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694. NEJMさらに2本(2024/3/6)

1. Diagnosis and Management of Cryptococcosis — A Global Synthesis

Lancet Infect Dis 2024 Feb 9; [e-pub]. (https://doi.org/10.1016/S1473-3099(23)00731-4)

クリプトコッカス髄膜脳炎のガイドライン

・リポソーム型アムホテリシンB(1日3~4mg/kg)+フルシトシン(1日4回25mg/kg)は、クリプトコッカス髄膜炎や他の重症型に対する最良の導入レジメンである。

・資源に乏しい環境では、リポソーム型アムホテリシンB(10mg/kgを1回)、フルシトシン、フルコナゾールの順で適切である。

・レジメンは最適化されたままであり、不必要に変更すべきではない。

・血液中または脳脊髄液中にクリプトコッカス抗原が持続的に存在する場合でも、抗真菌療法をエスカレーションさせるべきではない。

・これらの推奨は、地域の診療に合わせるべきである。

2. Mild-to-Moderate Cognitive Deficits Persist After COVID-19

N Engl J Med 2024 Feb 29; 390:806. (https://doi.org/10.1056/NEJMoa2311330)

80万人を対象にオンライン認知機能テストに参加するよう呼びかけ、そのうち14%が参加。COVID-19に罹患していない人と比較して、COVID-19罹患者には測定可能な認知機能欠損があり、欠損は認知障害に関する患者の供述と相関していた。潜在的な交絡因子で調整した解析では、測定された欠損は以下の通りであった:

・認知症状が12週間以上持続した者、および感染症が最重症だった患者において最も大きかった。

・12週間以内に症状が消失した者ではやや小さい。

・無症状の感染者でも起こり得る。

新しいSARS-CoV-2亜種が流行し、ワクチンや治療法が利用できるようになったパンデミック後期にCOVID-19に感染した人、特に少なくとも2回のワクチン接種を受けた人では、可能性は低い。

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