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第四回Rappers選手名鑑 City Girls, DaniLeigh, Bhad Bhabie, etc.

これで4週目に突入したんですけど、ここまで読んでくれてる人ありがとうございます。最高だぜマジによ...

自分が監修してる「10代のためのHIPHOP」のプレイリストもよろしくお願いします。ちょいちょい更新してます。ガチによ...

25歳以下のラッパーを対象に、毎回テーマ決めて10組ずつ選ぶ勝手に作ったコーナーなんですけど、今回はFemale Rapperさんに絞って紹介したいと思います。

XXL Freshmanでは、2019年になって史上初めて女性ラッパーが3人選出され、ゆっくりではありますが、時代は確実に変わっているようです。データでも何と無くですが、それがみてとれます。

2010年からBillboardのHIPHOPアルバムランキングでTop10入りしたものは324存在するそう。その中で女性アーティストはたったの1.9%というのは、女性にとって本当にタフな10年間であったと思います。その1.9%のほとんどが、Nicki Minajの女王システムであったと考えると、新しいラッパーが生まれにくい環境であったのも事実です。

2018年にCardi Bがブレイクしてからは、はっきりとその構図が変わりました。

今年に入ってからは、Nicki Minaj、Cardi B含む7組のアーティストがHot 100のチャートにランクインしたことからも、女性がHIPHOPで力をつけ始めたのは明らかでしょう。

てわけで、これからガンガン盛り上がってくるでしょうFemale Rapperから、10組紹介します。どうぞ。

City Girls

MigosやLil Yachtyを擁するQCからの次なるスター。Drakeの「In My Feelings」へのサプライズ参加、「Act Up」「Twerk」のクラブアンセムとしての定着は、彼女らの知名度を上昇させた。Offsetが刑務所から戻ってくると同時にMigosがヒットしたように、相方のJTが戻った日は、新たな流行が生まれる時だ。

DaniLeigh

マンブルラップにダンスとR&Bと笑顔を持ち込んだようなアーティスト。シンガー、ダンサー、ラッパーと、どの枠で切り取っても高いクオリティーでパフォーマンスできる能力を持つ。インスタ経由でLil Babyにリーチし、リミックスまで漕ぎ着けたのは、彼女のファンベースが巨大になったことの表れだろう。

Bhad Bhabie

問題児としてテレビ番組に出演した際、そのやんちゃさから一時期SNSでバズりまくる。ネットのおもちゃにされ一発屋に終わると思われたが、彼女の場合はラップのスキルで生き残った。ありがたいことにカラオケに「Hi Bich(Remix)」が入っているので練習しよう。

Cupcakke

パンチの効いたリリックとでも表現するべきだろうか。つまりは、スーパー超ド下ネタで構成される彼女の楽曲たち。彼女の高すぎるラップ技術が、全てを芸術に変えてしまった。あまりに過激なためエロばかり注目されるが、世の中を捉え批判する能力も一級品だ。マイノリティの立ち位置の彼女なりの表現で変えようとしている。

Yung Baby Tate

現在、アメリカはHIP HOPが始まって以来、最大のベビーブームが到来している。というのも、ステージネームにBabyをつけたラッパーが次々とヒットしているからだ。そのうちの1人Yung Baby Tateは、歌唱力、ラップスキルに加え、プロデュースも自分自身で行なっており、その将来有望すぎる才能がフックアップされる日も近い。

Molly Brazy

彼女が注目を集めた理由は、幼い子供に銃を突きつけたバイラル動画であり、決して賛同できるものではなかった。しかし、ここまで完璧にデトロイトのビートを乗りこなしているフィメールラッパーを、見逃すことほど勿体無いこともない。複雑な子供の頃の経験を、ラップを通して伝えている。

Lightskinkeisha

2017年から「Weather」や「Treadmill」とヒット曲をコンスタントにリリースし、ついに「Ride Good」が1000万回再生達成。Youtubeの登録者数が10万人、インスタは100万人とSNSを中心に頭角を表してきたラッパー。彼氏はラッパーのCoca Vangoで、カップル共同垢的なチャンネルも開設し、ジョイントEPも制作予定と話している。

Melii

ハーレム生まれの22歳。「Bodak Yellow」のリミックスが注目を集め、続くシングル「Icey」はRihannaがインスタでシェアしたことで、多く人に認知される。レーベルとの間でトラブル続きであったが、インタースコープと契約してからは、A Boogie Wit Da HoodieにTayane Taylorと、NYのスター達と積極的にコラボしている。

Bali Baby

飛び抜けたヒットはまだのように感じるが、Lil Yachtyの「Dipset」をサンプリングした「Banana Clip」や、ポップロックにインスパイアされた『Baylor Swift』など、個性がひしめくアトランタでも一際目立つ楽曲をリリースしている。「Playgirl Gang」という名の個人ブランドも展開しており、幅広い活躍に期待だ。

Tokyo Jetz

T.I.を代表とするHustle Gangに加わり、先月妊娠を発表するなど、ラッパーとしても1人の女性としても、次のステージに進もうとしているフロリダのニューカマー。Kavin Gatesのツアーにも帯同し、次のリリースに注目が集まるところ。


以上で10組終了です。冒頭でNicki Minaj1人勝ちであった10年間について触れましたが、言ってしまえば彼女のラップのスキルが高すぎたことが原因かもしれません。事実、多くのFemale Rapperは、影響を受けたアーティストにNickiの名をあげています。Bali Babyの言葉を引用してみましょう。

『(女性ラッパーに関していうと、今まで聴き続けていたのは)Nicki Minajだけ。Lil KimだったりTrinaは「私がしゃぶって...」みたいな内容ばっかりでほとんど聴かなかった。私のタイプじゃないからね。Nicki Minajは彼女らにはない、いろんな才能を持っていたんだよ』

Nicki Minajに影響を受け徐々に力を蓄えていた女性ラッパーたちは、Cardi Bがシーンに切り込んだ結果、その隙間から燻っていた才能が自由に弾けているように感じます。

クイーンは誰なのかとかそういう話はなしに、それぞれの才能を楽しむ環境作りができるといいですね。それでは、バイバーイ。

written by Yoshi

photo by https://youtu.be/QryoOF5jEbc 

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