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14話-減量の苦しみから〇〇が起きた!in長崎インターハイ①

高校2年生の頃、インターハイに出場させてもらった。

森本さんは俺の1個上なので、最後のインターハイとなる。

パンチスピードも数ヶ月前よりUPして、中国大会で負けた上林選手に勝つ!ということだけを胸に挑みにいった。

まだ語っていなかったが、長尾は非常に接近戦が弱い為(接近戦とは相手と体がぶつかるかどうかの距離で、要はめちゃ相手と近い距離で戦うこと)

接近戦の戦略をなんとなく考えいた。

フィジカルも当時非常に弱かった。相手とぶつかった時にバランスを先に崩すのは俺だったので、下半身強化だ!と思ったが、インターハイまでに逆算したら間に合わないなと感覚的に思っていた。

じゃあもう諦めるか!と言われれば、長尾は諦めない笑

じゃあ接近戦になった瞬間、めっちゃパンチ打って(理想10発)ポイント稼げばいいやと思ったことを覚えている。軽くてもいいから、とにかく連打!みたいな。



真面目な森本さん(先輩)

現在ワンバランスボクシングジムの会員の赤川くん(同級生)

あと試合には出ないけど、選手の手伝いということでついてきた後輩ちゃんたちと長崎県へ向かった。

県外に行く時は今でもそうだが、ワクワクするものだ。見たことない景色、食べたことない物、さまざまある。

でも僕らは県外に行っても楽しくないのだ。


なぜなら減量があるからだ笑

試合の数日前は激しい練習がない。天国っちゃー天国だけど、地獄と言っちゃー地獄。笑

なぜなら体重を落とす為の運動があまりしてはいけないからだ。

理由は簡単。体に疲れを残してはいけない。


長崎県の小浜市という温泉がめっちゃモクモクの街に着いた。

ここがボクシングの試合会場となる街だ。

思いっきり田舎だけど、住むにはいいところだなーと思う街並みだった。

民宿みたいな宿に泊まり、その日はフリーという感じだった。

暇なので、森本さんとお散歩をしたことを覚えている。

でも森本はこの記憶がない笑

なぜかは今後わかります笑

次の日はインターハイの開会式で試合はなかった。

小浜市という街の温泉街の海沿いは非常に歩道側が整備されてて、かなり広く作ってあった。そして何より、海がめちゃくちゃ綺麗だった。透き通ってて、下までガッツリ見えた。海の真横に温泉があって、無料で勝手に入れる仕組みのところがあった。海も夜になるとライトアップされていた。これが本当に綺麗でビックリ!

海の底にライトが埋めてあって、海が光ってるのだ!

これはほんと綺麗!!!!

ここが小浜市  https://www.obama.or.jp

次の日は第一回戦目なので、今日はとりあえず汗をかく運動をした。

その時事件は起きた!!!!

俺も体重管理が大変だったか少しだけ余裕があった。長崎出発目に

54、3キロぐらいで、(試合の体重は54、0)

試合1日前に53、4キロとか余裕が出てる感じだった。

長尾はとりま安心していた。そして同級生の赤川くんも余裕の1キロ余裕ぐらいの状況だった。

一方森本はどうだろう笑

森本さんは800グラムか500グラムぐらいオーバーしてたかな。

ちょっと記憶が曖昧なんだけど、結構オーバーしていたと思う。

減量というのは試合寸前になればなるほど、水分を取らない。

ご飯はほとんど食べれない、水はほとんど飲めない、しかも真夏!といった状況だ。

真夏の中、服装はというとサウナスーツといって空気を逃すところがにないぐらいのカラダが常にサウナ状態になる服を着てやっていた。

俺も赤川くんもそうゆう服を着て運動していた。もちろん森本さんも。

運動終わった後に、

ヤバイ!!

ヤバイ!!

ヤバイ!!!

出川さん並みのヤバいを連呼している奴がいる。

それは森本さんだ。

長尾!一滴も汗が出ない。ヤバい。どうしよう。と言ってきた。

俺は何も言ってあげることができない笑

しかも運動終わった後でも体重オーバーな状況。確かにそれはヤバすぎる笑

森本危うし!!



と、その時、

あの温厚な森本さんが!

あの誰にも優しい森本さんが!

あの天使のような森本さんが!あっそれは言い過ぎか。天使に謝らなくては‥



赤川くんにキレたのだ!!!笑笑

森本「オメェ体重に余裕があるんだけんそのサウナスーツ脱げ!」

赤川「えっでも落とせるだけ落としたいし…」

森本「いいから、脱げや!!」

そして赤川くんは服を脱がされる笑


これが理想的な完璧なパワハラというやつだ笑


でも俺にはそれを言ってこなかった笑

長尾は森本を回避した!!!!(ドラクエ風)


俺は昔から八つ当たりをされることがあまり無いキャラだ笑

なぜなら俺に八つ当たりすると13倍ぐらいで返してやろうと作戦を練って実行するタイプだからだ笑 今はそんなのないよ笑

いじられるというのは悪事ばかりでも無い。コミュニケーションツールとして利用する場合もあるだろう。

でもしかし

あまり、いじられたくない、八つ当たりされたくないと思っている人がいるのなら

アドバイスがある。

1のイジられがきたら、13倍ぐらいにして返してやろうと計画を作り、実行しろ笑。1の攻撃に1で返すから2となって返ってくる。もうコッパミジンにする計画を練ろ笑

っていうのは20歳ぐらいまでかな笑

それ以降はなんの生産性もないし、損するだけなので、NGっす。

でもこの13倍にして返してやろうという思考がボクシングで役に立ったと思う。





部屋に戻るといつも決まって森本さんはすることがある。

すぐ音楽を聴こうとイヤホンを付け始める。

そんなにたまらなく聴きたい音楽があるのだろうか笑

俺も試合前には音楽を聴いていたけど、森本さんほど、イヤホンを部屋で付け続けている人はいない笑

その当時の思い出の曲といえば、Hawaiian6というグループの曲だ。

今でも好きだけどね。Hawaiian6を聴くと今でもインターハイのことを思い出す。

これがHawaiian6  https://www.youtube.com/watch?v=ecI2pik6c60


部屋の中で森本は相談してきた。

森本「体重が落ちないんだけど、どうしたらいいと思う?」

森本さん、残念だ。長尾に質問した時点でグッバイなのよ笑

長尾「えっダイエットコーラ飲めば大丈夫だと思うよ」片手にコーラを持つ長尾。

そしてぐびっと一口飲む長尾。

減量で試合近くなるとほどんど水分が取れないので、体重で苦しんでる森本さんの前では絶対NGの光景なのだ。

そして長尾は一切悪気なく、言ってしまった。今でも反省しているが、本当に捻り出したアンサーがこれだ。

長尾「森ちゃんもちょっと飲みない!体に水分がないから汗でないんだよ。ほら。グビッと!」悪魔の声だ笑


そしたらなんと!森本さんが!あの森本さんが!!!!!!


長尾くんに!!!!!!!!!!!!

キレた!!!!笑



森本「飲めるかーーーーーーー!!!!!」

俺から背を向け、スネていた笑

カワイイ…笑


そこから森本さんは俺に話しかけてくれなかった笑


そんな様子を気にする事なく、長尾ものんびり過ごしていた笑


その夜に体重がちょっと下がった!と言って、俺に話しかけてきた。

そこから通常通りの会話に戻った笑


次回は長崎インターハイで世界チャンピオンたちと出会った話をします。

ボクシング界のタレント多し!!


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