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697. 読んでなかった2022年10月5日のJournal Watch記事2本

1. Preceding Infections in Guillain-Barré Syndrome

Leonhard SE, et al. An International Perspective on Preceding Infections in Guillain-Barré Syndrome: The IGOS-1000 Cohort. Neurology. 2022 Sep 20;99(12):e1299-e1313.

世界のギラン・バレー症候群(GBS)768例を調査。そのうち、314人の患者に感染の証拠が見つかった。C. jejuniが228例(30%)、M. pneumoniaeが77例(10%)、CMVが30例(4%)、HEVが23例(3%)、EBVが7例(1%)であった。最も一般的な臨床的特徴は、脱力(89%)、屈曲低下(88%)であった。感覚運動型が最も多く(61%)、次いで純粋運動型(20%)であった。ヨーロッパ(72%)とアメリカ大陸(68%)では感覚運動型が最も多く、バングラデシュ(26%)と他のアジア諸国(45%)では少なかった。バングラデシュでは、他のアジア諸国(17%)、ヨーロッパ(11%)、アメリカ大陸(7%)と比較して、純粋運動型が最も多かった(71%)。バングラデシュと比較して、軸索変異型は他のアジア諸国、ヨーロッパ、アメリカ大陸では頻度が低かった。各大陸で最も頻度の高い先行感染はC. jejuniであった。

2. Degree of Pyuria Alone Doesn't Predict Bacteriuria or Urinary Tract Infection

Cheng B, Zaman M, Cox W. Correlation of Pyuria and Bacteriuria in Acute Care. Am J Med. 2022 Sep;135(9):e353-e358.

細菌尿の予測因子として、膿尿の最適値を定義するために、高倍率視野あたりの白血球数(WBC/hpf)の4つのカットオフ値における尿培養陽性率を比較した。尿検査と尿培養の両方を行った成人(平均年齢57歳、80%が女性)の入院46,000例からデータ抽出した。細菌尿は、尿培養で細菌が増殖したものと定義した。WBC/hpfのカットオフ値が0~5、5~10、10~25、>25の場合、細菌尿の有病率はそれぞれ25%、28%、33%、54%であり、統計的に有意な傾向があった。カットオフ値による陽性適中率は45~55%、陰性適中率は70~80%であった。培養が陽性であった患者では、細菌が50,000コロニー形成単位/mLを超えることが約80%であった。

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