フォントとデジタルメディア界隈

フォントの日に思ったことの続きを少し。

昨年、Type& 2017というタイポグラフィのイベントでお話をさせていただき、フォントデザイナーの方々とも直接お話させていただく機会があったのですが、「Webのことはわからない」と言われることがとても多かったのです。もちろん、謙遜の部分が多いと思いますし、紙についてわかっていることのレベルが高いので、それと比較するとということでもあるのでしょうけど。

でも、現在の状況を考えると、フォントのことを考えるうえで、ウェブなどのデジタルメディアを考慮することがとても重要なのはあきらかです。それはわかりつつも、フォントデザイナーの方々とデジタル系のクリエイターのつながりが、なかなか深まりにくいというのは、なんとかしていきたいと思うんですね。僕自身も、社交的なほうではないので、むずかしいのですけど。

フォントワークスさんは、定期的にデザイナーと藤田さんをはじめとするフォントデザイナーの方々とが交流する会を企画してくれたりしていますが、こういったことが、もっといろんな形でできるようになったらと思います。半年に一度くらい、数人集まって話をする機会を作るだけでも、なにかが変わるきっけになることってあると思うんですよね。問題意識をもった人を集められれば。

そういう意味では、フォントの関係者が集まる、フォントの日やType&といったイベントはとても重要だと思います。ネットで人がつながる時代ではありますが、人がリアルに集まるということは、本当に貴重なことですので。できれば、そこから何かが生まれてくるきっかけになるような企画・仕掛けをできるだけ考えてほしいと思ってしまいます。今回のフォントの日はセミナー的なスタイルで、あまりお話する余裕がなかったですし。

こういうことは、自分も含めて、だれかが行動を起こしていくべきなのでしょうけど、何か力になれるようなことがあれば、お気軽に声をかけてみてくださいね。

Type& 2017
http://www.typeand.net/

ちなみに、ここで持っているのは、アイルランドの楽器バウロン。
バウロンの音は、これの、ドンドンという音です。

バウロンを使ったサウンド


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