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松本山雅FCが、ヤバすぎた。

松本山雅FCというJリーグのチームがある。

このチーム、そして松本市は本当にヤバい場所だったということを伝えておきたい。


2019年6月15日、私はJリーグ「ベガルタ仙台」対「松本山雅FC」の試合を観戦するために、長野県松本市へ向かった。

会津若松から松本市までは高速道路で4時間半。

なかなか体力を使う長い道のりだった。(ちなみに私は運転を一切していないけど。)

天気は大雨。

試合会場のサンプロアルウィンは、ほとんど観客席に屋根がない。

ベガルタ仙台のホームであるユアテックスタジアム仙台は、客席とコンコースをぐるっと屋根で囲ってあるから雨でも心配なく観戦ができる。そんなスタジアムに慣れてしまっているので、アウェーのスタジアムではしばしばずぶ濡れになってしまうことがある。

スタジアムに到着し、しっかりと山岳用のゴアテックスレインウェアに身を包んだら、まず腹ごしらえだ。スタジアムグルメ(スタグル)は絶対に食べておきたいところ。

いただいたのは、山雅ビールと山賊焼き!

ブルーのリキュールが入った緑色の山雅ビールは甘くて不思議な味。山賊焼きは見た感じは鶏のから揚げだけど、肉の中までしっかりとニンニクと醤油の味が染み込んでいてじゅわっと美味しい!

試合は、1-0で仙台が勝利した。

サポーターの熱さは両チームとも、凄かった。

松本山雅の緑のサイリウム、ナイター試合に映えていた。

ベガルタのキラキラAURA(勝利の歌に合わせてスマホライトを振るパフォーマンス)も負けてなかったけどね。


で、本題に入るけど、松本山雅FCというチームはかなりのやり手である。

私が行ったJリーグのアウェーでダントツに、よそ様へのおもてなしが突き抜けている。

帰ってきてから思わずツイートしてしまった。そうしたら共感のいいね!がたくさん付いて驚いた。


まず、サンプロアルウィンへは、シャトルバスが運行されているが、驚くべきことに、無料である。

行きは20分間隔の路線バスでサクサクとサポーターを運び、帰りは待ち時間が長いものの、きちんと座席が確保された大型バスで運んでくれる。

帰りのシャトルバスが、全員座席に座れる大型バスなのはとてもありがたい。

応援で疲れた身で、路線バスにぎゅうぎゅう詰められて立ったまま帰るのは、かなりしんどいからだ。

バスに並んでいた後ろの仙台サポーターは、「大型バスは乗り降りに時間が掛かるから、路線バスに詰め込んで早く運んだ方が良いのに。」と言っていたけど、私は大型バスでゆったりと帰れるのがとても良いな、と思った。


また、松本市内では、アウェーサポーターへの歓迎ムードが街中に溢れている(気がする)。

街なかで堂々と推しチームのユニフォームで闊歩するというのは、とても誇らしい気持ちになるものだが、それにしても松本駅周辺は、ユニフォームを着たベガルタサポーターだらけだった。

それもそのはず、実はアウェイグッズを身につけるだけで、松本市内のお店で特典が受けられるらしいのだ。

チラシによると、この「アウェイサポーターおもてなしキャンペーンin松本」では、お土産屋さん、ホテル、レストラン、カフェなど100店舗以上が参加している。

しかも、松本市で最大の観光スポットである松本城の無料観覧券まで貰えるのだ。これは行くしかないだろう。


このように、アウェイ観戦ついでに観光までしっかりサポートしてくれる松本山雅FCの取り組みは素晴らしい。

観光協会や地元のお店を巻き込んでおもてなし企画を実行するのは大変な努力だと思う。

毎試合ごとに違うアウェイチームへの歓迎メッセージを街中にたくさんの場所に貼り出すのも大変な作業だろう。


「ベガルタ仙台サポーターのみなさん!ようこそ松本へ!」


その一言で、こんなに嬉しい気持ちになるなんて。

サッカーの試合が勝っても負けても、「松本はいいところだったな。」という思い出が残り、また訪れたいと思う。

アウェイサポーターの経済効果を最大化している、良いモデルケースである。


というわけで、松本山雅FCは、おもてなしがヤバすぎた。

他のJクラブも真似してほしいものだ。

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