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「電気つける?」に毎回驚かされる話

これは人と住み始めてわかったのですが、わたしは自分が思うよりもずっと「暗めの部屋」が好きらしい。いや、好きとか嫌いとかいうレベルではない。明るさによって気持ちが大きく左右されてしまうのだ。明るかったり白かったりすると心がざわざわして、頭を使うような作業はほとんどできなくなってしまう。白い電気の下にいる時は、頭を使わなくて済むようなことしかしていない。

夕方を過ぎてから家の作業部屋で作業をすると、

「え、なんでこんな暗いの!?つけるよ!」

パチッ

「わ、びっくりした!つけてもいい?」

パチッ

というやり取りが発生する。

もちろんみんなの部屋なのでつけてもらうことは大いに問題ないのだけど、「暗かったら明るくする」というその発想に大変感心してしまう。

会社でもイマイチ集中し切れないのは、白熱球が強いせいかもしれない。白い明かりはなんだか監視されている気分になる。夜、会社の電気が消える時間になるとびっくりするくらい落ち着くし、「よし、今からやるぞ!!」という気持ちになってしまう。(早く帰れ)

ちなみに、お日様の明かりは好きである。

できればちょっとお日様が指すくらいの場所だけで暮らしたい。


「電気つける?」と聞かれる瞬間は、毎度ちょっとだけ無になる。

これからあと何回訪れるのかな、「電気つける?」

(帰ったら普通に電気つけるし、嫌ということではないよ)

生きる。 解釈が交わる世界で、手を取り合いましょう。