見出し画像

『2月の勝者』18巻を読んで、自分の受験を思い出してみる。

こんにちは。
実は、『2月の勝者ー絶対合格の教室ー』を、刊行開始からずっと読んでいます。
先日最新刊の18巻が発売されたので、早速読んでみました。

受験結果がみるみる判明。

うーん、やはりこうなるか…。

現代の中学受験のリアルがとてもよく伝わってきます。
熾烈な競争の中で必死に戦う子ども、支える親…。
合格の喜びと不合格の悲しみ。
これを、小学生が経験するということの意味をどう捉えるのか。
こうした経験が成長をもたらすと考える方もいらっしゃれば、
こんな思いを子どもにさせるのは可哀想と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
多分、どちらも正解なんだろうな、と思います。

中学受験関係の本も…

かくいう私も、中学受験関係の本を担当したことがあります。
3年近く前になりますが、国語指導のカリスマ・ふくしま国語塾の福嶋隆史先生に、
『ふくしま式で最難関突破!男女御三家・難関校 中学入試国語を読み解く』という本を書いていただきました。
ふくしま式のメソッドを徹底解説し、その後、各学校の問題を解いていきます。
再現性を重視し、明確な根拠に基づいて答えを出す。そして、学校に一切忖度することなく、悪問だと思うものは容赦なく批判する。まさに切れ味抜群の一冊です。

福嶋先生の解説の切れ味が爽快です。

お蔭様で今もご好評を博していますが、編集をしていた時は「こんなに難しい問題を小学生が解くのか」と、とにかく驚きました。
そして、確かにこの問題ができる子であれば、確かに大学入試は楽勝だろうな、と思った次第です(少なくとも国語に関しては)。

この本については、実は中学受験以外にも、高校受験や大学受験でも使えると思っています。何となく国語をやり過ごしてきて、どうやって勉強したらいいかわからないという中高生にとっても役立つと思います(裏を返すと、それぐらい中学入試の国語は難しいということです)。

論理的思考力を身に付け、長文を読み解き、答える。こうした能力を身に付けることが楽しいと思う子どもは一定数いるだろうことは想像に難くないですし、そういう子にとって中学受験は非常に貴重で有意義な経験なのだと思います。

、苦手な子どもや、発達段階的にまだ勉強するモードになっていない子どもにとっては、非常にシビアな経験だな、とも思いました。
特に東京近辺に住んでいると、そうした子どもの特性に関係なく、周囲が受けるからという事情で、中学受験を選ばざるを得ない人も一定数いるのでしょう。

親御さんにとってみても、ご自身が中学受験経験者であれば、それほど違和感なくお子さんにも薦められるのでしょうが、そうでない場合、それなりに葛藤があるのではないでしょうか。

私自身、未就学の子どもが3人いますが、
これから子どもたちをどう育てていくか、色々考えている最中なので、
『2月の勝者』を読みながら、色々モヤモヤしてしまうところもあります。

で、お前は一体何なのだ

ということで(笑)、自分自身の文脈を伏せたまま、この話をしていってもリアリティがないので、私自身の話をします。

私は、中学受験は未経験です。
親が転勤族だったこともあり、いつどこにいくかわからず、
3人兄妹(私は長男で、妹が二人います)ということから
お前だけにお金はかけられない」ということで、
「中学受験」の存在を知らされないまま公立中学に進みました。
その時(90年代前半)は埼玉県北部の市に住んでいましたが、
同じクラスの子のうち、確か2人が私立中学に進みました。

その後、中学2年生の夏に、親が千葉市に家を購入して転居し、
最後の転校をしました。
埼玉にいた時は、公立中学の上位層は別学の公立進学校に進むというのが王道。
私が住んでいたところからは、男子であれば春日部高校を目指し、さらにできる生徒は浦和高校を目指す、という流れがありました(奇しくも、通っていた小学校は浦高の古河マラソンのルートになっていたことを大学に入ってから知りました)。

埼玉から千葉に引っ越すとき、通っていた小さな学習塾の塾長先生に言われたのが、
「埼玉でいう浦高に相当するのが千葉高で、あっちは共学でしかも浦高よりも東大合格者数も多いから、高校入試は激戦だよ」
という言葉でした(90年代中盤の話です)。

え、トップ校が共学なの?

と、当時の埼玉県民としては驚きましたが、
全国的にはそっちの方が多い、ということは大人になってから知りました笑。
とはいえ自分には全く縁のない世界の話だと思っていて、中2の2学期はスーパーファミコンに明け暮れ、「シムシティ」と「聖剣伝説3」で終わったのでした。

そろそろ…ということで、冬期講習で地元の塾に入り、テストを受けてみて初めて「偏差値」というものを経験しました。

その結果…。

続く!(笑)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?