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【シン・ウヨク論3】 サヨクはなぜ破綻するのか

 公務員というのは、民間企業に比べて、かなりサヨク的というか、社会主義に偏った職場であり、まあ、それもそのはず

「すべての市民に対して、公平であり、公正に職務を行う」

という意味では、そりゃあ、左がかっていても仕方ない部分はあるでしょう。


  さて、ちょっと面白い記事がありました。

盗聴で浮き彫り、役所の「敵を引きずり下ろす」文化(ダイヤモンドオンライン)


 窪田さんという方の記事ですが、今回の兵庫県明石市長の暴言問題に伴って、

「市長の発言をいつも盗聴、録音し、リークしたやつがいる」

「そして、それはたいてい、職員である」

ということの闇を伝えておられます。


 なぜ、役所の公務員は、「相手を引きずりおろす」のか。

 その理由は、もちろん窪田さんが書いておられるとおり

”役所という世界は民間と異なり、競争がない。仕事ができる、結果を出した、という人が評価をされて、グングン出世をするというわけではなく、大きなミスや、キャリアに汚れのない人が取り立てられていく減点主義”

だからです。


 公務員の世界には、とても面白い(失礼)制度があります。

 いちおうタテマエ上は、「できる職員とできない職員はきちんと評価しなくてはいけない」ということになっているため、

同階級のAさんとBさんとCさんがいたら、ほんのわずかでも、その給与に差がつくはずだ

ということになるのは、理解いただけるでしょう。

 なので、昇給などに差があって、Aさんの昇給とBCさんの昇給が異なる、という制度が存在します。

 それを特別昇給というのですが、私も公務員時代に、事務のおねえさんから

「よしいえさん、今月特昇ついてますよ」

と教えてもらって、「なんじゃそれは」と思ったものです。

 明細を見てみると、たしかに昇給している。他の人とは異なり、私だけが特別扱いされているわけです。

 しかし、それは吉家ができる職員だというわけではけしてありません。

 どういうことか?

 簡単です。今回はAさんである私に特別昇給がつきますが、次回はBさん、その次はCさんと、

順繰りに、公平に平等に特別昇給

がついてゆくのです。

 これが、公務員的平等の世界なんですね。


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 こういう理屈ですから、サヨクの世界というのは、基本的には

「なにもかにも、とにかく平等であって、抜け駆けするヤツは嫌いだし、できるヤツも嫌い」

なのです。

 言い方は悪いですが、もういっそ、「それならいっそみんなで何もしない」ということを是とするような、そういうへんてこな部分もあります。

 公務員サヨクの考え方は、「プラスであること」「追加であること」「加算されること」を嫌うことにあります。

 それは「差」がつく元凶だからです。

(民間サヨクは、ちょっと違う場合もあります。会社員の組合だったら「賃金あげろ」とか言うので)

 なのでむしろ

「マイナスであること(○○をするな・させるな)」

「やめさせること(○○が負担だ)」

「コスト時間がかかること(○○するならこれくらいの時間をくれ)」

というニュアンスに置き換わることが多いです。

 わかりやすく言えば、勤務時間を越えて何か業務をしないといけない場合には

「それは職務命令なのか!」

「全員参加である必要はあるのか!」

「管理職だけでやればいいんじゃないのか!」

みたいな言説が飛び交う、ということです。 基本、○○しない方向で、ということですね。


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 このように、「プラスにならないように」「加算はしない」文化であるため、

「頑張って何か新しい成果を生み出そう」

ということは苦手です。 公務員は、税収が増えればボーナスが増えるわけでもないので、よけいにそうなります。

 そうすると、気にいらないことがあると、「相手を引きずりおろす」しか方法がなくなるわけです。

 安保闘争、学園紛争の頃のサヨク内部での内ゲバも、基本的には似た構造があります。

 平等と公平がモットーのサヨクでは、「抜きん出る者」が出現すると引きずりおろさなくてはならないのです。

 そうしないと、原理原則(と思っているもの)が抜きん出る者によって支配されて変わってしまうからです。

 しかし、実際にはヒトは群れで生活する動物だし、そこにはリーダーから末端までの階級ピラミッドがおのずと生じますから、

「トップはつぎつぎに追い落とされる」

ということが繰り返されるのです。

 だから社会主義国家では、粛清が繰り返されます。

(抜きん出そうになる勢力が出てくると、徹底的につぶされる)

 なので、国内の政治を見ていてもそうですが、サヨクの活動は基本的に下方修正されるため、

「劣化コピー」

が進みます。

 土井おたかさん以上の人が、現状サヨクから出てこないのは、そういうことです。以下の人しか出てこないようになっているのです。


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 そんなサヨクですが、現在の中国のように「上昇することを認める」ということに折り合いをつけると、政治体制としては維持できます。

 むしろ、現在中国では「上昇のためにはなんでもあり」な部分があるので、すでに

「平等と公平であることは、とりあえず無視する」

とよいわけです。(しかしそれじゃあ、サヨクではないよね)

 というわけで、結論としてはサヨクは破綻するのですが、だからといって単純に「ウヨクがその逆になる」というわけでもありません。

 このあたりはまたボチボチお話します。


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吉家孝太郎

平凡なサラリーマンにして、非凡なプチ物書きの吉家考太郎です。 主な著作 「営業刑事は眠らない」http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1211/16/news001.html
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