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デザイナーの弟子ができました

行程さん」という、しおりを作成・共有できるサービスの社長をしています吉川雅彦です(Twitter:@masahiko888)。

弟子を取りました。

弟子になった人

凛という名前で活動している、一昨年からよく写真を撮らせてもらっている人です(Twitter:@r_in_t)。

きっかけ

その人から、私にデザインのことを教えてほしいと連絡が来たのがきっかけです。このときはまだ「弟子」とかそういうことはなかったです。

ゆくゆく仕事をしてもらう前提で無償で教える「師弟関係」は、相手が「それは気が引ける」ということで色々考えたのですが、「ご飯をおごってもらう程度で片手間に教える」と「師弟関係になる」の中間くらいの弟子になりました。

なぜ弟子を取ろうと思ったか

弟子を取る、師匠になる、というのはもちろん手段でしかありません。弟子を取ることで、自分自身の成長になるのではないかなと思い、弟子を取ることにしました。

ここ1〜2年くらい自分の周りで、「弟子を募集します」や「弟子を取りました」「弟子になりました」という話題をちょくちょく見かけていて、「面白そう」と思っていました。その人たちが想像することと違うかもしれませんが、自分も学びになるというのが大きいなと感じました。

実は大学時代に教職課程を取っていたり(学校の他の授業や就活と両立するのが厳しく断念しましたが)、家庭教師をしていたことがあるくらい、教えることは好きです。

その教職課程の中で、実際に同じクラスの人たちの前で模擬授業をするのですが、1教えるために10知らなければいけないということを身をもって体験しました。それは、なにか質問されたときに答えなければいけないということであったり、自分で問題を作るにあたって知識が必要であったり、とにかく中途半端では教えられません。それは、会社に入ってからも同じで、部下であったり、誰かに仕事を教えるときにも、中途半端では教えられないため、自分も学びながら教えています。

また、これから会社として人を雇っていくこともあり、「教え方」を学ぶ必要もあるなと感じていました。

そんな背景から、漠然と弟子を取るのもいいなと思っていました。私のまわりは、フリーランスデザイナーの元で弟子として下請け的に仕事をする人もいれば、チャットやメールなどのやりとりで出された課題をこなす、という形なども見ます。

今回声をかけてもらったのはタイミングがいいなと感じました。あとは、誰かのために行動を起こすことで幸せになるらしいので、そういったこともあります。

私も、デザインといっても、デザインすべてを完璧にできるわけではありません。教えることで、技術や知識も学べることが大きいなと感じています。

部下と弟子の違い

部下(ここでは、会社の中で教えられる立場の人、くらいの意味合い)と弟子の違いは、前者が依存関係にあり、後者にはそれがないことかなと思っています。

前者でも、教えることによるメリットなどもちろんありますが、「この人に教えなければいけない」「この人に教えられなければいけない」といった関係性になったり、そもそも「教えてもらわないと仕事ができないから好き嫌いに関わらず教えてもらわないといけない」という状況なのに対して、私と弟子の関係はそれがほとんどありません。

師匠としての今後

今は、目的を聞き、今後数か月の目標を立ててもらい、それに合わせて教えていくことにしました。そもそも、本当にデザインを学ぶ必要があるのかや、あるのであればどんな人になりたいのかを知り、逆算して教えることを決めていきたいなとか思っています。とりあえずは、普遍的なことを覚えてもらったり手を動かしてもらったりしています。私もつきっきりで教えるわけにはいかないですが、私なりにできることも少なくはないと感じています。

まずは、ノンデザイナーズ・デザインブックを買ってもらい読んでもらいました。後は、実践を交えつつ、ロジカルシンキングを鍛えています。

ある程度は導くけれど、どちらかというと主体的に動けるように支える程度にしたいなと考えています。「デザイン(つまり設計)」をしていく上では、「考えること」が大事なのですが、そこで誰かから言われたものだけしかできない、という状態はデザイナーとしてまずいなと感じています。デザイナーというよりオペレーターになってしまいます。

まとめ

というわけで弟子についてのお話でした。この話はまたリアルでお会いした際に吉川まで聞いてください!

吉川雅彦
Twitter:@masahiko888

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