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455. Flu, Other Common Viruses Linked to Neurologic Conditions

Flu, Other Common Viruses Linked to Neurologic Conditions - Medscape - Jan 24, 2023.

https://www.medscape.com/viewarticle/987430

インフルエンザなどのウイルス感染症で入院した人は、後年、アルツハイマー病やパーキンソン病のような神経系を劣化させる疾患にかかる可能性が高いことが「Neuron」誌に発表された。

研究者は、フィンランドとイギリスの合計80万件の医療記録などを利用し、高齢者によく見られる一般的な神経疾患とウイルス疾患(インフルエンザ、脳炎、ヘルペス、肝炎、肺炎、髄膜炎、帯状疱疹)との間に22の関連性を発見した。ウイルスは、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、認知症、多発性硬化症などの疾患のうち、1つ以上の疾患と関連していたとのこと。ただし、この発見だけでは、ウイルスがこれらの障害を引き起こしたとは言い切れない。

認知症は最も多くのウイルスに関連する症状であり、ウイルス性脳炎にかかった人は、かからなかった人に比べ、アルツハイマー病と診断される可能性が20倍高かった。インフルエンザとウイルス性肺炎は、多発性硬化症を除くすべての神経変性疾患の診断と関連していた。重症のインフルエンザは、最もリスクと関連していた。ほとんどの場合、感染後1年以内の発症が多かったが、5年から15年後でも有意な関連性が見られた。

元文献
Levine KS, Leonard HL, Blauwendraat C, Iwaki H, Johnson N, Bandres-Ciga S, Ferrucci L, Faghri F, Singleton AB, Nalls MA. Virus exposure and neurodegenerative disease risk across national biobanks. Neuron. 2023 Jan 11:S0896-6273(22)01147-3. doi: 10.1016/j.neuron.2022.12.029. Epub ahead of print. PMID: 36669485.

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