です。
人数、日時、会場に制限なく、多くの方々と継続的に段階を踏みながら専門性を高めることができます。

CAラボのコンテンツ内容

CAラボの具体的なコンテンツについても、よくご質問をいただきます。

サロン内では『臨床解剖学大辞典』と題しているのですが、全ての組織の、基本的な解剖学的情報を元に、触察(体表解剖)を行います。基本的な解剖学的情報は”知識”です。そして触察は”技術”です。よって知識と技術を磨きます。

さらに、それらの知識と技術を日々の臨床の評価とアプローチに応用していき、臨床推論の実践編まで皆で考えています。

ここの段階で教科書レベルの話では解決ができない時が多く、また国内の情報では限られてしまうので、CAラボの情報の99%は英語、ドイツ語、フランス語の論文やテキストを中心に発信しています。

私自信が大学院の博士課程の時に英語の論文以外にドイツ語やフランス語のテキストを読むトレーニングをしていただいたことが、サロン内でも活きています。

おかげさまで毎日の発信を継続できており、2年ちょっとの期間で記事や動画の数は700記事を超えてきました。

2年以上のサロン運営で気が付いたことたこともあります。

それは、サロン内では同じ内容を発信することがなく、常に新しい内容を発信できるということです。

どうしてもセミナーなどは、最初に大切な部分は繰り返し話をしていく必要があり、二回目以降のご参加の方には、一部同じ内容をお伝えすることになってしまいます。

それに対してサロンの場合には、大切な部分を補足したい場合には、過去の記事No.◯で書かせていただいているのでご確認下さいとお伝えするだけで良いため、効率的に新しい知識と技術を常に学ぶことができることに気がつきました。
毎日新しい情報を発信するというのは、とても大変ではありますが(^^;;、おかげで私自信も、この2年でとてもレベルアップできたことを実感しています(最初の頃は一つの記事の発信に3時間以上の作成時間がかかっており、家庭、仕事、大学院の研究の両立に本当に苦労しました。

2021年の今年度からは、サロン内では『オンライン症例研究大辞典』と題しているのですが、これは『臨床解剖学大辞典』の700記事を超える内容を臨床で実践した結果、どのような反応が確認できたかを共有するという段階に入ってきました。

この『オンライン症例研究大辞典』の数が増えれば増えるほど、より実践に活かされると思っています。

また、2月からは森島先生と共同での運営をはじめました。

理由はサロン内でのアンケートで、「英語の論文が自分で読めるようになりたい、書けるようになりたい」というご希望を多くいただくようになったため、それなら英語を専門にしている先生にお願いできたら、サロンのメンバーの先生方に最も有益であると感じたためです。

今後は英語のトレーニングも重ねて、最終的にはサロンの皆様が英語での発表や、英語で論文や記事を書けるようになり(既にされている先生もいらっしゃいますので、ご希望の先生においてはのお話です)、世界的に発信できるようにしたいという夢を描いています。

サロンも3年目に突入し、毎日の発信の他に、研究や商品開発のプロジェクトもはじまりました。サロン内から研究や商品などの実績が今後沢山、世の中に出ていくと思います。

サロンの無限の可能性を感じながら、これからどのようにCAラボが進化していくか自分自信が楽しみです。

オンラインサロンCAラボのホームページは↓↓


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