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RIP JUICE WRLD

Juice WRLDほんとに好きでした。死ぬほど曲も聴きました。とりあえず何か残して置きたかったので、思いついたことを書きます。

2018年の3月からトロントに留学することが決まっていたので、2月はその準備で忙しかった記憶があります。そんな時Lyrical Lemonadeから出たAll Girls Are The Sameにとことんハマっちゃって、準備どころじゃなくなってました。それが最初の出会いです。

ツイッターではもちろん、友達にもオススメしまくりました。やばい奴がシカゴから出てきたぞ、と。Apple Music探しても他の曲がなかったので、SoundCloudのアカウントからひたすらに昔の曲を聴きました。Moonlightが一番よかったですね。ハネたのはLucid Dreamでしたけど。

ごめんなさいと思いつつも、公式で上がる前はApple Musicに違法で上げてる人のやつを聴いていました。とにかくJuice WRLDの情報に飢えてたんです。

今でもそんなに英語ができるわけでは無いんですけど、留学前は本当にカスみたいな英語力だったので、「All Girls Are The Same」の歌詞をひたすら調べて勉強してました。sorrowとかagonyとか知らない単語だったので、悲しいこと歌ってんなあと思いながら、トロント出発する頃には歌詞覚えてるくらいにはなってました。


少し経つと『Goodbye & Good Riddance』がリリースされて超テンションが上がったのを覚えてます。個人的には「Candles」と「Black & White」がどタイプでした。留学してたときは結構真面目に図書館とか1人でこもってたので、助けられたって言ったら大げさですけど、かなりモチベーションにさせてもらってました。あのアルバムもゲストはLil Uzi Vertだけなんですけど、Juiceの作るメロディーラインが本当にツボで飽きることなく聴きまくりましたね。多分みんなも聴きまくったんじゃ無いですか。


自分はトロントを出たあとマイアミに1ヶ月ほど滞在していたのですが、そこでフローという友達ができました。30歳くらいのフランス人なんですけど、いろいろ話し合う部分が多くて、週4くらいで遊んでたかな。彼はマイアミ大学でプログラミングの勉強するトランプ支持者、という変わったタイプだったんで、何回か軽い言い争いとかあったんですけど、まぁそれも勉強でしたね。 

ちょうどJuice WRLDがKillyとFlipp Dineroと一緒にライブする機会があったのでせっかくだからと誘ってみたんですけど、知らないから行かないって思ったより即答されました。

誘うまでにスピーカーでちょいちょいJuice WRLDの曲を流すっていう草の根活動をしていたんですけどね笑

ただ「Lucid Dreams」がJuice WRLDの曲と知った途端、態度が変わって急に行くと言い始めました。ミーハーかよって突っ込んだの今でも覚えてます。

実際に行ってみるとフローが一番テンション上がってたので笑いました。彼ハイになるとめちゃくちゃ挙動不審になるんですけど、Killyの時点でそれでした。

これが来た瞬間横で超はしゃいでて、なんか誘ってよかったなーと思いましたね。

このライブ以降KillyとJuice WRLDにハマったらしく、家行くと常に流れてて、極端なやつだなぁと思いながらも、内心めっちゃ嬉しかったです。

フローとは1ヶ月くらいの付き合いだったんですけど、『Death Race for Love』が出たときは連絡取り合ったりして、なんかJuice WRLDが自分たちを繋いでたなーと今になって感じます。


日本帰ってからも相変わらすJuice WRLDは好きなアーティストで、いずれくる来日に向け、カラオケでRobberyの練習を1人でしたりしてました。

そしてちょうど2週間前、ワンオークにJuice WRLDが来るっていうんで行ったんですけど、かっこよかったですねー。お腹がちょっと出てるのがまた可愛らしいんですけど、マイク持つと本当に人が変わるというか。フリースタイルでどんどんバースが溢れ出てくる姿は、本当凄みを感じました。

「Mask Off」とか人の曲もガンガン歌ってて、シンプルに音楽が好きなんだと響きました。トロントでも体験したことないような人の波がフロアで起きてて、Juice WRLDやっぱ人気なんだな、と思いました。素人っぽい感想ですけど。



自分はお金持ちでも、貧乏でもなく、比較的恵まれた家庭に生まれて、それをどこか普通だと思ってたとこがあったんですけど、HIPHOPに出会ってからその考えがどんどん変わっていったように思います。

自分と同じくらいの年齢なのに、HIPHOPの世界には全く別の生き方をしている人がいるということを知れました。

1人1人状況は違えど、なんとかしてそこから抜け出そうとしていることにかなり影響を受けました。

就活を始めると世の中を変えたいと話す人に多く出会ったように思います。ただ彼らの考える世の中は本当に狭く、採用する側もものすごい狭い範囲でしか評価してくれません。

今何が起こっているのかをHIPHOPを通して見る必要があると強く感じます。リスカをバカにしたり、ドラッグユーザーをバカにしたり、そんなことしている人が変えれる世の中なんてしょぼいものでしかありません。

自分が日本でHIPHOPが広がって欲しいと思う理由は主にこれです。

自分より100倍苦しい生活をしている人たちが、それをアートに変えて表現しているのを、世の中はもっと注目するべきです。これほど美しいものを見逃していることに、そろそろ気づかなければならないです。そしてそれを変えてかなきゃなりません。

Juice WRLDは先頭に立って、心の苦しみを伝えているアーティストでした。彼の巨大なファンベースは何よりの証拠です。亡くなったことが本当に悲しくてありません。本当に信じられないです。

死ぬまでJuice WRLDの曲は聴き続けると思います。素晴らしい音楽を残してくれて感謝です。

RIP Juice WRLD




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