見出し画像

大谷翔平選手が教えてくれた「人生を楽しみ尽くす方法」

◆自分の力を出し切れば、楽しむことができる


 「よく人生を楽しもう!」とか「仕事を楽しもう」とか言われるけれど、なかなか実現できない永遠のテーマだと感じているのは私だけだろうか。
 
今回は1年前になるがWBC(ワールドベースボールクラシック)の日本×イタリア戦を観て、「楽しむ」ということはこんなことなのかと教えてもらった。大谷選手の魂のこもった一球一球、そして打たれても「次もがんばります!」と笑顔でいる姿は、まさしく楽しんでいるとしか言えない。
 
チームが勝つために、自分のできることをやる。自分の力を出し切ることこそ「楽しむ」ことだと証明してくれた。もし試合に負けたとしても、試合を楽しんだことは後悔しないと私は思っている。涙が出るのは自分を褒めてあげたい嬉し涙だ。
 

◆周りが気になってしまったら、自分を実況中継せよ

 
大谷選手の凄いところは、誰かと比べることなく自分の限界に挑んでいることだと思う。誰かと比較すると、途端に周囲を意識するようになり自分の力を出せなくなってしまう。そんな選手がいるのも事実。
 
いったん周りを気にしすぎると、緊張したり無駄なところに力が入り過ぎたりして、本来の力を発揮できなくなってしまう。これは、しっかり覚えておいて欲しい。
 
しかし、そうは言っても誰かと比べてしまうのが人の性(さが)。そんな時にお勧めしている「自分を実況中継する」を、ぜひ実践してほしい。もしかしたら、大谷選手もやっているかもしれない(笑)。
 
「私は、誰かと比べている。だから力が入っているな」と、自分の考えや気持ちを心の中で実況中継できると冷静になれる。
 
何かチャレンジしてできないことが、できるようになっていく。この時に味わえる自分の力を出し切っている感覚こそが、「楽しむ」ことではないかと思う。自分の力を出しきることに間違いも失敗もない。だから、今持てる自分の力を発揮してほしい。
 
失敗を恐れるのは、誰かを気にしているから。周りにいる多くの人は、あなたが失敗することを嫌うのではく、あなたが失敗に向き合わないことを嫌う。
逆に失敗しても、また目標達成に向けてチャレンジする人を好きになり応援したくなる。誰もが反対した二刀流を実現させた大谷選手は、まさしくそんなチャレンジする人だ。
 
 
◆トルコでの不意打ちのベリーダンスも実は楽しんでいた
 
前回の記事「トルコが私に教えてくれたこと。「本気になる」「カッコつける」「困った時こそ助ける」

で登場した「トルコでのベリーダンスへの挑戦」も、大谷選手のおかげで私は楽しむことができたのだと気づくことができた。
 

 ダンスの上手な人と同じように踊れないことはわかっていた。そこで、上手に踊ることを良しとするのではく、私は自分のできること、自分の持てる力を発揮することを良しとした。だから楽しむことができたのだ。
 
大谷選手と比べると、私の挑戦なんて大宇宙と砂粒くらいの違いかもしれないが、自分基準だとしてもやり切った感覚があるからこそ楽しんだといえるのではないかと今思う。
 
読者のみなさんも普段の生活や仕事のシーンでも、そんな自分の力を出し切れるシーンを一つ探してほしい。例えば、ボランティアや勉強会をやってみる。お店であれば「ありがとう」の数を一つでも増やしてみる。そんなことでも十分。仕事であればスピードを一秒でもあげてみたらどうだろうか。
 
一つアドバイスさせてもらうと「直感でやってみよう」ということ。映画『トップガン マーヴェリック』でも「考えるな、行動しろ!」と言っている(笑)。
 
やってみないとわからない。やってみて好きになることもある。これが人生の先輩となってしまった年齢に達した私からの「愛のあるアドバイス」だ。
  
◆限界に挑戦することは死ぬまでできる
 
だた、これも前に「後でできると思ったら大間違い。人生にはタイミングがある/海外旅行のすすめ(前編)」

という記事で紹介していることだが、人生には体力・気力・消化力があることを忘れないでほしい。
ダイナミックなことは、なるべく若い頃に挑戦することをお勧めする。不可能だとまではなかなか言い切れないが、年齢とともにできることは限られていくのが現実。
 
「おいおい、それでは歳をとったら挑戦できないのか? 希望のないことを言うな!」と叱られそうだが、そんなことはない。
恐らく人生を楽しんだ人は、この世にさよならするとき、その体力もない気力もない制約の中でも自分の力を出し切り、自分を活かし切った人だと私は思う。だから希望はまだまだある。
 
最後に、人生に勝ち負けはないと私は考えている。あるとすれば、自分に勝つか負けるだろう。
 
自分の力を出し切り自分を活かし切った時が、自分に勝った時。人生を楽しんだといえるんじゃないかな。
 
「そんなこと言われても、自分、全然うまくいってないんだけど…」という声も聞こえてきそうだ。ただ、安心してほしい。というのも、人生なんて1勝9敗がほとんどだから…。
 
期待しすぎないほうがいい。たまに勝てば十分。仮にいつも勝つことができたとしたら、勝つありがたみに気づかなくなってしまうだろう。
 
この記事が配信される頃は、WBCは終わっている思うが、他国にも他の選手にも敬意を払う侍ジャパンが、どこの国の選手たちにも温かく応援してくれるサポーターとともに優勝していることを願いたい。
 

※作家たちの電脳書斎デジタルデン 出版事業部https://digi-den.net/より転載
 
人の可能性を最大化させ、日本を再び世界のリーダーにする」という未来実現のために、全国の企業に対し「会社の未来を担う次世代リーダーを育成する」ための活動を行う。
吉田裕児の紹介ページは→ https://yoshidayuji.com

 



上司と部下が生き生きと活躍できる職場作りを目指しています。いただいたサポート費はさらなるクリエイティブな活動に使わせていただきます。