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(6) ロジカルシンキングの基本動作⑤まとめ「分けて、くっつけて、結論を出す」

ロジカルシンキングの基本動作「分解」「統合」「意味合い」を紹介してきました。この3つを簡単に言うと、「分けて、くっつけて、結論を出す」です。実は、ロジカルシンキングでやることはこの3つだけです。この基本動作は、問題を発見したり、改善提案したりするときの基本動作でもあります。これらのおさらいをしておきましょう。

モナリザの肖像画など絵柄のあるジグソーパズルをイメージしてください。パズルはいくつものピースが組み合わさって一つの絵柄を表現しています。当たり前ですが、ピースが足りなければ絵柄は完成しません。これをロジカルシンキングに当てはめると、一つ一つのピースが根拠であり、表現したい絵柄が結論である行動提案メッセージです。自分の結論を得るためには、根拠という必要なピースを集めて組み合わせます。これがくっつける「統合」です。

逆に全てのピースが組まれているけれど、なんか変な感じがする。どうやらどこかのピースが誤って組み合わさっているようだ、としてください。こういう場合、遠くから全体を見ただけではその誤りを見つけにくいでしょう。一つ一つのピースを丁寧に、時にはバラしてチェックしていくことになるかもしれません。そうしていくうちに、ここに違うピースが入っていた、ということがわかるわけです。これが分ける「分解」です。ちなみに、この分解は「分析」とも言います。全体を見てもわからないときに、個別の要素に分解して、「ここが問題だ」と特定する作業のことです。

3つ目の「意味合い」は、統合と分解それぞれに伴う結論です。統合の場合は、自分が表現したい絵柄である行動提案メッセージですし、分解の場合は、何かの問題を発見することです。行動提案をしたいときは、必要な根拠を揃えて統合します。問題を見つけるときは、一つ一つ丁寧に分解してチェックしてください。

ロジカルシンキングとは、「分けて、くっつけて、結論を出す」の3つの基本動作をすることです。野球で言う「打って、守って、走る」と同じです。あとは、これらが上手にできるように道具を使います。バットコントロールやグラブさばきなどと言われるように、道具を使いこなせた人が上級者になるのです。

ロジカルシンキングの道具には、「統合」には演繹法と帰納法が、「分解」にはMECE(ミッシー)やロジックツリーがあります。これらの道具を使いこなせれば、ロジカルシンキングが一気にできるようになります。次回からは、これらの道具の使い方を紹介していきます。

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池田吉成(いけだよしなり)

RBS(立命館大学ビジネススクール)講師「論理的思考とプレゼンテーション」担当。 経営コンサルタント、企業再生の現場を経て、現在は千里リハビリテーション病院 統括事務長。
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